目的地のマグサヤ子爵領へ到着です!
本日の投稿分です、宜しくお願い致します。
※マグサヤ子爵領 滞在中
お待たせしましたー!・・えっ?誰が待ってたかって?いやいや、何組もの先触れが続いてたからオオカミ宜しくうざかった訳だよ。俺の感覚だったら、指定の予定日までは他に気を回せばいいじゃない?こっちは・・2~3日なら前後するのは普通だから仕方ないかな。
今回は予定通りに着きました。うん、ミグサ男爵領を通過する時は最初からトラブったけど、その後は順調に難聴になりながらマグサヤ子爵領に入った。まずこの難聴問題は中々解決し難い、耳に栓でもすれば周りの様子は把握出来なくなるもの。そこは慣れになるけど直ぐには無理だな。
他には邪魔をする盗賊?今は安寧の時代なので、戦時後の逃げた兵士や罪人傭兵の就職率も皆無なんだよね。商業戦略で他領の業界をいじめて、販促権の派遣争いは聞かないから。そこまでの巨大商会が出来上がらないのは、領主や貴族が上手く手綱でコントロールしたに違いない。
「・・ふぅ~」
音が止まると同時に馬車も止まる・・西むきゃ尾は東って言われるけど、しっぽの先は頭の方に向いてる犬が多くない?ピーンと張った猫のしっぽも・・メスさんや、それはハシタナイ格好だから止めなさい。
宿泊の手配担当は、雷鉄のリーダーであるカマセィが行っている。うん、御者のマドックスが最初に遣っていたんだけど、その後に馬車の移動や馬の手入れも合って、段取りが立て込んでしまう負担を減らす為に代わる事に成った。それに宿の予約はされているので、到着した事を告げればほぼ仕事は終わるからな。
「若様、ここの領主様への先触れは、手筈通りに宿の者が向かいました。その折に明日の謁見時間も午前で良いかと確認して貰ってます。俺達はこのまま冒険者ギルドへ顔を出しに行きますが、若様は如何いたします?そのまま宿にいらっしゃいますか?」
「時間的にはちょっと半端に成ったんだよね。様子も知りたいから一緒に行って、何か面白い物が無いか見てもいいかも」
うん、暇に成ったからね。宿の者に聞いたら、生鮮市場はもう閉まっている時間だと言っていたから、このまま宿に籠っても夕飯までの間に出来る事は殆ど無い。温泉旅館じゃないから浴衣で卓球ぽろりも無理だし、宿でサナーがぽろりとしたら俺の勢いは止まらない。ここは正攻法でのギルドアルアルの確認だ。田舎ギルドには、併設された武器屋や魔道具屋もあると聞く。冒険者が依頼完了の報告を済ませる時間帯は、その辺の店も開けているとか。そこのメインは怪我人担当で治療を考えた訳だが、明日早くから依頼に出向く予定の者はこれからの時間に準備等をする。
一度の稼ぎが大きい依頼などを熟す者達は、依頼開けに休日を取ったりと準備の日に当てたりするが、稼げない冒険者は毎日が日雇いだ。準備金の捻出も今日の依頼で作り、明日には現実的な金額の稼ぎを追いかける。まさに自電車創業を自で行く冒険者だ、中々世知辛いと思ってしまう。彼等も死ぬ気で頑張りを見せたい所だが、この領は大森林からかなり遠い場所に位置している。俺達は自領からほぼ北北西を真っ直ぐ進んで来たが、大森林はミグサ男爵領の境を過ぎたあたりから北東に曲がり込んだ。それでこの領も平穏な場所をしっかり確保されるが、農作主体の産業がメイン収益な形になる。
ここから大森林までは距離があるから、日帰り討伐が出来ないので活動拠点にするには不人気な場所だ。好き好んでのアウトドア派は、野営やキャンプに日夜取り組みばっちぃ生活も辞さない。それでも生活魔法を余裕で扱えるのなら問題なく、火や水を優先事情とする者は臭い時間が長くなる。最終的には綺麗に成って戻って来るが、いつでも清潔って事は諦めないといけない。
