領収書は必須ですが、事情が有れは経費とします。
本日の投稿分です、宜しくお願い致します。
光と闇それが明滅し俺の肉体を粉砕した
それは何だったか、全身に受けていた傷からの痛みまでも消えて行く
巻き散らした俺の血が家主を求め野生を滾らせた
忘れていた、喧騒と静寂が認識出来ていなかった事を
口の中から獣の味が走る、これから生み出すのだと思えるものを
体の無い俺は本能を踏み出す、追い詰める相手を確実に仕留める為に
※レマイア領中央領公館 レマイア伯爵への報告
「・・鑑査者側の報告は形式的な物で留まっている。正式な通達は少し先に成るかも知れん。報告する彼等の判断基準は、委細が同等である事だと。セブレスの身上を王国貴族へと推し進める画策は進めるらしいがな」
「セブレスを黙って引き渡したりはしません。それ相応の譲歩にも、現の家宅が在ってのものです」
「はい、お母様有難う御座います」
うんうん、やはりって感じだ。俺の妄想癖は母親譲りだな。それに良く有る事だけど、お母様の言ってる事が全く解らない時があるからさ。きっと何処かの時空が繋がった会話じゃなかろうか?パラレル的な奴かも知れない。お父様達もスルー決めて・・こら!夫の責任とれや。いきなり俺に振られても何が何だかさっぱりなんだよ。今来たばかりだし。
「・・鑑査者達は事前の報告資料に齟齬が無い事を確認して帰った。王都からの通達形式の中にセブレスの身上を以前の枠決めに嵌めていたから、レーベルもかなり過敏に成っててな・・こち等側からの要望を大きく崩す事は無いだろう。貴族への叙爵はあくまでも互いの了承があってのものだからな」
「はい」
あーなる程ね。今日の彼等は、以前の道理を推し進められるかの確認もしたのか?それをお母様が迎え討ったって所だな。ありがたやありがたや。見知らぬ土地に飛ばされるとか最悪だからな。現地の職場の人やら領民等の生活環境までが、全て敵愾心を帯びてるとかなんの冗談だと言いたい。
そんな俺の気苦労・・さっきまで一緒だったネスラとソレルはすでに逃亡している。執事のサグシェスがここを見計らった判断の元で、俺達を呼びに来たらそのチャンスを狙っていたのだ。彼女等はもう職務の時間外だったから、ブラックな押し付けも嫌々だったのだろう。断れないサービス残業・・他の者に押し付ければ良かったのに。そんな中でも彼女等は、自分の都合をぶっ込んでくる所が逞しい。そこに俺の負担が発生してばっちりと迷惑を被った訳なんだが。
「色々とねぇー貧乏くじ引くんだよー」と言いながら、これ遣ってとばかりに快眠だが安眠だかの魔道具を押し付けて来た。その魔道具・・メンドセイ侯爵家がこの領で買い集めた例の魔道具は、いまなら売れると思った商会が他から集めて来たらしい。そこはこの2人なら仕方なしって事で、ちょいちょいと改造して渡したやった。これ以上の依頼が持ち込まれても、これからは要相談だと触れ回ってくれ。<毒と結界>なら護身と思えなくもないが<結界?と結界>にするのは良い方向とは思えないからだ。
身の安全を考慮しなくて済むのなら、敵対者が2つか3つ程の格上でも勝機が見出せる。殺しに来た奴が致命傷を与えたと油断した時に、必殺の倍返しで殺し返せるからな。絶対にヤバい魔道具だと認識されたら、それを奪う為に襲われる事案が増えそうだもの。この物を知られるなら確実に殺ってと言い含めておいた。死人に口なし。襲い来る奴等に情けは無用だぜ。
その辺の細かな所も領公館内に話は通っているが、そこは隣の芝状態なのと安眠快眠云々の魔道具はそれ程高価ではない。さすがにそれを売る側も、俺の所に持ち込めば何とかと言って宣伝したら首なし君に真っしぐらだ。そこでも蹴つまずく。
