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転生ですか?面倒なので能力は召喚対応でお願いします。  作者: 飛友翔 
第三章第二部 マグサヤ領へと駆ける風雲
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マグサヤ子爵領 ご当地のあれこれ⑦とっとと帰れって?

本日の投稿分です、宜しくお願い致します。


※マグサヤ子爵領 滞在中の宿屋


 どうしてこう成った・・なんて言わないよ。気が付いたら成ってたもの。うーん、1人で先に部屋に戻った・・いや、部屋までサナーとリーリェを連れて来たんだ。そこでサナーがコウーテスの1人部屋にリーリェを送るって事で、ならばと鍵を開けて俺だけ入ってサナーには鍵を預けたんだよね。その後は寝る姿でベットの端に寄ってから意識が無いな、うん。


 ベットの端・・ではないな。真ん中にいる俺の右側では、サナーがいつもより多目に俺に被って寝ている。俺の左側には遠慮気味なリーリェが・・目があったよって起きてるじゃん。こんにちは・・じゃ無くてこんばんはっと。うん、目で言っとく。俺が真ん中にいるのはサナーの仕業だな。そこは勝手に罪をきせてと。サナーは・・酔っぱになったか。コウーテスが「これ、甘くて美味しい」って飲んでたワインカクテルを、最後の方で奪って一気飲みしてたもの。それに涙目のコウーテスが可哀そうに思えたから、追加にワインカクテルと焼き菓子にフローズンを出してやった。奴もチャンポンで悪酔いしてるかな?ああっ!俺の作った奴は健康になるんだったわ。不健康まっしぐらの暴飲なのに。・・ボインかは知らないよ。目が刺されそうだから。


 まあ、こんな記憶は乖離してリーリェの手を握っておく。変な場所を触らない為の防止行動は必須だもの。股の間に入ったりしたら、その欲望を応援する俺だろう。独房に繋がれたくないが。


「・・聞いて・・頂いてあ・・りがとうございます」

「ああ、構わないさ」

ええ、ええ聞きますよ。聞きまくりますとも。だがコウーテスよ、お約束よろしく悪酔いして寝ちまったのかよ。せめて鍵だけでも開けといてくれたなら・・不用心でしかないからそれは無理か。むしろその状態で良く鍵を閉めたものだ。

「・・悪夢は10歳の時から・・始まりました・・」

まあ、その前から何かの前触れがあったかも知れないけど、悪い事が重なり続けるとそれの印象が際立つものさ。リーリェもその日からの因果を忌避するから、領主一族は全て同じ色に見えてる。その辺を擁護するつもりはないが、マグサヤ子爵の親ばかが起因じゃなかろうか?その時の対応の如何によっては違った未来が合ったかも知れない。今更なんだけど。


「・・半年も経たないちに・・両親達は被害を被っている。大きくは無い・・けどと、悲しいそうに言い続ける様に・・成りました」

そこはそれ程の効果は生まれない圧力だったらしい。確かに蝕み辛らかったのも当然かな、小売り商店が卸問屋に何が出来るって話だからな。仕入れ物を売らないとかすれば、マジに自殺同然で自分の首を絞める。仕入れの販路が選べるならば遣り様も変わっただろうが、流通の悪いこっちの世界じゃかなり難しい。領一番の商会なら何でも揃えられるのだから、小売り商店が一番に大事にするのが仕入れ先になる。そこも大物売りならコストが上がっても、価格転嫁に興じれたが・・そんな販売物など無いものな。


「・・その辺りが成りを潜めてから・・半年近くで大きな事件に・・巻き込まれました。私にはあまり・・解らなかったのですが・・違法な・・薬に商会が手を染めていたと」

雷鉄のリーダーが調べた情報に合ったな。店舗の倉庫から少量の薬品と大量の詰め袋が見つかったと。この詰め袋は薬品を入れるのに重宝される物だが、それが大量に合っても違法とは言えない。ただ仕入れの責任者が薬を取り扱っていたと自供したんだった。そいつは年を跨がずに死んでいるが。そいつから仲間などの関係者が辿れなかったので、唯一の証人が口を噤んだ状態に成る。まさに八方塞がりの様相だな。