他の地で日帰り討伐が出来る領は、腕に覚えの在る冒険者に喜ばれる。そこまで余裕のない若手や新人は、被害がめっきり減っている護衛依頼だ。その護衛仕事も目的地で荷下ろしを手伝わされてるらしいから、予想外だが体の鍛錬が出来る悲しい事情が含まれる。噂に聞いただけです。
※マグサヤ子爵領 冒険者ギルド
ほおぅっと感嘆には程遠い溜め息を飲み込む、そこそこに小さい建物に戸惑ったりしてみる。あれ?良くある訓練所の併設は無さそうだ・・魔道具・武器なとの店はあるって聞いてるよ?見れば解るさ。
そんな俺達は各々の思惑を抱きながら、目の前の建物の中へと入った。入った瞬間に心の中で屋台か!と叫んでいた。いや、ほんとそんな感じの作りなんだよ魔道具屋や武器屋が。体面場所には半間位のテーブルがあり、上部の支えている場所から暖簾が下がっている。一目で解る剣や何やらの武器の絵が書かれていて、その脇の店は良く解らない魔法チックな絵が大きく広がっている・・そのセンスはどうかと思うよ。こり場所は屋内なんですよ・・日本風の屋台長屋に香港がアレンジされてる感じかな?日本風なのはテレビでしか見た事ないけど、香港は屋根続きな所で食べた事がある。台湾や韓国はどちらかと言うと、市場に力が入っていたからちょっと違うもの。それも横長に広く取られていて、商人達は雑居な感じで引き締め合っていた。
ここは・・下のテーブルの前にかなりの品書きが並んでいる。今は値崩れの特売だとかで、絶賛セール中の魔法のスクロールがあるんだって。それの消費期限がとても心配だ。魔法で火属性のものを放ったら、自分も一緒に丸焼けとか嬉しくないぞ。風・・そっちなら被害は少ないかな?竜巻に巻き込まれない限りは大丈夫だろう。
でも飛びつかないよ、この手の話しになれば足下を見る奴が多いからな。へぇーとかほぉーとか適当に相槌を打ちながら、特に必要のない情報を拾っていく。ほんと不要だな。
「はい、俺も隣の人もここへの出張の形ですね。構えている店の方にいてもそれ程にはお客さんが来ませんから、ギルドの人件費負担を受けての出張って聞きました。ギルドもそれ関連の人件費が削減出来ますから、不足気味な夜番職の担当振りに力をいれられるとか何とか」
あーこっちじゃ夜番とかあるんだ、我が領にそれはないし・・って思ったらあるらしく、後に雷鉄の人から聞かされた。俺の限りなく少ない冒険者活動に、まったくそこに携わる事がなかったから知らなかったよ。聞く必要も感じなかったしね。家めし家いちゃだもの。
「直ぐに必要に迫られる物はここに在庫として置きますが、それ以外は予約でのち程に販売する形です。武器を扱ってるあちらさんは、急ぎで店の方に引き取りしてたりと大変そうです。修理預かりの依頼になる様ですと、ギルドで用意した貸し出し武器を使うみたいです。あれを使っていて破損でもさせたら、お金の遣り繰りがかなり厳しく成るって言ってた人も居ましたね」
レンタル武器は知ってる・・確かに安くないし、そこに保証も無いからな。その辺に保険制度を組み込めれば大きく利益が出そうだが、意図的に壊すなどの保険詐欺も出て来るかも知れない。考えに寄っては武器を壊すだけで利が得られるなんて、危険を冒さずに金が手に入るならと挑むだろう。罪の証拠を掴むなんて、この世界じゃ絶対に難しい。そんな現場を押さえられても、そこでの証拠を保存する術が無いからだ。あるのは力を持った権力者等が、無理強いを使って逆襲してくるだろう。権力こわい。
もういいな・・この人、客が来ないから暇で暇で仕方なかったらしく、話しが止まらないんだよ。俺は適当なのは、この領全体の情報を大雑把に把握する程度だからな。緻密な情報収集は雷鉄のパーティがしているから・・うん、とっくにこのギルドから出て行った。ここの職員や冒険者らしき者の数人と話してから、その情報に確信出来る所を外に求めたのだろう。俺みたいな客っぽい冷やかしを逃さず話込むこのおっちゃんは、むしろプロなのかもしれないが今は欲しい物へ強制的に転換だ。
