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転生ですか?面倒なので能力は召喚対応でお願いします。  作者: 飛友翔 
第三章第二部 マグサヤ領へと駆ける風雲
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コノモブ領 領外遠征の突発問題(下)

本日の投稿分です、宜しくお願い致します。


※コノモブ領商業ギルドから宿屋へと


 きぃいいっとぉ帰って~ェェ、うん、我が家じゃないけど宿に帰るんだなこれが。宿代飯代は先払いしたから、食わなきゃ損だし寝れないと困るもの。あれから1時間ちょっとは掛かったけど、あそこの用事は終わったからな。終わりの方で領主館への伝令も見届けたから、これ以上に関われる・・俺の出来る所は無いのさ。




・・・・・




 ナントカって宿屋?そこは覚える気もないし領収書が無いとちょっと・・みたいな面倒も言われないから、そんなもんです。ここで何か合ったとかを後で調べる事に成れば、先触れの者達がこの場所を出で立つ前に報告されてるから、今の俺よりかなり詳しいのだよ。明日の途中くらいにお腹でも壊せば、この宿の名前が話題になるかもだけど。怪しい毒云々は、俺の<毒感知>に引っ掛からないので食べ合わせとかの問題だがな。


「・・引っ掛かった」


 ええ、普通に美味しくない食べ物に出会いました。この程度でお腹を壊したリはしないけど、俺やサナーにコウーテスは、嫌そうな顔をしつつ夕食を頂いてます。他の面々はとっても無表情で食べてるけど、御者のおっさんはちょっと笑顔だ・・。奴は、ただ飯ならオッケーらしい。イッツハングリー?いいやイッツアオールなんじゃない?いやサナー君、こっちにお残しを渡さいで。えっ?隠し物を出せと。コウーテス君が、何故こっちに移動して来た?君等の順応力にびっくりだ。はい、どうぞ。カレーでギャフンしろ。


 俺達が宿に戻ったら直ぐに夕食が準備・・後が困るからとっとと食べて下さい状態だった。いや、構わないけど味には構って欲しかったよ。まさか異世界の現実を、旅程の初日からぶっ込まれるとは思わなかった。確かに俺は舐めてたかもだし、神達の苦情を侮ってたわ。


≪理解が得られて良かったよ≫


(あっ、はい。ほんとすいませんでした。手当たり次第に即時更新します)


≪なら直ぐに戻れるように・・いや、今のはなしだ。我慢だ我慢、そのままガンバレ≫


(はい)


 今のは危なかったよね?本末転倒を経験するとは思わなかった。それでもだよ、この手の料理をこの世界の者達と一緒に我慢してたのは、中々の忍耐力だと思う。食べなくても良いのに食べてるのは微妙だが。いいやマゾだとは思わない、管理者としての矜持から必要な事だったのだろう。多分・・与える神罰が必要以上に大きいのは、鬱憤の皺寄せかなって思わなくもないが。


 そうしてええ、どうぞどうぞと雷鉄のパーティにお酒を進める。俺達は護衛だからとか色々とお断わりを頂いたが、宿屋の中で襲われるのは流石にどうかと思うもの。そんな事が当たり前に起こるなら、途中の路程でひっきりなしに襲われてた筈だ。こんな難しい場所で大っぴら動く事は、どっちにも得に成り得ないからな。俺には何が降りかかっても損しかないけど。残り物にも福はなし!




・・・・・




 おろろ?みんながいい塩梅に成る前に、何かがこっちにおいでだ。その辺は予想の範囲内なんだけど、思った以上に頭の悪い奴が居たみたいだな。


「探せ!この宿に泊まっているのは突き止めてある。商業ギルドからこっちに戻っていると確認済みだ!」


 あーそういった所は抜けおやじじゃないか。その辺をしっかり確認してたから、ここに来るまでの時間が掛ったのだろう。その辺を気に掛ける必要は全く感じないし、俺以外の面々を煩わせる訳にはいかないからとっとと対処しよう。


「・・!そこの者か。貴様等が使者を語った者達だと聞いたぞ!私はこの領の財務を担と」

「不要だ。ここに来させられて、おめおめと罠に嵌っている貴方の何を知る必要がある?」

「?!なっ、なにをいっ」

「まだ気づきませんか?私の身分は商業ギルドから外信機を使い書簡を送った事で、すでに王都でも仔細確認が進んでいます。きっちりと連名を付けて送りましたから、貴方達がどうこうと調べるのはお門違いです。書簡の内容もギルド本部が王城へ届けているでしょうから、本件の王国法違反を審議する事も無いのです。そこへ罪状の上塗りをさせられ、国の反逆者にする為の人材が貴方なんですよ」


「・・うっ!そ、そんなバ」

「簡単に出来ますよ、所詮は王国法程度ならスーリェス公爵家やメンドセイ侯爵家の用命で動いている私を害そうとすれば、王国への反逆罪という由々しき大罪に変えられるのですから。貴方が下らない発言をここでするのを、周りの護衛騎士達が待っているのですよ。今は我慢していますが、その減らず口を開けば首を跳ねるだけで大きな武勲が貰えるんです。そんな事がここで合ったと私が証明すれば、それで立派な武勲が成立します」

「・・・」

「今頃気づいたんですか?貴方が見た通りに騎士達が今か今かと待ち望んでいるのを・・・もう、茶番は要りません。その者を引っ立て領主の元へ連行しなさい。下らない策を労している暇があったら、今後にどう取り組むかを検討する様に領主に伝えなさい。スーリェス公爵家やメンドセイ侯爵家の視察者は、ずい分前にこの領の視察を報告しています。この領の現状は対策がかなり遅れ、このままでは領民が領主を襲いかねません。直ぐに対策を纏め王都へ奏上に向かえば、それ等に私が評価の加えもしましょう。その行動が合ったかの確認はしますが・・先ずは急ぎ連れ帰りなさい」


