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転生ですか?面倒なので能力は召喚対応でお願いします。  作者: 飛友翔 
第三章第二部 マグサヤ領へと駆ける風雲
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マグサヤ子爵領 ご当地のあれこれ⑤成り行きのロンド

本日の投稿分です、宜しくお願い致します。

※マグサヤ子爵領 バーアッソゥ商会前


≪おおーい、妄想男子よ。聞こえておるか?≫


(はっはい、感度良好であります。)


≪成ら良い。お前のちょっとした勘違いを訂正しておこうと思ったのだ。お前は貴族の子息でも扱いは平民だ。その平民が他の者への行いで貢献すれば評価はされる。その干渉の具合によるがそれ程の範囲には及ばないだろう。それに特殊なケースで世襲貴族に成っても、みなしの臣下に与える報酬は満額の評価にならない。ところが稀なケースは存在する、余程の事がなければ成し得ない叙爵はこれの筆頭だな。まさに稀でレアケースだからな。その親族は貴族位と同格に扱われ、使用人達の扶養は満額の評価が与される。などなどの良い話も増えるが、不得の部分も存在する≫


(あっ!良い事尽くめと思ってしまうところでした)


≪引き締めるのだ。上がり過ぎては動ぎが鈍くなり小回りが利かなくなるからな。誰かに遣らせる事で幾らかは解消されても、何でもかんでも遣れる時は無くなるからな。その辺を踏まえるがよい。・・と、甘味好きが忠告しろと煩いのだ。便宜は任せたぞ≫


・・ほうほう。不労所得者になりつつあるメイサリスやサナーだけで無く、領公館から出向中の使用人達にも貢献の対象になるのか。確か、寄生貴族の者にも護衛兼務の騎士か従卒の傍仕えが付いた筈だ。その雇用費用の出所が王国か伯爵のどちらになるか解らないところだが。


 お父様であるレマイア伯爵としては、この領の繁栄を考えると俺を王国貴族として取られたくはない訳だ。現状にも色々な改革に携わりつつあるから、親子関係だけの感情で割り切る人ではないしな。お母様・・その圧力に屈している節が多々あるが、そこは見なかった事にしよう。そんなお母様は新しい孫を待ち望んでいるから、飽きる程に増やして与えなくてはな。種馬の頑張りを見せてやらねば。


「・・・」


 訳の解らん努力をしたんじゃなく、必要に応じたコミュ・・人見知りだな。そうそう、吸血鬼病だと思う。勝手によそ様の家には入れないのだよ。勝手に入れる奴は泥棒くらいか、自分家だな。俺は自分の家でも、戸を開けた瞬間にそのまま閉めた事がある。開けて見えた場所に信じられないものがぶら下がっていたんだよ。天井から下がっている証明の横に、同じように白いものが合った。家を出る時には無かったのに、帰って来たらそれが合ったんだ。そこで戸を閉めた俺を誰が攻めようか?誰かが先に帰るまで帰らなかったからそれは怒られたけど。小学か中学かは忘れたけど、現代であってはいけないものだと思う。他人に言っては成らない秘密の1つになるな。


「・・・・・」


 おっけー?10分以上のだんまりで間を開けたから、俺の伝説か武勇伝のナレーションが流れた筈。この大陸シーリエスに王国アーベリスが出来た所から始まってたら、こんな時間じゃ全く足りないかもだけどそこはテロップのロールでカバーして欲しい。もしくは最初のOPのSWに流れるジャジャーン、たらったったっーな奴な。あのロールが読み切らない・・あっ!リーリェの商会キター


 うん、どこにもある普通の建物だ・・商会の建屋と住居はしっかりと区画されてるから、防犯対策もバッチリだな。倉庫兼用の商会の出入り口は馬車がすれ違えない形で、押し込み盗賊も簡単には出来ない。手前の建屋は検閲所みたく成っていて、その後ろに商会の事務所らしき2階屋か。それが倉庫かと思ったらそのずっと奥の建物がそれらしい。そんな不便極まりない作りは異世界がどれ程に物騒なのかを思い知らされるな。


 このゲームの作り込みで感心するのは、良く有る適当な配置の家屋は存在しないのだ。商会が通りに面して倉庫から出入りし易い・・そんな作りは現実の世界でも無かったし。遣るなゲームクリエイター!ついでに列車も出してくれ。騒音が・・





 ちょっとマグサヤ子爵の執事さん?動きが怪しいですよ。確かに今回は大事な話の通達に来たけど、こんな日の日中の時間に住居に籠って居たら商会の代表は・・あっ!出戻ったら商会に入ったわ。ならちょっと様子を見てから中にお邪魔しよう。えっ?サナーが先頭を切るの?カチコミじゃないんだからそれはどうかと思う・・うん、任せるけど。


「・・みな様、お揃いし様子ですのでこちらの通達を」


 そうそう、これって結構大事な話だから、ここの就労者でもそこそこの地位の者を選抜するよね。お嬢様付の傍仕え?・・その肝心のお嬢様の何を心配しているのか解んない。この家から嫁入りしてもそれに同行する予定に無かったのなら、家から連れ出されても条件は同じなのだし。その他諸々の環境を鑑みてもそんな人は要らないな。お嬢様がどうしても必要な人間だから連れて行くとなれば一考の余地も無くはないが、王都の教会関連施設に送られるのだから関わりは持てないよ。出家させられ未賃金に等しい扱いでこき使われる訳だ。女の幸せも無理だし。


 現の親代わりの商会代表は、オカバクが亡くなった事を知らされた時と話が違うと言葉を荒げた。そこは当初の貴族の習わしに添って問われた事への回答だったが、仮にも親代わりを名乗っているのだから破談は有難いと思って貰わねば。


