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冒険者だけど冒険してねぇー

前ネタ自分でパクッとる・・再投稿品です。


※2022年6月15日 加筆修正致しました。宜しくお願い致します。


※レマイア領 新居の我が家



 うももぅっと寝苦しさに目覚めると、ツノが俺の首元を圧迫していた。畳まれたタオルにも見間違えそうだが、体が伸びきった置物にも見える。だがウサギだ。昨晩は確かにその辺に居たな、あまり気にしなかったが。


現世で聞き齧ったがハムスターはこうして潰される被害が合った、こいつの居場所のチェックは必須かもしれん。だがしかしだ、しかしだよ?誰かが俺の上に載せたのではないか?もしそうだとした犯人は限られる・・誰も回りに居ないからこの容疑者は家の者全員に成るけど。


超素早く探索は打ち切った、容疑者の殆どが怪しく思えたからだ。同じ部屋に寝ていたメイサリスは、この所業はバレバレなので容疑人から外す。今日この部屋を掃除する担当者がちょっと怪しく思ったが、掃除をする前に態々汚すとは思われない。担当者以外の使用人がそれを企んでの行為なら、その担当者と気まずくなるから普通は避けるだろう。


「はぁー、ツノで押しつぶさないと起きないのは、問題だと思います」


解決、犯人はサナーだった、彼女は部屋に入るなりそんな事を言っている。ツノは目覚ましではない、それでも拒否はしないよ!彼女は一緒に寝ようとすると逃げるからな。ウサギの癖に体温が高いのかも知れない。


女の子特有の思春期では無いと思いたい・・それも放置で今日から家の前にある店舗を、開業に向けての活動を始める。







開業に当たってはしばらく試供品を配る活動をする、現物の半分程の物を無料で配る事で様子を見る。


この無料攻撃は凄いぞ、同じ事を真似たなら即死活問題に直結するからな。成り金商売の鉄板だ、個数はしっかり限定するが。フハハハ、100個程配っても屁のカッパだ。そいつを見た事ないけど。


<糖餡入りパン>これこそ菓子パンだぞ。菓子の定義とは・・10時頃~15時過ぎくらいまで、売り時を問わないいい感じな奴だが。


解るだろう?早寝早起きが嫌いな奴の仕事だよ。そのパートタイマーの鉄板職そのもの、内職とは違う何かだ。言ってる意味が解らない、ここは流せ。何でも付き合えば、いいってモノでもないからな。


作り方?サナーに言われたよ。誰でも作れる様に、ちゃんと書き留めを置く様にと。登録済のレシピだから、盗難も恐れずに済むし。他で勝手に販売すれば、ヤバイ奴等の監査が入るからな。あるんだよ、販売登録制度というものが。


勿論、自分のレシピでも登録は済ませてある。相手はそのついでと思ったのか、今月のレシピ使用料の明細を渡された。中々地味だが小金を受け取るのも悪くないからな。


この店の概要はと言うと、販売品はお持ち帰り用なのでスペースいらずな店舗。その傍らでエステ用品?<エプッグル>の予約販売も斡旋する。施術が不要でも、作り置きは価格に合わない短命になるからだ。ついでに使用上の注意も忘ずにだな。


開店に置ける実例には多少のトラブルも開示されていて、あーはいはい的なあるあるも実感した。この辺は業界の弱肉強食を見たな。そこも他人事と見ない振りには出来ない、勝手に向うから寄る物だし。


試験予定数は問題なく配れたので、実働考査もついでに行う。無理なく簡単に元が取れるのなら、ここでも雇用が確保されるからな。試験運用で失敗などあったら困るが。




・・・・・


数日後


この店舗に己の命運など掛けてもいないが、面倒を持ち込まれるのは気分が悪くなる。やはり変な奴は寄って来るものだ。


「こちらでの施しはどの様な了・・意味がおありなのですかな」


けっ!何か言いたそうに寄ってきた奴等の、年長者らしき者に早速に俺対応する事にした。そそ、適当に誘導をしつつ俺は名乗りをぶっ込んだ、解るだろ?ここの領主の息子だぜ・・くわっとな。奴もびびりつつも言葉は何とか選んだか。このばら撒きも最終日の3日目だ、こんな事も其れ也に知られるわな。