 その辺の現物以外の証拠として出されたのが、見知らぬ裏帳簿だったのだと。彼女の両親はこれには皆目見当知らずだと否定したが、その内容の8割近くが店の仕入れ品目と合致し時期にも狂いが無かった。残りの何割かに書かれていたのが、その薬品の仕入れに関する事だった。今更それをどうこう出来たりしないが、店そのものを押さえていたならその間に作れたりしないか?それは一番信用出来ない物だと思う。誰もが裏で繋がっていたなら造作もなかろうが。


「・・セブレス様は・・マコトケイという者もご存知でしたか」

「ああ、その辺も調べて貰ったからね」

「・・私は余り詳しい事は解りません。その数回程度は話ましたが、当のご両親の仕事をお願いに来ていました。必要な物が合った時には、お父様に面倒を頼みましたけど。お父様も重要な物を任す事は無かったです。来客の目が届かない場所の物とかでしょうか。私も気を付けるようにしましたが、その手腕よりお口が上手だったとか」

「教えられた事も上手く出来なかったから、言い訳が上手くなったのかな?口で誤魔化せれば腕前が良く成らなくても雑事なら遣れるから」


 それじゃあ大成なんてほとほと無理だけど。そんな所は口にしないが、誰もが思うものだと納得する。だからそいつの程度が知られたのだろう。左腕を彼女の外側に回して抱き込む、少し位は温められる・・身だけでなく心もそう合って欲しいから。


「領主は今、夜も寝られなく成ったと思うよ。一族の謀反者を伴った息子から、剣を向けられ陥れられた事を知ったから。先導者らしき者はあの時に討たれたけど、手配に関わった関係者はこの領だけじゃ無かったからね。早急に一族の粗方を調べ無し信頼に足りる者かの選別をしないといけない。それはこの領だけでなく、今回に大きく関わったミグサ男爵領とヌケタケナ男爵領も含んでだね。どちらも商業ギルドが関わっていそうだから、さらに広域に渡る調査になるかな。そこにはバーアッソゥ商会も入っているんだ」

「・・関わり・・見つかるものなのでしょうか?」

「決定的な重要な物は無理じゃないかな。それを見つけようと思ってもいないから。俺達がここに訪れるまでの数日に、商業ギルドに来ていたのか解ればいいんだ。その証を上手く使って、先にどう進めていくのかはこっちには関係ないから。自分の身を案じる領主は厳しく対処すると思うよ」


 そこまでは流れを考えながら誘導したんだから、それで上手く出来なければ遣り返されるだけだ。どっちの結果に至るか両方が自滅するのか・・燐領のミグサ男爵領は、使者に襲撃行為を起こした反逆者を逃がしている。そこに如何なる仔細が解っても、こちらのマグサヤ子爵領にも言及がある。その反逆者の主犯格がこの領主の親族であり、こちらでも反逆行為を働いたからだ。そこにマグサヤ子爵の子息が亡くなったとなれば、領主は廃嫡を申し渡され新興貴族が引き受ける事になるだろう。嫡子不在な状況がそれを後押しする。


 リーリェがそのまま輿入れしていれば、そこに親族の誰かを宛がい血の存続にも貢献させられたが、そこは真っ先に俺が潰した。頭の悪い領主が幸している、ここまでの流れなら何が起こっても領主の廃嫡は免れないからな。息子・・彼が起こした不祥事が死ぬ事でさらに悪化させている。死んで罪滅ぼしを語る者もいるが、死ぬ事で罪が重くなる事も有るのだよ。助けるチャンス?いいえ気づきませんでした。うっかりですテヘェ。


「おっおおぅ!」

サナーが噛み付いてます、脂肪の無い皮の部分だから地味に痛いです・・ええ、もう寝ますよ。直ぐ寝ろって噛まれたと、リーリェに伝えて俺達は静かに成った。途中で記憶が無くなったからどの位で寝たのか解らないが、俺が確認した限りで噛まれた場所は痣に成っていない。お楽しみのキスマークは今回はなし!


