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転生ですか?面倒なので能力は召喚対応でお願いします。  作者: 飛友翔 
第二章第二部 メンドセイ侯爵御一行の接待事情
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晩餐会・・準備はいいかな?

暑い・・ここ数日が暑さに厳しいと思っている今日この頃です。きっと夏かも知れません・・

今後とも宜しくお願い致します。


※2021年9月26日 加筆修正致しました。宜しくお願い致します。





※レマイア領中央領公館滞在中


「解りました」

ええ、呼び出されたけです。メンドセイ侯爵家一行がそろそろ到着するので、お迎えの随伴をしないといけないらしい。


 この厨房の指揮はと思ったが、到着早々は領主と使者との会談が予定されているとの事。タイムテーブルもしっかり出来ていて、行き成り晩餐に突入はないからと。つまりその晩餐開始時刻は夕刻になるので、普通であれば作り置きは出来ない等もあるからだ。普通であれば・・だが時間が貰えるのは在り難い。それでもその時間に無理を突っ込むのはどうかと思うの。


 決して偉い人に会うのが嫌だとか・・当然嫌です。いやいやです。腰くねくねも必要なら用意があるぞ。グネっちゃう落ちは難しいが・・。そこで多目的会議室の扱いに成っている部屋へ・・開け放たれた扉を抜けると・・


「・・セブレスはまだですか?顔が見たいです」

自分の母親が俺への溺愛感情を発散していた・・事件はこの現場だよ。


「なるべく印象を軽減する手立てをだな」


 不穏過ぎる・・俺の到着をアピールする様に業とらしく入っていく。そこそこの人数を収容出来るこの会議室は、20人強は余裕な空間がある。そこには知り足りる面々が・・知らない子女がいる。いや、ドレスをシックに着こなすサナーがそれだった。


 ならばと俺は急ぎ確認の為に傍へ行く。その彼女の左手を右手で持ち上げその辺を覗き、右手は放しながら左手で彼女の右手を持ち上げ同様にする。そのまま俺の左手を持ち上げサナーを2回転させ納得した。


「よし」

「・・どの辺が良いのか解りませんが、粗相の無き様に何度か見て頂いていますが」


 彼女の言い分を聞き流しそのドレスはと確認する、それは上から下までほぼ白を基調にした物だった。その両袖は傘を逆にし降ろして行くようなフリルが5段程に重ねられている。肩パットが解り難く入っているが、肩幅にずれがないので仕立て直しが済まされた物だろう。


 肩甲骨付近はそこそこ空いていて胸を押し上げるコルセットはしっかりと役目を果たしていた。その成果を隠す様に胸元からウエストにかけてこちらも3段のフリルが付いている。このドレスをセパレートに見せているのは、親近支族から疎まれない様にの配慮だろう。


「俺が納得する事が一番大切じゃないかな」

間を入れず・・彼女への返事じゃ無い事を言った俺の鼻を摘まんだサナーは、無言でそのまま捻っていた。


 判断に迷った俺のミスか?捻られた鼻が捻くれ者のサナーの性格を表現したのか?或いは照れ隠しなのかも知れない。そこへ辿りつくのが最後の残念な俺だった。


 仕立て屋が推奨する生地を繋がないロングドレスは、こっちの世界ではかなりの高価な物になる。自分の母親の仕立て直し物でも、簡単に授けるのは躊躇われるところだ。それも主に親近支族への配慮でしかないが。


 このドレスも永眠する前に細かく裁断され、商人が高く売る再利用の未来があった筈。そこで衣料関係の者が泣く泣く仕立て直したか。それならと技術の手間でぼったくったかは定かじゃないが、俺の懐が痛んでいないなら問題ない。請求書はいらないよ!服より中身だからな。