「これは市場調査であります。この領は他の領よりも不労者が少なく、スラム街も出来にくい領制が引かれています。今回も試験的な確認の一環です。こちらの店舗では、その内に類似品を販売開始しますが、そちらも雇用が目的なモノです」


「・・左様ですか」


「はい。幾つかの商屋が店を閉めたのもありまして、出来る事で始めるつもりです」


そんな出来る事?そんなに無いけどな。でも遣るよ!どっかの商会らしいけど、領主の一族に喧嘩を売れる奴はそんなにいないから、喧嘩くらいは買ってやる。


そこへこの店舗の脇からにょっこりと従士兵の人が・・逃げたな。へいへいの体で笑い顔が引き攣っていたがまあいい。領の雇用拡大は最低限に、領主家が気に掛けなければいけない事案だ。


ただただ領民の増大を黙認しているだけじゃ、突然の飢餓的な状況の災難にも対処出来ないからな。そこはいい感じのバランスを見ながら、ちらばる需要もコントロールしないとならない。人の増減は微妙でも、それに必要な雇用は少なからず用意しないと不味い。


要らない生活苦を生んでしまえば、雇用に付けない親なしの孤児が増えてしまうからだ。人手不足が一番、遣れる未来が見れるから。






「坊ちゃま、今日はお疲れ様です。そのお疲れの所を悪いのですが、昼間に誰かを虐めていたとか。配慮が足りていないと思われますよ?」


「・・そんな事が合ったの?」


「サナーは解っていないな。相手はその辺の商会の人達なんだよ、何を言って来ても向うが悪くなるんだから、後から困らない様に教えてあげただけだよ」


ねえ、どっちも不満なんて大差は無いから、立場的な問題が雌雄を決めてしまう。その格差を覆せる事は殆どないのだ。


「ほんとに?」


「メイサリスが気に掛ける事じゃないんだけど、領主の息子ってのは何を遣っても優位が必ず出る。そんな俺が、のほほんと何もしない方が良いとか言われてもねぇ・・領民の実になるように雇用を増やしてる今は、ちょっとした頑張り屋さんだと思ってほしい」


「それでも坊ちゃまが、卑しい行いをする者達から卑下されるのは、私は心苦しく思います」


「サナーの気持ちは嬉しく思うけど、貧しさに耐えてる人がいない訳じゃないから、少しでも辛さを減らせればと思うわけ」


「素敵だと思うわ」


遣るよ!後があるのか解らない状態なんだし、いつでもどこでもレッツゴーな訳だ。ツノは寝てるが気にしない。片耳もみもみも忘れずに。えっ?ツノが何処にいるかって?腹の上に抱えてます。


俺が応接室に入って来たら、そこのソファで食い倒れてた。良く解るねって?食べカスが合ったもの。だから一番に拾ったのだよ。ここでの権利は獲得だな。


商会はあれだな、商品の施しとかその辺が気に入らないのだろう。売り買いなら商売の競争だから、商人の矜持として我慢するのかもな。知らんけど。これはもう暫く様子見として置こう。サナーはちょっと俺の事を美化・・讃えるのが度を超して来ているな。


出来の悪い弟ポジションで構わないのに。お肌ピッカピカの施術も、臆する事なくスポーンと一気に脱いだしな。脱がれてから<エプッグル>を作ったとか、ないわー。立ち姿で待たれても虐めを受けてる気分だったよ。