はい、バイビー。


「・・わっ、若様こわー」

失礼な。俺が怖く成るのは夜だけですよコウーテス君。

「あれで良かったの?騎士さんの一人があの人を蹴ってたけど」

「ああ、問題無いですよコウーテスさん。蹴ったくらいじゃ収まらない何かの恨みが合ったのでしょう。どの道あとどれ位生かされるのか解らない彼の命運ですから」

「・・そっか。やっぱりあの人が責任を取らされるんだ」

「そんな感じでしたね。雰囲気からも善人さは感じませんでしたから、日頃から居丈高に振る舞っていたから身にも付いているのでしょう。そこに貴族の似姿・・真似ていたのでしょうが、付け焼き刃にもほど遠かったです。あの者が真似ていたのがここの領主なら、そう遠くない内に天命を終えるでしょう」

「一緒に纏めてって事には成らないんだ・・」

「・・引継ぎ出来る優秀な人物や、内政を遠隔に回せる臣下が備わって居れは別ですが、領内のこの状況からはその可能性は低いと思いますよ。今の領主を押さえ付ける監視者を据えて、暫くは臣下の育成からに成りそうです。その後はキリの良い所で根悪をちょん切りする」


「おおぅ・・物理的にかな?」

「物理的になら本人にも喜ばれますが、その頃の状況に寄りますね」


 くぅ!ここに冷めきったオカズが合ったよ・・あっ、はい。お酒で流し込めば良いのですねリーダー。ん?俺の記憶には酒を追加して・・ああ!宿屋さんがにっこにこしながら、サービスでっでっでってこんなに?俺を酔わせてどうすんだよ?あっ、はい。ほどほどになるべく控えろって事ですねサナーさん。うんうん、旅程先の初日の夜ですもの。素晴らしい夜景を眺めながら甘いひと時・・窓は開かないし灯りは無いから外は真っ暗ですね。それなら悪酔いで幻想郷をっっとはダメなんですね。


 我関せずのハナレイ君、貴方はペースが良過ぎじゃないかな?えっ?まだまだ成長期だから、しっかり食べないとダメなの?その歳でそれは無理っぽくない?飲みにばっかり集中してるもの。


「こいつは呆っといてくだせい。酒は好きだけど自腹はきついって普段に飲めないもんですから、こんな時は元をとろうとガバガバ行くんですよ」

いや、それおかしいよ・・ここじゃ最初から持ち出ししてないから、何の飲み食い無しで元だもの。何でもプラスじゃん。俺の金でも無いけど。


「・・そんで若様。俺達が優先した向うの話なんですが」


 あー、リーダーのカマセィが手振りで示唆しているのは、お隣のミグサ領の情報を拾ってきたのね。もうお腹一杯の俺に厳しい所だが、前情報の対策的なもので情報収集を頼んだからね。明日に通過するのに前半戦が起こるとは思わなかったよ。良く言われる帰るまでがなんやらなら、最初から最後までが山場に思えて来た。これがずっと息を止めて長時間も続けて見る映画だったら、その評価は高くないから・・作りが大雑把過ぎるって。この脚本に問題が・・


「例の話も間違いなく今も継続中でさあ。そこに附属で増えていたのが、現場の中にも不満に思ってる奴等がいましてね。それでちょくちょくとぶつかってるらしいんですが、今回の俺達を踏み台に考えてるみたいです。事が大きくなれば、周りを動かせるかと思っているらしいですぜ。そこで俺達に合わせる様に動いたみたいですぜ」

「仕方ない事ですね。俺達は変える事は出来ませんから、強行突破の他に選択はありません。そこで後腐れなくふっ飛ばしたい所ですが、被害の収拾で時間を振られたら意味がありませんから。口から出まかせでなるべく穏便に突っきりましょう」


 はぁ~幸せが、にげてく~。溜め息が深いとそんな事を言われてたよね?冷めた料理がまだ残ってるからな、サナー君の。うーん、宿の者もその後は関心が無さそうだから、手持ちの酒の肴でも配るか。サナーとコウーテス君は、さすがの女性陣なのか・・在庫のフルーツパフェをこっそり遣っといてくれ。


「・・うっ、プップーうぅ」

そこ、こっそりって何だか知ってる?サナーを見習いなさい。いつも・・俺のお願をちゃんと聞いてくれる。その点フーリヤはね、返事だけで理解しない子なんだよ。静かにって言っても大声で叫んでたりするし。それにしても俺達を踏み台にって、普通の地雷じゃ無い事が解って無いのかな?この立場からしたら、それでこの領は破滅に向かうのが。大元が公爵が請け負った仕事だそ、その公爵は王族の親族な訳だから・・ソーナヤク・ミグサ男爵が束に合わせても、ゴミ屑が虫けら扱いになるのに。数百に集まったゴキでも、気持ちが悪いだけで所詮はゴキだ。絞ってもその油は・・絶対に使いたくない!




・・・・・




 翌朝、コノモブ領主の使者と名乗る者が訪れて、王都に使者を送った事を伝えに来た。まあ、これで最低限の奏上は果たせたから、商業ギルドの優位はかなり落とせただろう。そのお互いの遣った事は変わらずなので、俺の方に真面目に自首したからと主張したって、領主側へ大罪を向けさせたくても無駄な足掻きなんたが。それでも指摘されて白状となると、受ける印象が・・商業ギルドが持つ機材は優秀だけど、対面での謝罪なら言い方次第で逆転の芽も在るかな?どうでもいいな。目くそ鼻くその類だし。


次回の投稿予定は11月30日を目指します。

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