夢見がちな学生気分な奴は、やはり勇者に被れるらしい
本日の投稿分です。こ、腰が厳しい・・運動不足でもないのに?
今回もよろしくお願いします。
パンパカパンパカパンパンパン!パンパカパーンパンパンパン!パンパカパーンパンパンパン!イエイ!
はい、只今ランニング中で御座います。頭の中はロッキーのテーマが鳴り響いてます。たまに止まってシュシュっとシャドウとかしちゃうと、それを見た通行人が怪しんでますが。
先程我が家での昼食が終わって、次は小麦販売所へ行く事にしました。それを一緒に同行したいと思った人が居なかった・・粉だけに。場所も民家並びの外れで農村部落に近かったから、そこまで走ろうと・・止まってのシャドウ回数が多いと歩くより遅い?・・。
止まる回数を極端に減らして、それで時短を目指します。
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小麦粉屋らしき掘立小屋に着きました。ここ粉がまっとるやないけ・・嫌な事思い出したよ。あっちの世界で飼料会社に面接に行った時に、飼料精製の棟で遠心分離を利用した飼料作りを見せられたんだ。その建物の外に飛んだ飼料の粉が降り注いで・・俺達の上から振ってたのさ。
あー無いわーって直ぐに帰ろうとしたら、中々帰してくれなかった嫌な思い出・・大手の飼料会社がそれでいいのか?プラスチックのリサイクル会社なんて、近所から突かれて真夏でも窓は閉め切りだったからな。そこの地獄の就労に、長期に務められる者は居なかったぜ。ハロー情報では、離職率がはんぱないと。
怪しい・・けど小麦屋に違いない。屋号らしき看板は無いけど、小麦の穂の絵が書かれてる。そうそう、学校の無いこの地域じゃ、肝心な識字教育は親任せだから。といっても必要に駆られて、多様な手段で学ばせる。その時間というか時期は親次第になるが。
「すいませーん、ギルドの方から来ました」
バリッバリッの詐欺師っぽい挨拶に成ったよ。嘘は言ってない。何処のギルドからは言ってないし、ギルドの者ともな。ふふふ、違うわ!元から顔出しで身バレしとるやんけ。
「・・公館の意向なのですか?」
「いいえ、個人的な要望が大きいです」
そこは100パーの個人だ。ここの店主だか工場長だかは・・名乗られたけど覚えてない。そこは決裁権があるトップならいいのだ。ここでの作業の流れは最初に見せて貰ったから、敵を知れば100戦怪しからずだよ。
ここで小麦を脱穀までする工程は今回は関与しないので、素詰めと粉詰めの問題に・・特に粉の精製に俺は関わりたい。それで無理に関わるのだが、さらに有料を提示する。石臼のプレゼンは誰得くなのかも認識も協調しなければ。
「作業としては見ての通り、この棒を掴んで回すだけで特別な経験も不要です。先程見させて貰った挽道具より格段に速く出来ます。人手も効率が上がりますから、他の雑用の手も増えます。これを購入しても直ぐに元が取れますよ」
「・・それは・・そうかも知れませんが」
「細かく精製された粉を詰める袋も小さく出来ます。袋代もばかに成りません」
「・・良くご存知で」
そこは知ってるというか、しっかり勉強させられている。学ばせる過程で色々な帳簿の現物を題材として使うのだから。臨時な時の職員も出来る様にと。
「この石臼を生産者側で扱う事で、購入者を取り込めたままに出来ます。それを検討しても不要と感じるのなら、特に欲しがりそうなパン屋へ話しを持って行こうと思います。精製されてない小麦なら購入時に幾らか易いのと、そこの品質を選んで買う業者も出て来るでしょう」
ついでに脅かしも含める、ここでは適当な粉粒の小麦でもそれ也に手数料を乗っけている。素詰めの小麦しか売れなければ、行く行くは手間賃の目減りが少しずつ圧迫してくる。特注の詰め袋に掛かっている経費の削減も、今の継続なら不可能だ。たいした事では無いが、掃除などの雑用の手も減らせない。
色々にとこに当て嵌めれば、この作業の機械化を拒む理由が沸いてこない。湧き水を拒否して水溜りの水を啜る奴はほぼ居ないのだから。
だが、石臼の設置場所が何処でも良い訳ではないから、指定の場所に運ばされた・・全く問題無かったけど、完全勝利じゃ無かった気がする。
今回は商業ギルドに登録する前に持ち込んだから、格安だよって負け惜しみを言って置いた。捨て台詞的に聞えちゃっても考えないのさ!
商業ギルド・・走ればいいな。オヤツの時間に我が家に帰るのは諦めよう。今の俺の行いは、この領の美味しいパン作りの未来に関わる事だからな。
※レマイア領中央商業ギルド物販商品登録部門食品課
何故こう成った?
