気が付いたら冒険に出てました・・
今回は今日も投稿いたします。宜しくお願いします。
※2021年9月24日 加筆修正致しました。宜しくお願い致します。
冒険者ギルドでの調査を終えた俺は、市場でちょっとした買い物を済ませて我が家に帰宅した。だから特別な事は起こらなかった、よね?いや~根に持つ奴はやはり居る訳で、メイサリスに未練タラタラだった奴が居たじゃない?覚えてない?ギルドで俺に突っかかって来て中の警備に連れて行かれた奴。
あの時のあいつは犯罪者という対処では無く迷惑云々を問われたのさ。その事でギルトに罰金的なモノを支払って解放されている。ここは何の策もせずにお金が入ったギルドに文句はダメだよ、警備人の費用がそれに当たっているからね。
そんでもってそいつがさっき又絡んで来て、うちのメイサリスが今どうしているかって騒いだのさ。そこでどうしているかと・・最近にメイサリスが出掛けていたのを目撃したギルドの職員さんが居りまして、そりゃあもう使用人やら護衛を引き連れた奥様然の説明がされたのだよ。
むしろ貫禄に磨きがかかってたな・・平民なのに取り巻きが大変多いし。
この辺の事は使用人の矜持も相まって、家主の奥様が一人で外出とか有り得ないと。そりゃあ護衛の力量の在る使用人に、護衛の数人は付き添うのが当然だ。
そこは馬車の用意を・・貴族じゃないのに大事に成りつつあるな。
ギルドで合ったストカー事件を先に説明したかったが、俺の帰宅前にギルドから明日の件で連絡が届いていた。
「・・坊ちゃまは何処をフラフラと。久方にギルドへ顔を出せば受付嬢の取り合いをしたと」
「してません。そこはギルドもちゃんと説明をして帰ったはず。火の無い所で災難を起こすのは止めてね」
おかしいよサナー?俺が何もかも中心に動いていると思ってるの?それ程の存在感なんて無いからね。
「・・そこまで貴方が目立つとは思っていなかったけど、いい迷惑なその男に何かされたの?突然だったのでしょ?」
「そこは問題なかったよ、こっちはあいつを感知していたから、変な行動をされて被害に遭うのも嫌で、何か用かってこっちから問い質したから。あいつもメッチャこっちを睨んでいたから、とぼける事も無く難癖まがいに言い募っては来たけど。直ぐにギルドの職員さんが対応してくれたし」
それでの事態は大事にならず、あいつもそれ以上に咎められる事はなかったし。俺からしてみればツノに土産を買って帰ったのだから、そこは其れなりに兎なりの喜び方を見せて欲しかった。
俺の土産よりもサナーが手すがらの食べ物に食いついていて、ちょっとでなくかなり心痛を受けたよ。現在進行中で増えてるし!
「・・ギルドの話しだと明日は一人で森に入ると聞きました。本当に大丈夫なの?」
「ああ、今回は問題なく済むはず。それにあくまでも祠の調査としての依頼だから、何かの採取が必須とか言われてないからね」
「でもその祠に向かった冒険者達は、痛い目を受けて撤退に追いやられたってギルドの人が言ってたわよ?」
「折角出向いたのに空荷で帰りたく無くて、そこで無理をしたらしいよ。無理をする必要があるのかの調査だから、利も得も無いのなら立ち入らない場所にすればいいのさ。以前の資料ではただの祠で、害が大きい場所で無かったもの」
いやーほんと誰得な場所だよ。そこは祠と呼ばれている6階層程は下がっている迷宮みたいな作りではあるが、そこで数匹の魔物が見つかっただけだ。割りに有った収穫は期待出来ない。
遠い昔に鉱石でも目当てに、必死に堀進めた奴でも居たのだろう。それも今の資料に記載が無いのだから、ただただ無駄!って落ちじゃね?確認の為に掘りたくないから敢て言いたくないしな。
そんな面倒事も明日の話しだから、今は遣りたい事に集中する。ここらで神達の言い分を聞くとして、時間の在る時に少しずつでも熟そう。まあそこは、ご存知の通りの料理の事だ。こっちでは焼いたり似たりがメインで、蒸しもしないし油で揚げるのもあんまりしないんだよね。コストが高く付くからさ。
「・・干物を買って来たのですか」
「そうそう」
ここも毎度の事で料理場にサナーを引き連れて来ました。今日の料理当番は他の人?ですが、お目付け役はサナーが担っています、何でだ?それと、疑問でなく落胆って何?