「・・只今は商業ギルドに監査が入っています。今回の事件で有力に関わっていると思われているのが、その商業ギルドと関連者になります。そちらの監査内容の如何によっては各商会にも影響が及ぼすでしょう。特に燐領に販路のあるこちらのバーアッソゥ商会は、そのギルドが燐領の関連業者から名が漏れた場合」


 あんたら詰むよ、そんな感じに俺は冷たい口調で話をさせて貰った。少しずつでは測れない苛立ちを覚えたから仕方ないよね。同じ場所で文句を言っていた母親らしき者も、それを聞いて流石に怯んだ様子である。


 こんな忠告をする必要は感じない相手だが、下らない言い草をいつまでも聞くのは我慢が出来なかった。つまらない自身の保身だけなのだ、ただただ憎々しい。


 不平や擁護を請われる喧騒が静寂の時間を長くする、ならばと次の行動へとスケジュールの再確認だな。当の娘のリーリェは住居の自分部屋に籠っているらしいので、この屋に揃っている必要な物を整理して貰わないと。ついでにこれから旅程に出るのだから、その恰好にも着替えて貰わなければ。



・・ればれば・・えっ?支度金の話もあるのかよ。そこは良きに計らえじゃないのか・・あーん、現実的過ぎるわ。


「・・この様な形で経過を進めるのは遺憾でしかないが、領主マグサヤ子爵様の意向に沿う事が必然と考えている。縁組に当たってこちらに下げ渡した支度金は、その当人の配慮で受諾されたし」


 ならば急いで確認しましょう、そんな感じです。その名目が支度金だから、その金品相応の物を買い込んで輿入れする形だったはず。それの購入径路や品目を確認し金額に見合っているのか?さらに過不足などは必要に応じた形にする。そこは不足するのなら、財貨を当て渡すようにと。それなら勿論の事で無いよりは合った方が良い。この先の使い道に困るからと言ってもだ。それ以前の持ち物は返還して欲しいとか言うのなら、殴り飛ばす自身があるがな。


 ここの者達が提示して来た物品等に憤りを感じたが、支度金を下げ渡した以前の物は全て却下した。さらに買い求めた時の納品書などが無くなっている物も受け付けない。そこは黙ってお金を寄こしなさい。貴方達が残った財貨を自由に使える事は無いと思うが、そこら辺の健闘を祈って置く。地獄の沙汰も金次第と言うから、生きてるうちに使いなさい。


 書き出された目録の確認行動に待ったを掛ける者がいた、その中の数点が以前に無くなったと言うのだ。そんな報告など無かったと代表である親御さんは言ったが、これの紛失や盗難を確認している暇は無い。無ければないで、それ相応分を財貨で補てんして貰えばよいのだ。そんな意味を込めた目でマグサヤ子爵の執事を睨んだ、その彼は俺の意を汲み強権を行使する。毎度!


 これで財貨だけでも金貨7枚が渡された。嫁入りの支度金となれど相応の物品を揃えるのに金貨は僅かで済む。嫁ぎ先が貴族家なのでそこには高級な調度品が備わっているからだ。初春を忘れる頃に勤め始める新入社員が、何も無いアパートに家具を揃えるのとは全く違っている。そんな娘に渡された支度金が金貨10枚だ、それ程までに彼女に肩入れしていたと想像がつく。同じに列車に乗るつもりだったオカバクは、想いフラグでその切符を使えなかったが。


 俺は俺でここで何度かのフラグで前に進めていない、何時に成ったらその当人と面識を持てるのやら。何かの策略を感じさせる、焦れて焦らされては募るものも大きく成ったりするからな。まさかのサブヒロインイベントを、成就させるとかじゃないよね?シンデレラはそこそこの腹黒だったじゃん。物語りに寄って上の2人の姉は、シンデレラを向かわせる為に多様な苦労が合ったと。特に苦境を乗り越えたシンデレラは、それ等のシナジー効果が背を後押ししただけかも?相手が豚王子だったら扉を閉めたくなる。


 最大に忌避したのはガラスの靴、極大の靴擦れは間違いない。カチンカチンのガラスの靴が足にピッタリって・・履く寸前に足の指が切れそうだ。気付いたら赤い靴になってるとか恐ろしい。あの後「一曲如何ですか?」って踊るんだよ?ステップで木端微塵さ。白鳥に謝れ!ブリム忘れとるやん。


「・・リーリェさんは住まいにお1人でいらっしゃるのですか?」

「・・はい、可及な用件を伝える為に他の者達もこちらに呼びました。その上での用務を伝えなければと思いまして」


 サナーの問いに答えたのは、リーリェの母親と紹介された者だった。これは何か微妙な回答と思うな。俺達かここに来た大まかな概要は伝えているらしいが、彼女に必要なのはこれからの事をどうするのかだ。ぶっちゃけた話になれば、今までの彼女にそれ程の自由は与えられていなかったからいきなり放り出される等の予想は付かないか。そもそも放り出す予定も無いので、余計な話だったな。ここは早々に彼女と接触するのが吉だろう。中々進めてないけど。


 さて、お隣の建物に移動しよう・・誰か、案内してくれないと泥棒よろしくしちゃうよ。屋内にある調度品は手当たり次第に頂いちゃうぞ・・うん、彼女の世話人が来てくれました。借金塗れに成らなかった世話人な、これない者達は彼女の持ち物を勝手に持ち去り両親に借金を願い出ている。手癖の悪い・・ただの犯罪者だと思うの。犯罪奴隷に成ればいい。

次回の投稿予定は12月25日を目指します。只今は体調が絶不調です・・。

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