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転生ですか?面倒なので能力は召喚対応でお願いします。  作者: 飛友翔 
第四章第一部 春は遅く竹の子は芽吹に恐れる
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内政チートは現地民の義務です、お助けしません!

本日の投稿分です、宜しくお願い致します。



※レマイア領中央領公館へ移動中?


緩い・・ゆるゆるだ。ええ、俺の前を護衛として歩いてるフーリアから緊張感が全く感じられない。さらに!さらにだよ、彼女の後ろ姿もかなり緩い。俺の顔からそんな()みがこぼれてしまう程に。その不信は誤魔化しの笑みじゃないからはぐらかす。うん、和んだ・・それよりさっきの<エスセス>はどうしてくれようと思う程に慄かされた。あんなグラフィックな存在を自由にしてはいけない。あの姿なんてまる解りのエバンだぜ。何を創生したいのか解らないが、俺のイメージを漁るのは止めて欲しい。髪色・・アニメカラーだったら俺が死んでたわ。世間の目からざっくりされる。屋敷の出入りを目撃されてるから、多数の女子が出入り疑惑もおかしくない。俺の知ってる女子高生は異世界では通用しないけどな。認識として。


<エスセ・>はいいとして、俺が出歩くのにフーリアが護衛する意味があるのか?これから先の事を考えての対応らしいけど、守りは任せられないし足手纏いを守る事に成るからな。「・・強かな女性に気を・・」何て口走ってるフーリアだが、そんな女性にお前は勝てはしないぞ。


「旦那様~、領公館までが近いものですから護衛も楽に済ませられますぅ。もう目の前ですから、私は屋敷に戻ってお仕事に励んでも宜しいですか?」

「傍使え仕事の研修も兼ねてますから、一緒に行動して下さい。領公館のほうにも使用人の補充が合ったと聞きましたから、その様子も見て上げて下さい」


 そんな新人さん達は、日増しに修練を積まされ熟練者への道・・強要されながら育って下さい。ええ、自力で乗り越えてね。慈悲・・フーリアが辿った道だから問題無い筈だ。彼女以下の者がいるとは想像したくない。だいたい護衛が中途で帰るとか考えが怖い。ましてや一人歩きを選択して帰るとかちょっと信じられん。彼女の中に何かの必殺があると言うのなら、のほほんパンチ・・当たらないけど回りが和む奴だ。その威力は猫パンチ以下だけど。あと回りをしっかり見なさい・・行き通う暴走チャリとか居ないけど、宅配に負けない荷車がちょっとだけいるんだな。この時間じゃ少ないか。


 馬車・・アトレア兄様が幼い頃にウロチョロしまくって馬車に惹かれそうに成ってから、馬車の通行制限が出来上がりこの時間は走って・・走れない。その代案が荷車稼働を主にさせられている。そこも就労者の増員が出来たのと、雇用主は領から支援が受けられるから損は無い筈。雇用・・我が家の使用人達も今度からは俺が給与を払うのだよ。その辺の事も諭されたけど、彼女等各々の査定もしなきゃいけないらしい。それで目の前に居るフーリアはどうなのかと言うと、仕事に必要な取り組み姿勢や日頃の勤勉な所?この先の未来への躍進に期待とかもだな。


 おい!試作料理の実験・・試練じゃないし。1割といわず2割か3割くらいアップさせて黙らせよう。顔に付けるバッテンマスクも作っておこうかな。うっわーんとか泣かれないうちに。サナーは自前でバッテン顔とか出来るから、意外と起用なのかも知れない。酸っぱさに免疫がないだけかな?熟成果実なんて腐ってる扱いだから、そこそこ酸っぱいのが普通だよね。東南アジアで出て来る果物なんて、ウリっぽいくらいに青いもの。馬鹿にされてると思ったわ。国内でもカレーやラーメンでお腹を壊したから、危険が溢れていたけどな。


 流通が不便な場所のお店でバイトすると、捨てずに再利用なんて普通なんだぜ。そこに来てる観光客は嬉しそうに食べるけど、皿に食べ残した奴の回収品だから残念だよね。滅多に来ないお客さんは、特別待遇なんだと。弁当作りの異物検査バイトとどっちが増しなのだろうか?食品管理課って名前負けじゃない?カビの収集なんだもの。



※レマイア領中央領公館


 ああ、ふぅーっと大きな溜め息が出ちゃう。もう自然に・・生理現象の後に出るあれとは違うし!今に思えるのは俺の忙しさに慄き、どうしてこう成ったかを考察したからだな。忘れてるとか健忘ギミだとかじゃないよ。メイビーに確信が持てる、とてもダメな確信だが。フーリアの証言に寄れば、やっぱり忘れてましたねっと言い切られる始末。だが色々と合ったと言い訳したさ、領公館の勝手口から入るのが週刊に成ってたのよ。庶民だし。出かけ前にその事を言われたけど、何となく・・OH!何処かに忘却してるわ。グダグダ言ってる俺の腕を掴んだフーリアが、正規の玄関口へ突撃を慣行してます。