そんな今日の料理は、難しいモノでは無く干物をムニエルにするだけ。ぶっちゃければ干物は、煮込みに使うか焼いて食べるだけなのがこっちの状況なのさ。小麦粉を使って油で焼くとかお金かかるし、臭い消しにハーブが香草も振っちゃう俺は痛い人なのだよ。
ついでに丸芋もなんちゃってムニエルだな。ただ、生の丸芋は簡単にムニエル的な何かに成らなかったので、一度茹でてからムニエル加工を施した。粉チーズを誰か作ってくれ。
「・・坊ちゃま、難しいお顔をされてますが如何なされました?」
「・・えっとね、何となく衝動に駆られてムニエルを作ったんだけど、干物料理は焼き物でも煮込みでもそこそこパンチが効いているんだよ。それでムニエルはと言うとかなり優しい感じかな?それを好むかは多いに分かれるかも?」
「問題ありません。この料理方法に興味が引かれました。さらに多くの可能性も感じ入ります」
なら良いよね。料理というか新しい事を受け入れ易いサナーは、いつでも躍進的な人物でもあった。
そんな俺達の夕食は可も無く不可も無く・・いやいや、みんなは笑顔でしっかり頂いておりましたよ。
ともあれちょっとずつでも、この世界に無かった料理を提供をして行こう。とまあ、それでも特別な料理などないからな。ある程度から一手間二手間の工夫で作られていたのがあっちの料理であって、手間賃が払えないからこっで普及しない訳だ。
それに普及が目的で無いのなら、俺の思い付きと懐具合でみんなを喜ばしていると勘違いしてくれればいい。
そんな俺の気まぐれでもメイサリスはとても喜んで、その夜の歓待が熱いモノだった。彼女は俺と違ってロマンチストじゃないから、実利をしっかりと取り己に忠実でもある。いやー燃え尽きそうな程に熱い夜を過ごしてしまったな。
◆
「おっとと・・アリが群れてるとか」
俺はそこで必死に後退しつつ、追っかけて来たソルジャーアント達4体を[空間断絶]の魔法で仕留めた。言い方は格好よさげだが、逃げながら奴等の通り道に[空間断絶]を設置すれば、あとは勝手にスパーンとあっさり切れる。
まあね、文字通り空間が切れてる訳だから、それを物理的な防御は出来ないよ。
その空間の場所を通り過ぎたら、設置の幅の分が切れて無くなるのだからそのままご臨終さ。その後は急いで戻って、分離した頭と体を[アイテム②]へと収める。
これも触れないと回収出来ないから、普段は使わない古い剣で関節的な接触で収納してます。[アイテム②]これも超優秀で、中に収納すれば部分解体が出来る。さすが神から貰ったスキル、とっても優秀でとても助かってますよ。
ってか、どっかのゲームに合ったスキルじゃね?ゲーム世界とは聞いてたけど、マゼマゼじゃないか。おおっと知ってたけど、次の相手のフォレストマンティスがお出ました。
[空間範囲探知]を使って周囲を索敵してたから奇襲は逃れているけど、アリから飛び散った体液に直ぐ反応するとは、嗅覚も中々鋭いらしい。
とにかくこの周囲で脅威なのは、こいつが最後なのでまずは水鉄砲でビシイっと。
はい、奴の顔に当たって明後日の方角に弾けとんだ・・うん、知ってた。うんうん、アリの甲装も硬かったしそれより強そうなフォレストマンティスなら、全く歯が立たないと思ってたよ。
なら何でって思った?これはね、徴発な訳さ。めっちゃイラツとした感じでこっちに突っ込んで来てるから、はい[空間断絶]・・口から上がすっぱり切れたらやっぱり死んだな。
ほんと無敵だわこの魔法。勢いよく突っ込んで来たら目に見えないそれでスパーット・・防御無効だから触れたら終わりか。これの弱点は手加減が無い事だ、そこは俺の弱点となるな。手加減しなきゃならない相手に絡むのは絶対に避けよう。
ん?あれあれ?収納を済ませたから周りの様子を見たら・・大木と見間違えてた?でかい蛇がいる。俺が悪いのか?この蛇は隠れてないし上の枝からぶら下がっていて鎌首を上げとるわ。・・木の太さくらいか?長さは3メートルは超えてるが、魔物の蛇ならもっと大きくて当たり前そうだけど。
シューとかオリゃ―って襲ってもこないし何だろう?俺に興味が・・しばし互いに硬直していたが、それよりの変化が無いので5メートル近くまで寄ってみた。そこで奴はというと、鎌首だけ少し上へにあがりまだ様子見状態だ。
「・・そうそう、ちょっと良いかな?お願い事を思い付いたのだよ蛇君。俺の中に融通の利かない食べ物が眠っていて、もしよければ食べてくれないかな?・・この辺にこんな感じで置くからさ」
そこで独り言みたいに成ってしまったが、奴の口に入りそうな大きさのひと固まりの臓物を出す。それをじっと見ていた蛇君は、俺が後ろへ下がって待っていると木から降りてその塊へと寄って来た。
「・・おおっ、一口で丸飲みなんだな。それと悪かったね。さっきの木の近くまで戻ってくれる?後2つ程出すからさ。咄嗟に逃げれる木の近くがいいよね・・大きさは同じくらいので続けてこんな感じかな?」
はいはいと、ちょっとだけ隙間を開けて2つの塊を出してみた。ああ、もう遠慮も無くなったな。だがどうなんだ、蛇の体がダンゴ3兄弟みたいに成ってるから恥ずく無い?ボコボコじゃん。
「うぇっつ!?何々?、何かピューって凄い・・あっ!上から鳥が真っ逆さまに突っ込んで来るよ。蛇君ちょっとおお」
あんにゃろ、動きの鈍くなった蛇を完全に狙ってやがる。だが「ほいっと」顔の上っ面がすっぱり切れて右のちょい脇の草むらへチュドーンと煙を上げながら激突したわ。やばい、色々と巻き散らかしてスプラッタな現場になっとるやん。
すぐさま収納、そして毎度の臓物だけ出しましてこれも行けるかね?蛇君。俺のダンゴのイメージは4つが串に刺さった奴だからな。