「セブレス、今は踊っている余裕はありません」

お母様に真顔で突っ込まれるのはちょっと珍しい。俺の冗談を殆ど理解しないあのお母様だからな。


「メンドセイ侯爵家がこの領の商業ギルドに、何度が問い合わせをしている。ギルドは冒険者ギルドの情報も併せて送った。十分に目立たない様にな」

「貴方が欲しくて仕方ないのです。出迎えの際にも影の様に行動しなさい」

「・・解りました」


 母だけでなく父までも気にする内容なのか?俺の立場は平民であっても領主の子息だ。気軽に受け出す事は出来まい・・今は準騎士でもある。臣下として召し上げる話しを振られても、そこは本人の承諾も必要だからな。


 そんな話しの機先は、教会の使者の仕事を受ける上で上手く誘導出来る筈だ。それに今回の教会の仕事は他領へ赴くのだから、この領に損が被らない人間が任命される。そしてそれの体面を保てる者と成れば、ここの領主の子息が優先順位に上がるだろう。


 目立たない行動を推すのなら迎えに参加しない方が良いのだが、色々とこの後に関わらないといけないのだから、後から何処誰にも出来ない感じだ。上の兄2人の内訳は嫡子の長男と、万が一の何かの災いでその嫡子の彼を失った時の補欠要員が次男のキュルス兄だ。


 どちらも半永久的に、この領から出向かせるのは控えたい。だが、年に一度は王城へこの領の者が登城しなければならない。これも簡単に言えば領地持ち貴族の義務って奴らしい。


 そんな義務も以前には年に3回もあったが、現在は年に1度の登城で許されている。暇人扱いは止めて欲しかった貴族の願いが、漸く声として響いて形に成就した現在だ。さらに領主当人の拝趨を見直されたのは、その負担がかなり軽微になりそこは良い配慮だろう。たまに俺が代行してます・・。

そこは何かが合っても損切り対象とか言わないでね。侘しいから。


「みな様は向かわれました」


 彼方にちょっと呆けてたら・・取り敢えず今はサナーをギュっとして置く。仕方ないよねー条件反射って奴じゃん。そのままがぶり寄りを使ったサナーに、部屋から押し出された。俺の扱いが上手過ぎないか?


 そして行軍して来たメンドセイ侯爵家一行を迎えたが、そこでの状況は特筆に値するモノは無かった。行軍馬車は3頭立ての3台に、それを囲んだ騎兵数騎と歩兵がそこそこだ。その一番健美な馬車から出て来たのは、マッデローズ・メンドセイ第一ご息女であり、その装いは軍服?と見間違う様相で俺の想像した令嬢とは違っていた。


 確かにドレス云々で突貫されても回りにいい迷惑だから、その辺りは弁えて・・慎みのある行動と言えよう。そこで俺は何をしていたかというと、良く言えばモブに近いエキストラ的でサクラっぼい。公営のヤラセ感が否めないが、金を返せとは言わないで欲しい。


 明日に謝罪会見が確定だな・・頭は下げてもお金は返さないが。泥棒と呼ばないでくれ!そんなにいいもんじゃないからな。溜め息をつく暇も無く、直ぐにそこから厨房へ追いやられたけど。


 そこは戦場・・ならば開幕の狼煙を上げよう。ここで下拵えされた根菜やら、処理済みの肉などを確認していく。献立は何度も検討され決定している、それだからイレギュラーは許されない。


 メインディッシュは家畜肉のステーキだ、そこを凝った料理を考えて魔獣肉とか・・そんなんでメンドセイ侯爵家へ媚びる必要性は今は感じないからね。


メンドセイ侯爵家歓迎晩餐メニュー一覧

※デミソースかけの牛肉ステーキ[ポティトに人参のグラッセ]

※薄葉色野菜と混成肉の煮込みスープ 黄金出汁のピリ辛の味

※根菜青菜混成と干物魚煮込みスープ 甜菜糖を隠し味にした塩と調味料主体の味

※ジャガイモと焼きトマトの蓋チーズグラタン

※2種の小皿キッシュ[メインが茸][メインがハム]