 因みにそのまま厨房へ向かわず、お父様達の所へ顔を出したらサナーに突撃された。彼女の顔が「あっ旦那様、ラブ」そんな表情だったけど、サナーアタックが強烈だったわ。間近の距離を一瞬で詰めると身を下げてドン!お前はラガーマンかと突っ込めくらいな衝撃だった。咄嗟に息を止めて対処に出たんだけど、それも全て吐き出さされた。何処にでも敵がいるのだと改めて悟ったよ。


 その後の彼女の表情から鑑みると、俺がこっちに顔を出す事を伝えなかったのが原因?では無いと思う。無いとしよう。それよりも大きい負担に成った例のお茶会に違いない。美味しい焼き菓子を美味しく頂けないお茶会、何も語らず無言で過ごせるお茶会に改革するべきだ。咀嚼しながら時たまニンマリするあれな、ヤバい人達の集いになるけど。


「・・かなり細かく説明して何とか理解された」


 お疲れーお父様。後で美味しくお酒が飲める道具をプレゼントするよ。それで何がどうなったのかと言うと、当のシルゥーナイ・アサマ男爵・・彼が直談判に来たらしい。お父様達がそこで思ったのは、任せてる仕事を蔑ろにし放棄した事を気に掛けずのまま来ただ。そして自分の優秀性を大いに、アピールしはりました。おいでやす、表情はきっとアヒル口だな、あごの下に物が沢山入ると強調する感じ。アホウドリに見えちゃうか?そんな種はいなそうだけど。今回の話で覆せない管理しなきゃいけない管理地区扱いは、その運営の未来に余程の功績が出せないと何も得れないんだよ。そんな説明を事細かくお父様がしたのだと。ほんとお疲れさまーだ。


 ぶっちゃけ俺としては押し付け・・お任せしたい所だが、そこで結果が惨憺たるものに成るとレマイア領が責任を被るからね。これは非常に困る訳ですよ。俺が出した提案にもうひと手かふた手の何かを打たなければならない。そんな追加案の無い者に任せられる訳がない。


「他でも動きがあった。あの底辺領の、ヌケタケナ男爵領を売りに掛かっている」

「・・領政策を放棄する方向ですか?」

「取り潰しに成ったマグサヤ子爵領を、彼が買い上げるつもりらしい。奴の魂胆はこれまでが布石だったのだろう、ヌケタケナ男爵領の蓄財をそれに当てるつもりだ。そこに乗り気なのがデバガリ伯爵家、伯爵領に隣接の男爵領を子息に任せたいのだろう。まずは嫡子を男爵に据え領経営の経験を積ませ、伯爵が引退する時に戻すつもりだ。残る男爵領は残り子の誰かに継がせればそれで済む。今回のマグサヤ子爵領の買い上げ金など、伯爵領の蓄財ならそれ程苦ではない筈だ」

「その様な思惑を王国が了承するのでしょうか?」

「ヌケタケナ男爵が子爵に成るのには、相当な財貨が要求されるだろう。奴等がどれ程の額を蓄財しているかにも寄るが、王国が用意する領の立て直しに必要な適切な人員の負担が発生しない。ある意味名声だけを与えて放置する状況だが、その先の結果はいつか鑑査人が見届ける事に成る。領政策の良悪など直ぐには解らんからな」

「そうですか。こちらも先にミグサ男爵領を取りに行きましょう」


 この瞬間に世界が凍り付いた・・少なくともこの部屋に居た者達には驚愕を覚える発言だった。だが勘違いした部分もある、男の職場はいつでも戦場なのだ。この領の政策には外交もあるから、経済戦争は必須だし。そこは説明プリーズを自らするしかないが。


「政策の評価を受ける事で事案を回避したいミグサ男爵は、必至に考えた提案を掲げました。そこは静観に留めるつもりでしたが、デバガリ伯爵の子息やヌケタケナ男爵が新たな領で政策を施行するのなら放置は出来ません。彼等はここで少なくない財貨を失いますから、政策は蔑ろにされ財貨の回収を優先するでしょう。こちらは出した提案に変更を加えます。事が動く前に囲みます、良い政策を模倣しなければ成らない状況に追い込みます」