「ええ、ここにお薦めとして書き出しておりますが、中でも一番の目玉は火属性の初級スクロールです。生活魔法では火力不足とみなさんが嘆きますが、これ1つで火関連の殆どを覆ってますから。内在する魔力の保護もしっかりされますので、食品製造業でも引く手数多に請われます」
ほー・・じゃねえよ。全く感心出来んわ。ここって冒険者ギルドなのに、食品製造業への転職を進められる感じに成ってんじゃん。さらにイラっとさせられたのは、その1つで銀貨25枚なんだと。うちの領で売ってたのが銀貨15枚だからね。何となくの旅先だからの浮かれ気分でも、それを買う気にならんわ。都会か!物価がおかしいよ。
「ええっとこっちはかなり不人気でして。風属性は言っちゃなんですが、合っても無くてもな感じが強いんですよ。それでも水属性のスクロールよりはましですが。水属性で出した水は臭いし味もちょっと厳しく、買った者はこっちの説明を聞いていたにも関わらず苦情を言いに来ます。販売商品の不具合にはそれ也の対応をしますが、属性スクロールは使い捨てですから買戻しも出来ません。違う何かでの補填と言われましても、低価格品を狙った苦情と勘繰るしか有りません。結局は十分な説明で納得した方だけに売る形になります。それでも解りきってる無用なトラブルを避ける為に、水属性スクロールは予約販売に成りました」
「水属性って事は風属性のスクロールは、在庫に持ってるの?」
「はい。あれなら一応は熱い物を冷ます事も出来ますし、洗い物の急ぎで乾かす事にも使えます。そこら辺はやはり食事何処の需要が多くありまして、配膳器を多く買い求められない所はそれで対応するらしいです」
おおぅ・・料理で冒険しないだけましな感じに聞こえて来た。しかしだよ、水を吸い取って乾燥させたらそこそこな料理に対応しそうだろ?保存に困ったこっちの世界でも、そんな干物料理は料理の救済に繋がりそうなんだが。水は悲惨だな。
「ええっと本当に苦情は受け付けませんけどそれで宜しいのでしたら、現在の風属性スクロールはお手頃価格の銀貨10枚に成っております。属性に反して埃が少々・・発現には問題御座いません」
それな!安いから文句は言わないが、完全に長期在庫だよな。そんな少々の埃に説明を付けるより、商品管理の都合で掃除しないとダメだろ?埃被りな商品がセールの目玉・・ああ、こいつは品書きに無かったのね。すっごい小さく但し書きで、火属性スクロールがって書かれてたわ。しかも絵が大きい・・上部の暖簾の絵もお前だったか。ある意味この絵のインパクトが強くて、何を表してるのかが想像出来なかった。火や風に水を吹き付けた台風みたいな表現だ、魔道具販売所?お前って左遷じゃなかろうか?本店の販売員をしていたらその店は長く持たないな。
ん?雷鉄のコウーテスとオサウルが、こっちのギルドへ戻って来たのか。2人だけなのは俺達のお迎えって事なのだろう。そうだな・・特に今は他の用事もここにはないし、変わった武器らしき物を探索しても仕方ないからな。お決まりの需要物を並べるのがこの場所らしいから、隣の武器屋を覗くのは止めよう。この屋号に反しない魔道具はスクロールがメインで、相変わらずの安眠具は間に合ってます。ペンダントやテアラの安眠魔道具?むしろ睡眠を阻害するんじゃないかな?それが頭に刺さって目が覚めますの目覚ましって事にしなさい。備えはポーションな!間に合わないと不味いから。
次回の投稿予定は12月7日を目指します。





