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転生ですか?面倒なので能力は召喚対応でお願いします。  作者: 飛友翔 
第四章第一部 春は遅く竹の子は芽吹に恐れる
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鑑査者・・帰り際を察しないとKY認定されるよ

本日の投稿分です。宜しくお願い致します。



※レマイア領中央領公館 滞在中


「・・ふぅ・」


 大変だったよ。ここに訪れていた鑑査者達と諸々の経緯の確認が済んだ。この場でこの先の結論を求められないし、その結果を導けるのは彼等ではないのだ。こち等で先に起りし事案の報告を彼等が確認に出向いた訳だが、俺からの聞き取りは彼等が調査した内容の齟齬の摺り合わせをする為だ。そこで色々な指針が基づくのは、彼等の上司指導があり気で他ならない。この先に進むのは先に上司に伺をたててからに成る。だから現状はどうするかと言うと、話を持ち帰る彼等に微笑みながら追い返すだけ。とっとと帰れや!


 彼等もそこですごすごと帰れる訳ではないから、この後はうちのお父様に挨拶へ行くのだ。その彼等の後をのこのこと付いて行くと滑稽なので、すこーし時間をずらしこの部屋から出る。それに挨拶云々ならそれ也の時間をずらさないと、不意な気不味い鉢合わせが待っている。その回避行動として一先ずは用足しにと向かったら・・後ろから行き成りネスラがヘッドロックを掛けて来た。「いたいたー、奥様が呼んでるよ!」


 そこでヘッドロックをするりと外してくると背後に周り、俺の背中を押しながら一気にUターンさせそのまま電車ごっこのまま突進した。うおおおーって思いながらも口から言えたのは「とっ、トイレにいかせろ!」だった。お父様達の居る部屋の手前で又してもUターンが決まる、2回も体を振られた俺はさっきまで無かった尿意を催したのだよ。お父様達と話が長く成っても困らない様にの事前策だったのに、おしっこを必死に我慢に堪える俺に成ってるじゃねえか。結果から否定出来ない現状だけど、傍から見たこの状況は冤罪だと言いたい・・結果なら全て完全犯罪っぽいが。


「又漏らさなくて良かったね」

「又って何だよ又って。漏らした事ねぇーし」


 訳の解らない冤罪は着せないで欲しい。さっきから行ったり来たりを繰り返した俺達に、一緒に走ってたネスラと同じ女性騎士のソレルが勘違いするじゃないか。彼女が律儀に一緒に走っていたのがちょっと不憫だ、俺が思うにこの手の職に就く者は脳筋者なのだろう。今も爽やかな笑顔で、もっと走りたそうだし。


「そうだったかな?(なぜ疑問?)それよりも奥様がお待ちだよ。お客さんが中々帰らないと不機嫌に成ってたし(俺のせいじゃない)。セブレスの活躍でその前は上機嫌だったから、さらに頑張ってね」

「いや、無理だよ。ちょっと出向いたら立て続けに巻き込まれるって碌でも無かったから」

「そうなの?不埒な貴族を手当たり次第に追い詰めんでしょ?(どこのヒーローだ)」

「ちゃいます。不埒な貴族は滅多に表に出ないからね」

「ん?上から目線で民衆を虐げまくってるんじゃないの?(何の物語?)」


「あー選民なんたらか?そこら辺は思っていても、口にしてまで何かを押し付けたりしないよ。ここの領もそうだけど貴族の人は少ないから直ぐに目立つし、鑑査者や視察者達って貴族の者は少なく情報は民衆の耳目を重要視するからね。何かに付けて目立つ行為をすれば、証明されたりすると地位何て取り消されるからね。衆人環視に戦々恐々しながら、自分を律し子供達への教育もしっかりする訳さ。数百から数千もいる民衆の方が、失う事を恐れない行動を取ってる訳だよ。流石に貴族の者には向かって来ないけど、同じ民衆同士なら諍いも辞さないよね」