「ミグサ男爵領に農産物を送れれば、政策の流布も早まるだろうが」


「僅かですが送る事にします。ミグサ男爵領が作っている穀物類は、収穫が早生(わせ)な物も多いですからこちらの物を受け入れる者も出るでしょう。先に宿屋や飯屋に流布させます」

「そうなれば上手く事が運ぶけど、手間は省けないよね?」

「そこは商業ギルドが出番ですよ、アトレア兄様。あそこの者は何か良い事が無いかと鼻を利かせています。こちらの領からいち早く商人が動いたのが痛手だったらしいです」


 そのギルドがどこを業績評価に値すると判断しているか解らないが、その仕組みは間違いなく評価制度を倣っている。今のヒイキシーはこの期を逃すまいと躍起に成り、衝動に駆られてるのかと疑いたくなる動きをしている。そのついでかは解らないが、連れ歩いてるサグッツーモリに嗜虐を与え楽し・・教えかもしれません。きっと関わってはいけない何かだ。


「こちらの提案も比類されますから、デバガリ伯爵の子息やヌケタケナ男爵は否が応でも対処が迫られるでしょう。各領に携わる前にそこは了承を取られますから、特別な政策が模索出来なければ此方を模倣します」

「領を預かる条件が安寧な運営だからな。金の話だけで進められる事はない。まあ、体裁とも取られるものだが」


 うん、あっちの方には頑張って貰おう。俺は提案書を書き換えるだけだから、全く困らん。ちよいちょいと書き直しと書き換え・・適当もぶっ込んでおく。そこに出来不出来は関係ない、遣ってみなきゃ解らんもん。第一俺が遣る訳じゃない、周りが勝手に動くからな。そこで動く者達に利益が、レマイア領は評価があがる。俺ってそこに関わって無いから知らんぷりで良くね?はっはっはっ


 お疲れ気味のお父様に、例の保冷庫をプレゼントした。その性能の「おおぅ・・」と嬉しそうだった。中はそこそこ広いので、冷やせる菓子類が置けますとお母様言ったら「使用人達に配れるだけ入れましょう」「・・あぁ」お父様、御武運を!俺は心の中でお父様の出陣に敬礼をする。まさかこれが最後・・無いです。日々食べれる分の保管にしてもらわないとヤバい、冷えても腐る奴は腐る。隙間にお父様の夢も入れられるよ。俺だって体を張る時もあるのだ。だが我が家にもう1つあるとは言わない。サナーが怖いから。


 メイサリス・・彼女はそこまで甘い物に拘りは無い。彼女は最近シラカバ屋で使う持ち帰り用の入れ物を作っている。元はそれも資材として買っていたが、手先作業なら大丈夫だと時間のある時に作っている。これに倣ったのがシラカバ屋に勤務の者達だった。所謂あの内職な奴さ、店で作ってるとお客の邪魔が入るから帰宅してからせっせと内職な感じ。それでみんなはお金で笑顔に成れる。風の魔道具からヒントを得た俺は、シラカバ屋で品物を焼く時にあおいで臭いを外に広げている。客寄せなやつな、焼けるまでの時間があるから。臭いに釣られて客が入り、予定数を売り終わったらお店を閉める。ほら、これで内職時間が増えた。そこは中々の効率を出していて、お金に成る事を喜ぶ従業員・・俺は何がしたいのだろう?メイサリスにお礼のチューは特盛にした。増し増しのな。


「坊ちゃま、頼まれていた料理人の育成が終わりました」


 おおぅぅ・・そんな事も合ったか。この料理人達は各々が飯屋を営んでいるので、こちらから米料理の修行をお願いした。元コノモブ領の宿屋が米料理のアンテナショップ見たいに成ったから、我が領が遣らない訳にはいかなく成ったし。そこに混ぜるな危険のデンプン粉を使った料理と干物料理も追加する。真昼の星と成れ!その骨は拾わないけど出汁に出来るかな?そのうちにボーンスープも届けるから宜しく。サグシェスも可笑しな事を言う、お母様と見詰め合いながらお父様に頼んだら、執事のサグシェスに仕事が任されただけだ。原因なんて巷に転がっている。意図に気づいてはいけない。


 その余波が及ぶミグサ男爵領には悪いが、そこそこの問題が発生する。管理地区に成る元コノモブ領は経済が全体的に底上げされ、物価や物資が値上がりする。そこへ領の政策から彼等の収入も増やしつつ支援をすすめる。だが他領のミグサ男爵領は、自力の政策で対処する事に成る。例の隣の芝は青いって奴だ、しっかりした対応をしないと領民がいなくなる。本気で頑張りなさい!出来ないと物理で首が飛ぶから。貴方ーー頑張るって言っちゃったんだもん。


次回の投稿予定日は、4月16日を目指します。

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