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転生ですか?面倒なので能力は召喚対応でお願いします。  作者: 飛友翔 
第三章第二部 マグサヤ領へと駆ける風雲
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素通りさせないミグサ男爵領・・蹴散らしますけど!

本日の投稿分です、宜しくお願い致します。


※ミグサ男爵領 南西検問所前にて


 コノモブ領に泊まった宿屋を早朝に出で立った俺達は、コノモブ領境を超えた少し先の空き地に一旦休憩に入り朝食を済ませた・・ええ、宿には朝食が付いていた訳だが、そこそこの人間がそれを拒絶した為に自前の物を食べました。この旅程で6日間の持ち出し食事の回数が、最高でも6回で組んでいたのだが初っ端から狂っている。夜は何とか我慢で酒で誤魔化せても、他が9回か10回に成りそうだな。いやサナー君、私はオヤツで我慢しますとか殊勝に聞こえそうな事を言っても、全くそんな事は微塵も思ってないよね?あっ、はい。確かに不味い料理でした、それは認めます・・ええ、仰る通りで我慢はさせません。


 ん?ああ、はいはい。知ってますし気づいてますよ。移動を始めたら検問所はすぐそこですよね。別にそれで逃避した訳じゃ無くて、脇の路肩をだらだらゆっくり通過してるからまだいいかなって。さっきから見えてる、右側に並んでる商隊は殆ど動いていませんからね。全く・・何処かの高速の入口手前なら、何百メートルも前から広々とした車線が作って合って渋滞に影響を受けませんけど、異世界街道なんてそんな広道なんか作ってません。それでも手前の50メートルになればそこそこの広さに成るんだが・・今は慌てず騒がずゆっくりとです。


 因みにこの検問所の手前では、貴族優先通路は左側なんだよね。右の奥は大森林が近くに成る理由で、そこは場所に寄り蹴りで作られる感じかな。この検問所から逆に出て行くときは不味いと思った?でも出ちゃえば領には関係なくなるから問題なし。こっちじゃ大抵が自己中なのさ。


「若様、そろそろミグサ領の検問所に着きますぜ。ここで足止めを受ける様なら、その時はお願いします」

いいやカマセィ君、その足止めはほぼ確定したっぽいよ。俺の探知とかの以前に検問所のちょい先に、こっちに向かって来る一団が見えるもの。それが何処かの貴族の一行とは流石に無くない?騎馬兵に歩兵騎士が見えているけど、それを補助する馬車は無くそれなりに豪華な馬車の1台を囲い移動してくる。


「マドックスさんに、検問所の先の方から来る一団をどう対処するのか、その検問所の兵に聞いて貰って。出入り口が両通じゃ無いから優先があるかも?」


 こっちの気遣いは得てして返されない事が多いが、今回もそれに準じちゃったか。ここで俺達は一時ストップをさせられ、検問所の兵はあっちの一団へと走っていた・・おう、直ぐに戻って来たよ。そこも予想に反せずこのミグサ領主の騎士団であり、たった1台の馬車は領主家の紋が入ってると。誰が乗っているの?までは聞けなかった底辺兵であった。彼等の用事はそのまま俺達であって、その手前までこっちも移動させられる。そんな俺達の前に立ち塞がったのは、騎士団の中でもそこそこ偉そうな格好をしている者だ。馬車内の者は顔も出してこない。俺は出るしかないけど。


「我等はミグサ領の騎士団であり、その騎士団長のアカラ―マ・マグサヤだ。お主達がコノモブ領にて使者を謀り不穏を撒いた事は調べてある」

こいつはこれから行く目的地の領主の姓を持っているのか、それでも貴族位を唱えないのなら近者が縁者なのだろう。この領をゆくゆくは乗っ取り、叙爵を夢見ているのかもな。


「これはまた・・俺達に謀りの嫌疑を掛けるとは、不敬者だな」

「なっ、なんだ、と」

「お前は何処の王国の騎士団だ。スーリェス公爵家とメンドセイ侯爵家から持たされたこの紋章メダルは、特殊な技法を用いているから偽物などを作る事は出来ない。それは貴族の規範に纏められ臣下への教育が行われている筈。ものも知らずに騎士団長に就いているのも烏滸がましいが、上司の領主さえも