 貴族の子息子女達が相応に行われる虐めや虐待・・ねぇよ!何かを起こせば、あっと言う間に取り潰されるんだぜ。安全な場所で平穏で豊かな環境を甘受してるのに、親に迷惑を掛けるとか・・使用人からチクられ、処罰される悪ガキに成りたい奴は居るのか?そんなの自殺願望者じゃないか。

 俺がそんな感じに育っていたら、途中で兄達に処理されてたな。うん、さっくりと。そこに世間体も混ざるから、家から放逐なんて事も無理。無駄飯食いの隔離監禁もナッシング!最初から生まれなかった事にされるよ。貴族の子は世知辛いんだよ。


「おっ!サグシェスさんが呼んでるよ」


 ええ、ええ。見えてましたよ。俺達が向かっていたお父様達がいる部屋から、今しがた出て来たからね。その回りに例の鑑査者たちは居ないから、話合いは未だ継続中だと思う。そんな場所に俺達が声を掛けようものなら、失礼よろしくで彼等を追い出す感じに成るからな。

 それを危惧したお父様は、その辺の配慮を執事のサグシェスに任せたのだろう。お母様は・・早々に追い返そうと思っていそうだ。予想に違わずお父様達の部屋から、声の届かない離れた場所の部屋に案内された。その部屋の先客はお母様達の所に居たサナーとリーリェだったりする。


 鑑査者達が話す得の無い報告から逃れたのか?不要な心労をリーリェにさせ無い為にサナーが配慮したのだろう。その褒美を寄こせとばかりの目を向けて来たから、ここでフルーツパフェを進呈する。彼女等の目の前には、クラッカーのディップセットが合ったから別対処さ。クラッカーの回りに多種のディップジャム・・添えの三角っぽい器に負けた気がする。そんな器も存在したんだな。


「ひゃー何これ?」


 ん?ネスラには食べさせた事は無かったか?それは俺の自慢の・・おい!ネスラ以外は食いが早いよ。ここは説明させなさいよ、クリームに出来て無いフローズンが残念なんだよ。カキ氷とか知らんし!そこは絶対に教えないからな。


「ウフフ、これもそうだけど貴族のドロドロが無いと知って良かったよ」


 おっ?あれか?キュルス兄様との結婚を控えてるから、そっちの事にびびってたのかな?むしろ現実的にヤバい感じだけど。


「いやいや、義姉さんはこれからが大変だぞ。上から目線の貴族なんて、この領で会う事は殆ど無いからそっちは問題じゃないよ。それよりも貧困民衆がヤバいから。子供の修学に通わせるのは私塾に成るんだから」

「あーその辺の事になるのね。確かにいたかな?偉そうに威張るガキ大将的な奴が。あんまりひどい事して来た時は、ワンパンくれてのしてたけど」

「おい!」


 何なのこの野生児、明らかに腕ずくでのし上がってるじゃねえか。しかもワンパン・・まあ、今も女性騎士の隊長だもんな。言って解らない相手には実力行使って感じなのだろう。

 その相手が無事に生きていて欲しい。あと、うんうんと肯きながらオヤツを食べてるサナーは、何に納得してるのか解らないがそこは教えて欲しくない。私と同じだーとか絶対に嫌だよ。それと旦那を簀巻きにするのも止めような。俺は海苔巻きの具じゃないから。

 因みに海苔に成る前の海藻が取れる事もあるのだと、貝の干物業者が言っていた。うざいゴミなんだって・・


 米が日の目を見始めたのに、和の海苔は無理そうだ・・手間を掛けても生産性は無理っぽいし、特需される程の美味しさも無いからいいか。


「あれだよ、我が家でも複数の子育て予定があるから、家庭教師を呼んだ時に一緒に学べはいいよ」

「いいの?お金が高いのは困るけど」

「問題無いよ。我が家がこのまま進めば寄生貴族に成るみたいだから、貴族の特権に成ってる修学に助成が掛かるもの。援助を受けてる教育者達は、優先して貴族に教育の手を差し伸べる義務が発生するからね」