ええ、ええ。先程と同じように石臼の現物をブレゼンし、今回は見本としてそのまま商業ギルドの展示スペースに設置をして貰った。そこは勿論自分で運んだけど、ここで負け惜しみの感情は抱かなかったぞ。その運搬に金銭授受の発生が無かったからとか、簡単な理由では無いと思うけど。
その辺は問題なく終了しこれを取り扱う商会は、継続的に銀貨3枚をマージンとして俺に払う事に成る。勢作が可能かどうかは別にしても、この形で生産される物が同じ結果を残せば、特許持ちの俺に支払い義務が発生する。現場で細かくすり潰せる物が出来たら、実用的と結果が出され俺への支払が必要って事だ。
それよりも・・目の前に座って居る初見の男性は、この俺との接触を計ってきたのだよ。
商業ギルド物販開発部門主任 サグッツーモリ 頭髪はすっきりしてても線は細い感じだが、見た目は完璧に男だから男だろう。王都高校大学開発管理生課を優秀な成績で卒業したそうだ。その情報を教えてくれたのが、食品課長のヒイキシーの言だから間違いは無いだろう。
その優秀な高校だか大学の名称に多いに突っ込みを入れたいが、あまりの酷いネーミングに圧倒されてしまった。そこは学校ならいいんじゃない?レベルなのだ。学校が多数存在しないから、集めちゃったとか?バカな勇者がいいかも!とか言ってたりして。
良くねえーよ!俺が勝手に犯人にしたけど。濡れ衣は伝わらなければ恨まれないし、口にしなければ罪も発生しない。神達へのリップサービスだな。確信犯で真っ赤っかだけど。
このサグッツーモリが俺に興味を持った理由が、あの脆い板ガラスなのだそうだ。それを使ってどうこうのでは無く、その開発概念で大きく丈夫で透明に近い物が開発出来ないか?はっきり言えば希望的観測な未来の夢を見たらしい。
そこは頑張りで結構近い物を開発出来るかも知れないが、自分に不要なガラスを作る気には成れない。そのガラスで何がしたい?こんな不用心な世界で家の中丸見えとか無理だわ。屋内に灯りとか言われても、昼間は殆どの人達が働きに出て残るのは子供くらいだ。
知られない抑止力はちょっとは効くだろうし、押し込みされたら反撃の足しにも成るだろう。金目の物は殆ど存在しない民家だから、家の中より畑の方がうま味があるだろうよ。
「はい、勇者の語られるこのガラスは、目に影を落とす事も無く透き通った透明度を」
やっぱり勇者の、何ちゃって知ったかが原因だったか。それに使い道が偏っている物品に誰得で研究するのか?無駄と矛盾がセットじゃないか。
「今だ未発見で有りますが、ガラスの元の石英鉱石が見つかれば大きく前進出来ます。それまでは似通った材料で対応するのは吝かではありません」
「それでですか。困った知ったか勇者です」
「・・知ったか・・勇者?」
「石英その物が教会のガラスに使われていますよね?」
「いや・・あれは透明でも無く異物が混ざり過ぎていて」
「それでも石英です。透明度以外は硬質だったり加工の行程に則しています。不純物を取り除いて溶解加工すれば、貴方の求めているガラスに成ります。不純物を取り除くのは抽出すれば良いですが、透明な物質だけを結晶化するのは難しいでしょうね」
そんなこんなで色付き石英は、この世界にもしっかり塊として存在している。さらに認知も・・ガラスに成ると知らなくても、2000度以上の炉で溶解させる加工技術があるのだから大したモノだ。そしてソーダ石灰に逃げていないのが素晴らしい。こっちは溶解度が1000度程で済むのだが、ケイ砂に炭酸ナトリウムや炭酸カルシウムを混ぜる・・あの現代科学の異常性が解るよ。
純度の高い石英が見つかっても、その難易度では大量生産は出来ない。溶解させた石灰に何かぶち込めば、いつかは何かに辿り着けるかも知れないが。俺の知らない場所で頑張ってほしいが、不要物なので忘れる事にしよう。
「その透明ガラスの使用目的は何ですか?余程の異物を一緒に溶解させなければ、金属に近い強度は出ません。混ぜ物に透明度は無理です。飾り物として使用するには、そこに価値は伴わないでしょうね」
「・・そうですか・・」
容器として使うには製造価格などが、低コストでなければとてもじゃないが賄えきれない。建屋の窓に使うガラスとなれば、物理的に破損させる犯罪者を減らせと言いたくなる。
「いや、いいえ。まだまだ何も進んでいないのです。王都高校大学開発管理生課を優秀・・最優秀と誰もが認めていた私が、勇者が持っている希望と託される要望を叶えなければ成りません。私は必ずや成し遂げて見せましょう」
最後の方でふはは的な、高笑いに相応しい笑顔を放っていた。ヤバそうだ、ちょっと逝ってるのかも知れない。生きてるから脳が壊れてる人って感じかな。
ほんと申し訳ありませんって感じで、食品課長のヒイキシーが彼を連れ出してくれた。いやあれですよ、気に成らない安価なガラス製品が開発されるなり販売されたなら、ガラスの靴以外なら買っても良いと思う訳です。靴は死ンデレラに成りたくないし、100パー靴擦れするでしょ?内側に緩衝材を目一杯使ったらガラスが透明で無くなる・・。
だいたいポーション入れとして透過板があるじゃない、あれなら・・あれはあれでちょっとお高いけど。大きくは出来ないし透明度はそれ程ない・・な。
「・・各ギルドの定期貨物に乗せるのでしたら、配送に特別な費用は掛かりません」
よし!戻って来たヒイキシーにメンドセイ領までの配送を考えていると話したら、嵩張っても高価な物でなければとお薦めを紹介された。お届け日時は全くの不明に成るが、メンドセイ侯爵家宛ての物ならかなりの速さで届くらしい。
届け先にびびって気を使うとか?送る物はほぼ剥き出しだから盗む奴はいないだろうと。そんな石臼・・欲しくても1人じゃ運べないからな。粉奉行の俺としてはここは仕切って良い料理を作らせよう。
えっ?あっはい。積み込みの日には手伝わせて頂きます。その時は宜しく!その辺の苦労は引き受けようじゃないか。この石臼があれば小麦でも米でもちゃんとした粉が出来る、美味しいパンも焼けるし原理を利用して細かいスパイス作りも可能だ。
スパイスミルは俺が作る感じがするけど、時間があったら頑張るよ。香辛料の鮮度を保てるかの問題も出て来るか・・その都度にすり鉢でごりごりかな?
次回の投稿予定は10月30日を目指します。