俺の妄想など関せずとばかりに、議題はどんどんと更新されて行く。うん、俺など待たずに先に進んでくれって言いたい。全く関わってないけど。俺以上に空気と化してる、この場の女性陣の強かさは侮る事が出来ない。それでも俺関連の話だから当然か?お父様とアトレア兄様の声しか聞こえないから部外者の部屋へ行ってもいい?逃げるなそこの屁男って感じの視線が集まってるけど。俺は空気に成れない屁男素材だ「ちょっと誰なのこの臭い!」そんな感じで絶対に感知される。何は無くても責任だけは取れと。
あっ!ここでいい話に成って来たよ。我が領の騎士団に配属されているベテランの1人がそろそろ引退を考えていて、その彼の処遇を今回の俺事情に被せるらしい。彼が引退で熟考なのはこの先の進退で悩んでいるらしいから、それなら現役から離し管理者として就労させようかと。現の役職や能力も考えれば、これから管理する元コノモブ領の騎士団長に就任させちゃおうかと。家族ごとあっちに行って貰うって感じだな。単身の就労としての赴任で無く、必要最低限の部下も配置するから問題も少ないだろう。
それでも何かの問題が起これば、あっちもこっちもミックスさせてそこから再分割しちゃえばいいしな。騎士職に付き物の転勤だ、これを受け入れてないと騎士勤めは無理だから。俺は当然受け入れて無かったのに、何故かこんな現状に成っちまった。感覚的には酔っぱらった朝に目を覚ましたら、隣に知らない女が裸で・・サナー君、俺の妄想に反応して睨まないで。次元超えで察するとは恐ろしい。リーリェがほほ笑んだのは何故だろう?
しかし思うものだよ、お母様にアトレア兄様の妻のミシアとサナーにリーリェが揃い踏みなんだぜ。絶対に会いに来てはいけない最前線がここだ。武力抗争の武器に食が挙げられる、食べれる人と食べれない人・・会って間もないリーリェは太らない体質なのか?サナーは普段からカロリー消費が激しい体現者だし。お母様はスタイル維持が半端じゃない・・言葉に出せないが熟練者がカーストの頂点に君臨してそうだもの。
それよりも騎士団の話だ、伯爵領で維持費として宛がわれる費用は250人分だけど、我が領の現状ではやっとの事200人を超える程度だ。ここに騎士の練度が監査されるから、誰彼問わずに名だけを乗せて俸給の請求をするのは不味い。その関連に成る騎士育成も関わるから、人員不足もそれはそれで不味い話になる。
だが待てよってここでなる、元コノモブ領は男爵領だったから騎士雇用に人数制限があるし、騎士の練度にも緩和措置があったのかも知れない。そうであったなら其れ也に良い事情も作れるのではないか?その緩和措置に該当する者達と熟練者を配置換えしちゃうとか。最近に抗争らしき物事など無いも等しいのだから、熟練騎士を教育する時間も余裕そうじゃない?他人事だからね。その辺の諸々も俺が関わる事に成ったら、こっちの都合で勝手に進めちゃおう。
えっ?あっ!お帰り時間ですか。諸々に必要な予定云々はサナーが知っているから、そろそろ帰りましょうって事なのね。俺も一緒で良かったよ。帰宅本能の殆どがツノに汚染されてるから、禁断症状が出る前に帰ろう。
「旦那様、リーリェの衣服も用意が整いました。その引き取りもお願いします」
「セブレス兄様、宜しくお願いします」
ああ、はいはい。これどうすんのって位にこっちに着ない服があって、その辺を仕立て直した奴なんだね。それがリーリェに渡ればお母様やミシアに良い事が・・危ねぇ。そこは知らんっぷりだ。ちょっとだけ・・ちょっとだけ気に成った、当時の生地は良い物で高額だったけど今は品質がって聞いてた気がする。
物理で記憶が飛ばされるのは避けたいから、聞かなかった事にしておく。それより持って来たリーリェの以前の服だよ、こっちは着れるタイミングがかなり少なくなる。もう庶民の服を着て歩くのは色々と不味い、だってここの領主の娘って立場になっちゃったから。そこは領主として貴族としてきっちりと口に出したから、何よりも正しい事実だと決定されたのだよ。