「・・そうなんですか?」

「うん、ソレルが知らなくてもおかしくないよ」


「わたしも知らない」

「おい!キュルス兄様と結婚するネスラ義姉さんは、その辺の事も知っておくように。さっき言ったように、王国が認定する教育者は教育の場に就労する。個人的に貴族の子息や子女に、教育の手助けをしないといけない。その行いをする事に寄って、其れ也の援助が受けられるんだ。彼等は援助される事で学問を探求したり、未知の研究に没頭する事が出来るんだよ。その道を進む事を拒む者達は、教育者の肩書きを捨てる者達だね」


「・・教会のシスター達が行う教育とは違うの?」

「・・ソレルは教会からの教えを受けたのかな。教会が元としているのが民間教育だね。それを伝播させてるのが私塾ってところかな。そこはどち等も読み書きと簡単な計算の仕方になるよ。貴族の細かな仕組みや、社会全般の在り方までは教えていないと思う」


 そう、この世界の設定が生き物を食いつぶす自然の驚異に対抗する事だ。その現象が僅かな動きで解りずらいが、当面の敵対勢力はあの大森林なのだ。そしてその源と成っているのが、海の中に存在している魔素だったりする。

 そんなそんな今は大森林よりも魔王や魔獣に手を焼いている訳だから、大森林を抑え込んで海へ進出するなんて皆無で夢な話だ。海で目撃された島くらいの大きさの魔獣・・このゲームを作ったクリエイターは頭がおかしい。

 その魔素・・放射能からイメージしたんだろうな。だって瘴気とか吹き出るんだぜ、汚染話とそっくりじゃん。普通ならとっくに全滅してそうなのに、設定での矛盾が棚上げとか意味解らん。


「うん、良く解らないからセブレスに任せる」


 ええ、お任せを。って、そんな事よりもだ。ネスラとソレルが一緒に行動していたのが珍しい。同じ騎士隊の班じゃないんだから。


「今更なんだけど、ネスラとソレルが一緒に行動してるなんて珍しいね」

「あーそれね。その辺の事もセブレスに関係してるんだ。女性騎士隊から何人かを選抜して、コノモブ領に向かうんだよ。そこもまだ確定って訳じゃないけど、管理地区として決まったら騎士の派遣を優先するんだって。説明された内容は、コノモブ領の騎士達が任せられる者達かの把握なんだって。まだ決まって無いから、どんな人員配置なのかも解んないけど」


「へえーそうなんだ。うん、確かに全く解んない。ちらっと見かけたけどそれっぽいってだけだったかな」

「そんな感じでしょ?こっちは出向ける者の把握と、今いる従卒者から騎士に上げられる者がいるのか?の選定もやってるの。そこで不足分の人数を補充するのか?足りない技量を見越したまま従卒兵の扱いで就労場所に配置するかなんだよね。そんなだからソレルと共に話合いに参加してたんだよ。それが終わって軽く休んでたら、ぶらぶらしてるセブレスの捕獲任務が届いたの」

「ちょっと!」


 それって後ろから見たのか?後ろから襲われたけど。どこのタヌキだよ。それにしてもだけど、色んな状況が流動しているらしい。それでも俺が鑑査者達と会談してる間に、サナーが色々と情報を拾っていると思いたい。

 そうでないと寝る間際に襲われて消耗する今だから、その補填みたいな埋め合わせが欲しいもの。うん、そこの辺がメイサリスやサナーは似ていて、いつの間にか俺が受け男に成っていた。おかしい・・下半身は頑張り屋なんだけど、報われずに剥かれてる。いつか剥き身のまま戻せなく成るな。


 現状は中々厳しいのか?俺の知ってる伯爵領の騎士の給金と、男爵領の騎士給金にとれ程の差があるのか?そこが変わらずで有れば、俺の護衛騎士の職務は難しい場面に成りそうにないから、それこそ需要がが有りと見込める。

 逆に落差があり過ぎたら・・騎士を目指し頑張ってる従卒等を引っ張り上げる感じか。その辺が微妙になるな、我が家は女性ばかりだからトラブル防止に女性騎士を優先したい。従卒には女性もそれなりに居るけど、騎士に必要な能力値に程近く成ってるかなんだよね。最悪はインチキも有りか・・格上げ出来る魔道具で対応とかだが。


次回の投稿予定は、3月5日を目指します。

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