「あーそうなんだ。確かに温かそうには見えないね」

うん、そうなんですねー。彼女等はコウーテスの寝ている部屋に入れなかったので、そのまま俺の部屋に来た。ちゃんと戻って来れるようにサナーには鍵を渡しておいたからな。あの時に俺は鍵を掛けたか掛けなかったかは覚えていないが。それよりも寝る事にした2人は空いてるベットを見た、その場所がとても寒そうに感じてこっちに突入したらしい。リーリェにはサナーが許可を出したから問題ないと。


 そんな昨夜の状況を今朝は聞いています、勿論長々と話込んでサナーのお肌を傷めたのを誤魔化す為ではありません。曲がってないよね?まだまだピチピチですか、はいオッケーです。



・・・・・



 朝食が出て来る待ち時間に、今一度今日の予定の確認をする。この試練を熟せば、あと一泊で我慢大会が終わる。確か昨日のメニューは堅パンと生野菜のサラダに、何かのベーコンっぽいカリカリだったか。野菜スープを作る時間位はあると思うけど。


「・・昨日の今日ですが、ミグサ領にはそれなりの情報が流れてると思いやすぜ」

「多分そうだろうね。あの何とか団長を逃す手引きをした者がいるから、自分の保身の為にも何かしらの策は講じてると思う。そいつ等はミグサ男爵に擁護されたりしないから、とんな考えに至ったかが難しいけど」


 流石にリーダーのカマセィもどんより気分か、数日前に藪を突いた火種の俺達が舞い戻る訳だからな。

「・・待ち構えてるのは確実だよね?」

「そうだね。そこはコウーテスの懸念と合うけどこっちとてそう願ってる。先程に先触れの者にも頼んだから、当の領主が顔を出さなくても書簡を渡すつもりだよ」


 ここで少しの時間を取って書簡を作って行く事にした。どこまでも隠密行動を続ける先触れかと思ったら、今後の予定の討ち合わせに先程訪れたのだ。まさに拾う神だろう、これでそれらしい準備も出来る。この先触れ達は我が領配置の騎士で3頭立ての騎馬編隊だった。通常の勤務は緊急時の伝令が主なんだけど、軽微な連絡には商業ギルドを使えるので最近の出番は少ない。そんな話を今さっき・・なんまいだぶと心で合唱した。合掌じゃないよ、相手に悟られたら困るもの。


 そして騎馬だ!そこは当然に早い。こちらが追いかけるように出ても、1時間や2時間は先に到着している。そうすれば目的地に居る者達は、それで其れ也の準備が出来るじゃないか。俺が書簡を書くのが遅いとか文才が無いと・・はい、すいません。頑張って書きますから、頬をぐりぐりしないでサナーさん。余計に書き辛い・・。おい!俺の目の前に堅パンの山が・・テイクアウトしますね。先に<糖餡入りパン>の要望でしたか?以心伝心もなきゃ暗黙の了解もなしと。パンの中身は砂糖なしの紫芋みたいな奴だよ。裏ごししてないのに線維質が無いんだよね。芋の味とネットリ感が朝パン用だと思う。持ってけドロボウ。


 そのパンの間に葉野菜を挟めば、それなりのサンドイッチみたくなるから。えっ?ジャムも出せって?ファミレスはそこまで対応でき・・お薦めは酸っぱい系のベリーを煮詰めた奴ね。ちょっとだけ粒にしたナッツが隠し味なってます。ナッツは割高なので贅沢には使えません。煮詰めると目減りも凄いからな。まあ、その殆どの材料は領公館からガメてるけど。これもちょっと難しい話で、定期運搬で納入されるけど突然の不足には対応出来ないから。そこで不足の原因は俺だと料理長がチクると、一番煩くて面倒な執事のサグシェスが嫌味を言って来る。昔の坊ちゃまは・・そんな奴は悪く成長したのさ、わっはっはっー

次回の投稿予定は1月15日を目指します。

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