侮蔑される行いだぞ」

「なっ、きっ、きぃ」


「コノモブ領では商業ギルドを使い、王都の商業ギルドや王城で俺達を承認したが、ここの領主は顔も見せずにお前の様な者に相手をさせるか。ミグサ男爵とやらは随分と偉くなったな?」

それを聞いた、傍つがえの兵士の何人かが馬車へと走って行った。そのまま中の馬鹿を引っ張り出しても、碌な事には成らんのに。


「お前の戯言がスーリェス公爵家やメンドセイ侯爵家に、喧嘩を売っているのだぞ?この場の俺達をその関係者が監視していないとでも思ったか?」


「おっ、お待ちく、下され」

うん、このヘンテコ騎士団長を押しのけてもうちっとだけ偉そうな、騎士服じゃない奴が馬車からここに到着した。さっきから見てたから知ってたけども。


「・・お前がここの領主か?」

「はっ、はい。この領主のソーナヤク・ミグサ男爵で御座います」

「そうか・・そこの領主の後ろに控えて居る騎士は、領主から少し距離を取れ・・いいから早く離れろ・・うだうだしてると不敬罪で切るぞ・・うん、そんなもんか。それではミグサ男爵、俺の話しを良く聞け」

「?、?、はっ、はい」


 こいつ結構小心者じゃないか?なんかびびりの犬ころみたいだ。見た目は全く可愛くないけど。


「ここに連れ出されて来た、お前の行動は無謀過ぎる。その理由がこの検問所での不埒な行いであり、反発者はこの機に謀反するつもりだからだ」

「っ!」

「知らされたか知ったかは解らないが、今の遣っている事は王国法に違反する」

「・まっ、おまっちを。何かの間違いか落とし」

「その釈明をする相手は俺じゃない。王都からこちらに、今回の件の使者が来るだろう。彼等が到着するまでは、今の行いを辞めさせて自粛していればいい。それよりも問題なのは、この場の話しになる。今回の事は、お前を失脚させる為の罠だ。検問所での行いは確かに領だけに税収を増やせるが、その増税の扱いに王国は関与しないからな。王国法の違反は民衆への迫害と取れる所だが、その範囲が曖昧な為に罪状の大小は決めかねるだろう」


「・・まっ、まっ、誠でございますか?」

「・・監査で確認される中に、この領で国税の横領が無ければな。だが今回のお前の行動は、完全に誘導されて嵌められている。俺の様な大貴族の使者はそれに準じている、何も持たない官職なら失脚の餌にも出来たがな。これで謀ろうとした者は余程頭が悪いか、そこの騎士団長のように無知を極まっている」

「なん、くぅ」


 ほほう、目の前の領主だけしか声が届いていないかと思ったが、団長は耳掃除をしっかりしているのか。セール品の安い脳ミソは確定しているんだが。


「罪状への贖罪は大なり小で必要だろうが、スーリェス公爵家やメンドセイ侯爵家の関係者を害する行為は国家反逆になる。俺も一応はレマイア伯爵の子息だからな・・虚実を飲まされ俺達に暴言でも吐いていたら、取り返しのつかない犯罪者だ」

「・・もっ、申し訳御座いません」

うん、バッタ並みにぺこぺこしてる・・なんか変な表現に成っちゃった。あれってお辞儀虫じゃないやん。腰かお腹あたりがぺこぺこするだけだし。


「王国への贖罪は少なく収めお前に大罪を犯させる、大まかな骨組だったが機を急いだ失策だ。お前の

回りに居る護衛騎士の誰が信頼に値する?いつでもその首を取るつもりの奴を侍らして置くのは問題だぞ」

「お前達!」


 ああ、一応の信が置ける者が居るには居るのね。突っ掛り役の騎士団長はやはりあっち側か、だが先頭で因縁をばら撒いてるのに引き際を作れたのか?さっきからプンプクしっぱなしじゃん。おっ、領主組が多数だけど其れ也に分裂したか。騎士団長組は全部で5人か・・騎士団だから少数精鋭とかだったりして?いやいや、俺の予定もあるから処理は早めで突っ切ろう。