好感度上位からの選定[葉野菜は厳選済]

※5種野菜のフレッシュサラタ4人用1盛り[ドレッシングが2種]

※4人用1盛りのフルーツ[色合いと粒揃へ済み]

各種アルコール飲み放題が付いてます。[お子様用フレッシュジュース有り]


 [注]コンパニオンにはノータッチでお願いします。

 清算時に30パーセントの割引券の進呈有り[前割り予約が対象です]








 居酒屋じゃねえよ!えっ?又、酒樽を冷やしてるのかって?フフフ・・調味料の小売り用の長筒みたいな、樽板で作られた容器が売ってたのさ。これに数本分を入れて大樽・・普通の樽なんだけど、それに氷を突っ込んで一緒に冷やしてます。


 そこは白赤ワインとエールだけだけど各種が少ない・・。ショウガがあったからジンジャーも作れるんだけど、個々人の好みの問題もあるからね。だからショウガ茶は口直し用にしといた。


 うん、完璧だ!厳選してるしな。と言っても、全てがレシピ登録されてる凡庸的な貴族なら召し上がっておられる食事だ。だって・・来て欲しいとか言ってないし呼んでないもん。さらに来る予定の人達を押しのけての訪問だからな。


 それでもしっかり厳選はしている、肉にある余分な脂は取り葉野菜は柔らかそうな葉を集め、根野菜も粒を揃える徹底ぶりだぜ。それに各フルーツも表成りを賓客用とし、選別済みの裏成り品は身内で食べる流れである。


 キッシュは箸休め的な扱いで考えているから、小さめの器で数種を焼いている。こいつは大は小を兼ねないからな。大きいと味がぼけるし、間違えれば無駄に満腹になる。食パンみたいな隙間の埋め合わせ扱いじゃないけど・・。


 小麦を目一杯削って膨らますあれは、パンから外れた何かじゃないか?膨らし粉満載のあれをパン屋は食べないと言い切ってたからな。生食・・それとパン焼きは難しいらしい・・大手のパン屋がそう言っていて、天気に多いに左右されるのだと。近代社会のあっちでそれなんだから、焼き堅めパンは王道かもしれない。だが堅いけど。


 この20人前後の食事会に、給仕としての使用人を10人強を配置する。その補佐の中に従卒のバイトも投入するから、これで何とか乗り切れると思いたい。それでも俺が食卓につける可能性はかなり低い気がする、その場でほいほいと[アイテム②]から物を出す訳にいかないからな。


 う~ん、中々順当だな。配膳用の食器の数も半端ないけど、鍋・鍋・鉄板やら何やらの調理器具もバンバン使ってる。そこは洗い回さずに俺がどんどん収納しているから、ただひたすら作りに徹しているのもいい。そこにお決まりの先任者限定の配置をし、具材入れ係や出汁の投入組も大いに活躍している。


 出来立てのほやほやの料理を、味見して調整を指示している料理長は・・今日で死ぬかもしれない。取り敢えず拝んどくか。アーメン・・。


 あとは・・釜チームか。半ば火を通して終わったグラタンを入れた容器の上に、熱々に焼いた鉄板で蓋をして竈で焼き上げるんだけど、そこの蓋挟みを作るのに苦労した。蓋だから解るよね?乗せた挟みを引き抜く工夫が大変だったよ。


 間に違う物を置くと・・それを取るのが苦労になる。天丼かよ!笑いネタじゃねえし。そこで挟まる下側を薄くした挟みで解決さ。そして取り方・・蓋を置いたら挟んだ状態が面として当たっているから、下方向に押すと当たる面が点に変わって取り易くなる。


 そこより料理で苦労しろって?聞こえない。俺は調理人だけど料理人じゃないからな。フハハハ


次回の投稿予定日は8月の31日をめざしています。

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