血筋・・関係ないねぇー。血液検査やDNA何たらも無いから公言が最優先だ、だから逆も然りにある。そこを色々と踏まえればだ、自分の出性は親次第なんだね。
まあ、帰ろ・・れなかった。サナーに言われて荷物を受け取ったんだけど、旅程に関わった細々な清算と良く解らない報酬が重なりまくってそれを受け取らないといけない。締め日も無いし期日指定の振込も無いと・・。
いつもニコニコ何とかで、伸ばされると解らなくなるから持って帰れって事なんだと。その辺の滞りを嫌う、ここで執事のサグシェスが煩かった。まるでそれを俺がわざと遣ってると思ってる目で見て来るんだよ、そんな事しないし面倒を先送りしただけなのに。出来れば自然に人手に任せたかった・・ベリーをぶつけたい。バッテン顔政策的に。
そうそう、結構な量のベリーを買い取ったじゃない?あのクエン酸・・酸っぱいから大量に混入してると思ってるそのクエン酸な。あれを色んなジャムに混入させて、妊婦のメイサリスに食べさせている今なのだ。
彼女はまだまだそこまでうっ!ってしないが、このクエン酸は偉く気に入っている。むしろ何にでも入れて欲しいらしい。あのマヨラー状態と一緒だ、何にでもマヨ・・マイマヨやマイ唐辛子な連中と同じだ。味もみないでラーメンに胡椒を振る奴等も、そんな部類に配置されると思う。馬鹿舌だけどな。
香辛料のヤバい秘密は、依存性があるから大抵の物に入れてるのとその抽出成分を添加している。大麻・・げふげふん、あんなのの成分表の中に薬に含まれてる奴もあるからな。新薬の期限が終わったやつは、食品業界で活躍が始まる。新薬から降格したジェネリック扱いに成らない奴は、薬害の可能性を秘めてたりして。
それより依存・・大きい括りにすれば、取り敢えずビールって言う輩もだ。俺も良く言って注文しちゃあ、2口目は殆ど飲まなかった。最初の不味さで目が覚めて、仕事終わりの疲れが他へ飛んで行った。
ビールから随分と遠ざかったある日に、ちょっとした気の迷いで買って飲んでみたら蕁麻疹が出た。えっ・・超びびったよ。だが今は問題ない、こっちには怪しい缶ビールは無いからな。缶バッチも無いけど。艦これも無かったわ・・。
はい、急ぎますって。サグシェスの目の圧力が凄過ぎなんですけど。まあ、色々と大変なんですよ、お金を数えて確認するのがね。諸々の書類等々を精査しそれが終わったら清算のわけだけど、その辺のお金を纏めて俺の[アイテム①]に突っ込んでしまえば、それの全部がきっちり確認出来る。
だから数えなくていいって所があるのに、他人の見る目の解釈ならいくらでも誤魔化せると。俺に信用があるからそっちは心配してないが、金貨や銀貨の過不足が出るのは嫌なんだと。俺としては多少の目減りも許容するのに・・とにかく、しっかり数えますって。
10枚や100枚を纏めて数えられるそんな計量箱って無かったっけ?ちょちょいと嵌め込めばいい奴。今度あれを作っておこう。いや、商業ギルドならあるんじゃないかな。そこそこの馬鹿なら考え突くだろうし。
なんだかんだあったけど、諸々を終わらせて我が家に帰った。そんな俺に悲報が届いていた。そう、あの商業ギルドの人間が又も訪ねて来るとの事。毎日ではないけど一日置きなんだぜ、それも無駄に太ってるハゲ寸前のオッサンだ。ハゲッサンと呼ばせろ!意味が通じなくなるけど。先日に貰った手土産も消費済だ、消化のお返しが出来る奴が居るのかも怪しい。みんな快調の健常者ばかりだもの、肥料作りの参加者は集えないぞ。言い出せないし。
「・・そんな嫌そうな顔をしないで。領公館でサナーが聞かされた通り、商業ギルドに何かしらの事が有ったんじゃない?それも含めていそうだから、少し前向きで聞いてあげなさい」
前屈みは俺の得意分野・・姿勢の話じゃ無かったわ。メイサリスの気遣いに、俺は百万ドルの笑顔を返した。こっちじゃ価値の無いドルだけど。
次回の投稿は、3月の12日を目指します。