「ミグサ男爵、こいつらはマグサヤの関係者か?」

「はっ、はい。私が領を運営するのに赴任した際、マグサヤ子爵様から支援の下賜を頂いた家臣で御座います」

はいはい、男爵本人も縁者って聞いてたわ。マグサヤ領は現在は子爵領だから、この領を併合して伯爵領にしたいと目論んでいるのか。今の王国の体制は、小領規模が安寧を保てると考えて簡単に併合は許されないからな。子息が結婚するって話しだから、伯爵領を勝ち取って与えたいのかもしれん。そんな為の動乱に巻き込まれたくないが、勝手に遣って貰えずに俺が巻き込まれてるじゃないか。ドーランの白塗りは可愛い舞子さんしか合わないよ。


「やるぞぐゥアッ・」

この団長、やっぱり馬鹿だったわ。剣を抜きながら回りの仲間に声を掛けたけど、その時に何も起こらないと思うのは呑気に生き過ぎだ。俺が蹴りを放つのがコンマの世界なんだから・・まあ、短距離転移を使ったから避けられたりしないけどね。


「ここで死にたい奴は剣を抜け・・と言っても抜く時間かあるとは思うなよ?今のに反応も出来ないナマクラ騎士団長が、騎士の上に収まっている騎士団のお前らの技量は知れている。それでも加減などしない、俺の時間は有限だからな」


・・ええっー何?どっちも止まってますけど。こういう時でも何人かが機転を利かせて後日談の偽主役になるのはお約束じゃない?嘘つき呼ばわりされて、しこたま奢らされるんだけど。


「・・徒党の主犯格はこの場で剣を抜いた罪人だ!彼等を捕縛しろ。ミグサ男爵!」

「はっ、はい!」

何なのその返事、声が裏返ってない?俺が脅かしてるみたいに聞こえるから止めて欲しい。そっちの趣味も持って無いし。


「・・衆人環視の多いこの場、特に商人達の口を塞ぐ術は持っていない。反逆にそれを使ってミグサ男爵の追い込みも視野に入れただろうが、自らの罪状がそれで保身から外れた。この領の法で厳格な処分をしなければ、王都の視察者に言及される事は明らかだ。しっかりした調書も必要に成るが、各検問所の状況も速やかに正す様に動いてくれ」

「はぁぃぃ!直ぐに手配を致します。手配の為にここを辞する事をお許し下さい」


 おう、とっとと帰ってくれ。お前の馬車・・ここでUターンとか出来ないし。馬との連結を外してえっちらおっちらと、人力で回転させてから又繋ぐんだよね?その横を素通りでもしたら急ぎの手配の指示は何だったと言われそうじゃん。俺は時間優先なんだぞ・・次の領の市場が真っ暗な未来しか見えない・・。あっ!ジャガイモを買って合ったわ。それの料理でも・・これも無理だな。宿から絶対に拒絶される時間帯の、そこへ到着だもの。


 花街とかあるかな?いや合ったとしても、その周りは花屋程度しかないだろうな。そう、お姉ちゃんに付け届け用の花しかないよね。現代ならお土産の花束を持って行くと、その花束が花屋に戻されてのキャシュバック・・あれってその係は黒服だったのかな?生意気な顔と格好で、花束を運んでいたらちょっとシュールだよね?造花なら葬儀屋に見えるかもな?こっそり物理で棺桶行きとか。


 いやいや、ドライフルーツが欲しいだけだから。冒険者ギルドとかで斡旋業者を知らないかな?冒険者に付き物の保存食って事で。鐵板はやはり塩塊の干し肉と、それを煮出したスープだよなー。この領特産のドライがベストです。


「領主達一行も、戻るのに移動を始めやした。俺達の馬車もそれを追う感じで移動しやすか?」

「ええ、そんなに近づかない程度で進んで下さい。歩兵の移動はかなり遅いですから」

「あーそう言えば、あの剣を抜いた団長さん?引き連れて行く人に蹴られてましたよ。蹴った人も凄い顔してましたねー」

「当然ですコウーテスさん、うちの旦那様に剣を向けようとしましたから。今からでも追いついてサクッと刺したい気分です」

「流石は奥様です。愛情が殺意を呼んじゃいましたー。若様が咄嗟に蹴り飛ばしてましたから、被害が少なくなった訳ですねー」


 あれ?あのおっさんは超ヤバかった訳じゃん。先にサナーが突っ込んで行ったら、どさくさ紛れに俺が首ちょんばしちゃったもの。卑怯千万は俺の常識の範囲だし。


次回の投稿は12月4日を目指します。

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