仕方なくベットに包んでおいた。その後にヌリヌリをしたんだけど、暖まっていたせいか中々捗ったよ。⒉~3回を手の移動の範囲で動かす訳だけど、いつもより余分に回しておいたわ。ほくろのチェックも忘れていない。




・・・・・




翌日の店舗開店が予定日だったが、急遽見合わせる事に成った。唐突に突然に・・実家から呼び出しを喰らったからだ。そのメインの指導者が母であり、その脇に控えて居たのはサナーだった。


その色々な指示の中で大きな主張に成っていたのが、私の息子に鍔を吐いた奴の制裁を加える事。そこは吐かれとらんがな。しかし、事が動き出してしまえば簡単に収まったりはしない。


そこはやはり貴族の歴史というか、在り方なのだろう。よし! 任した。全てお任せしましたよ。親の七光りとか関係ないからね。これはあれだよ、領政とか行政の一貫な訳だ。どう考えてもそんな答えに辿りついたのよ。


何となく文句を言いたかった奴等は、良く解らない不満があったのだろう。まあそこはしっかり声に出していないので、あやふやで曖昧な勝手なこっちの解釈でしかないが、不満からの愚痴なら多かれ少なかれ誰しも愚痴る。


今の俺だってそれな訳だから、遣れる人達や遣れる場所に委ねたら良いのよ。まさに任せたマンモス!こっちじゃそれらしいの今でも居そうだけど。


そんな訳で早々に行動出来る部署が何をするのかと言えば、街中の治安を維持する為の抑止力的な行動のアピールだ。だからせこいとか心が狭いとかの批判は多いに受けてやろう。


今の状況に必要なのは、良く解らない何かを言わせなければいい。その何かが母親の耳に入らなければ、こっちの行動を阻害する大事に成らないからだ。相手はそこを感知はしないだろうが、それで痛い目を見ないで済む訳だよ。知らないって気楽なもんだよねー




・・・・・




その翌日に俺達は店舗の開店をする事が出来た。それはと言うか結果なのだが、俺が予定していた慎ましい開業の日とはならず、この店にはそぐわない盛大なものと成った。いやー売ってる物が物だけに、屋台から店舗に程度の商品なのは間違いないのだが。


親方日の丸の公共事業宜しく、恭しいのは逃れられなかったのさ。そこは何をどんな風な流れというか、式典並みの段取りを延々と説明を受けた事で、その辺の風当たりを正面から受けて貰ったのがサナーである。


この子は何でも遣れる出来る子なので、概要は全く問題なく熟せられた。ちょっとした問題が滲む位にはあったけど、そこは俺が力ずくで組み伏せたよ。乳もみしたりはないぞ、色んな意味の説得満載と衣類の調達に走ったのだ。


流石に一番偉い人の場所に立つのだから、使用人の服装では不味いわけで・・そこは穏便な説明もありの使用人の服装の擁護とか、良く解らない言い訳などもしたのです。卑下なんてしてませんよ、使用人バンザイ。


サナーの服は数着にとどめました、本人曰く体系の変化も考慮しての判断だとか。えー何に不足を感じたのか知りませんが、知る事に身の危険を感じるので関わりません。それでもね、色々とほいほいしないといけないから服飾店に連れて行ったのですよ。


肌着なんぞは何枚合っても困らないし、普段着もそこそこ必要でしょ?何処かへ連れて歩くかも知れないから。店舗の店員にもそれらしい衣服を用意し、どれもこれも予備として買い込む。俺の店で着る服・・あっ、はい。不要ですね。店に立つ必要が出た時は直ぐに閉店させろと。



肝心な事を忘れていましたが、店舗の名称もしっかり有ります。こちらの行政でのルールは緩いので、和洋折衷が区分けされてはいません。まさに自分の感性から餡子パンは和菓子であると思い、店舗の名は白樺・・シラカバ屋ですね。何の意味なのか誰も解ったりしませんが、説明も出来ないので語録が良いからで通します。


次回も宜しくお願いします。



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