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転生ですか?面倒なので能力は召喚対応でお願いします。  作者: 飛友翔 
第五章第一部 王都での叙爵と拾い物の為の登城
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ノースゥエイト 現在は滞りのお仕事に四苦八苦


※レマイア領管理地区ノースゥエイト 現在滞在中


先程のナグラレスの報告に名前があったソウカダーニ商会だが、そこが中々執拗に出てくるのは彼等商会の主な取り扱い品が身動き出来なくなったからだ。何をして利益に繋がっていたのか理解に及ばないが、穀物以外の食生産品の輸出入業者である。


あったと比喩したいところは現状は別の商会に任せたから・・今は大元のレマイア中央に在る商会へ託している。これを端的に言い表すのなら、ぶっちゃけほぼ国営的なあれだな。商いになんねー・・そんな雄叫びで満腹状態。消費されてこそナンボかの利益だもの。


当時の奴の商会は、ノースゥエイトと隣のミグサ領を多目に行き来していた。つまりはそれ、その行き来の何らかに条約らしき物を使っていた訳だ。

それの特定される有力候補の利益享受は、流通商品に対する関税関連ではなかろうか。単純明快で税の取り立てが厳しかったミグサ領だから、商品に税が上乗せされるのは知りたくない民衆にも周知し浸透した。


運べる量・・その日の生産量・・運搬人の雇い人等々と、出来ない言い訳が簡単に揃うからな。それでも商人だから無駄骨になるなら関わらないし、遣るだけ利があるならとことん乗るもの。乗り方がへただろうと。乗りにばかり気を取られて、今は挽回の保険がまったくない。縋る海峡地獄景色。


あいつ等を簡単な記憶の掘り起こしをすれば、初回遭遇にしたのは早熟の野菜や果物の取り扱い商会だったからだ。その商品も領内からは回収済み、成熟品も適正な価格で流通させて万々歳。


未熟品と同等価格で売られたなら、あいつ等の商売が成り立つ訳がない。そんな奴等も危機管理は素早く、新たな事業の斡旋業者に仲間入りして来ている。たいして儲からないけど食べてはいけるのよ、そのまま欲張らなければ早々は困るまいに。


最初の取っ掛かりは仕方なくだけど、徹底的に集めまくった未熟品を我等の食事に使う為に加工しまくりました。煮込みに調理にと干物にした物も戻して調理等々、碌な調味料しか無かった所は中央からどばっと搬入・・俺の持ち物だったりする。


登録済みのレシピも実戦仕込みで教授しまくった。そちら辺の使用人達の評価は過分な程喜ばれているよ。

まあ、塩と幾許かの臭い消し使いの料理から脱却したんだぜ。そりゃあ美味しい物に貴賤は無かろうよ。

そんな内容のアンケートみたいな報告書も中に綴られている。そこには食に関するものだけでなく、今回は俸給のアップから使用人服の一新まで書かれた。纏めてナンボはそんなお約束だから、3枚4枚と流行りを無視して配りまくったぜ。

太った時に困るとか聞き入れません、そこらは自己責任でお願いします。


「・・ご主人様、宜しいでしょうか?」

「うん、どうしたのイエール」

「その毛玉の鳥は、食肉業者が納品して来た物ですか?」

「違います。食べ所もありませんし、量の埋め合わせでもないから」


あぶねえなおい。前にツノもお肉扱いな事が合ったからな。肉・・<エスセス>は大物っていうか、その正体が何となく怪しいけど人間だよね?一部の人は知ってるが我関せずの振りっぱです。


あいつはダメだ、気易く弄り遊ぼぶものなら強烈な反撃に合いそうだ。踏み込むのはヤバいよね?お茶目出来ないよ。

それよりもだよ、そこそこ小いさめの小動物がいい。さらに従順なモフモフなのに最強!ナッシング!弱小モフモフでも野性も無くします。


「・・籠の鳥は空も・・こいつ、飛び過ぎて騒がしいです」

「うん、必要に集れてる感じは否定出来ないかな。回りは汚させない様にするから、暫くはこのままでね」


優しく優しくだよ。驚きだけで脱糞とかしそうじゃない?シムラ脱糞!イエールのマイ鞭がクウを叩き落としそうだから、強化保護体制で確保も万全にして置く。

ほらほらあれですよ。ここは誤魔化しの話題転換が最適じゃない?唐突過ぎずにさっきのソウカダーニ商会なんてどうかな?えっ?終わってる?いやいや、後ろ盾がミグサ男爵領にいそうだし。


「・・ミグサから輸入する未熟品は、扱いどころを失っています。この辺りには正熟品が同価格で手に入りますから。そこに課税された商品などは魅力が有りません」


ちょっと黒い流通の扱かいも受けていたソウカダーニ商会は、そっちの商いはズタボロに落ち込んだ。だから放置!お勝手に。それよりも必至なのは、そっちのミグサ男爵領だもの。王国の目はその政策に留意と懸念を抱き、領主自ら発言した宣言を精査する事になってるからな。


「今は今なんです。手を尽くした成果は今期の物でしかありません。今期に掲げた目標の成果がどうであろうと、宣言し直した物に関われません。そこの収穫品も同じです。芯の政策から収穫品の成果を見ますから、精査の対象もさらに先になります」


そんな事も解らずに今期に買い集めた穀物や、流通から上がる領税などの成績を訴えても相手にされないのだ。むしろ真面目にそれを伝えたら、そいつの頭の程度がバレてしまう。そんなんじゃ文官は名乗れません。お里が知れるよ。村の名も無いけど。


「領が収める税とする穀物は、年内に収穫される物が終わればそこからが本格的な成績になる筈です。商業関係者は年度で集計されますから、そちらは商業ギルドとの兼ね合いも出ますね」


そんなこんなだから、まだまだ先のお話です。その為の下準備に資産を投入し、必要に物資や人材の雇用も進めている。今日までの報告書の中に、現状は衛兵程度の役にしかならない者達が、新規に40名ちょっとを雇用している。

はっきり言えば、この人数の騎士分の雇用費用が誤魔化され裏金と成っていたのだ。


「王都で起こしたカットモッフ子爵家の騒動は、両燐領の騎士隊から300名近くが関係者の拘束に向かいました。その様に貴族家への対応には、物理的にも多数の人員が必要なのです。突然の危機にも対応出来る様に、領政を行うのに必要な構えをしなければ成りません。新規採用者も早々に、騎馬が扱える育成が必要なんです。レマイア領でも不足分の補充を行っていますが、あちらは我が家の護衛に15名の騎士が派遣されたばかりです。もろもろが不足してますけどね」


そこは手間暇掛かってるからな。その点俺の関わった幾つの領問題は、自ら王都へ奏上しちゃえばって騙し討ちだし。刑が軽く成ったかは知らんけど。

カットモッフ子爵家への追い打ちでも、レマイア伯爵家相手に舐めたまねをしてくれた事へ。そこできつーい報復を当人達に与え、この国中にただでは済まないと広めた訳だ。そんもんだから、お金に換えられないものだったけど、全然美味しくなかったよ。


「・・フェインが、騎士訓練の所へ嬉しそうに飛び込んでました」

「・・お好きに放置で良いです。イエールは真似をしてはダメですよ」

「はい」


フェインな・・護衛騎士のトップにしたんだけど、護衛時間はそこまで訓練に充てられないんだよね。護衛しなきゃだし。

暇なんですがって使用人も兼務なんだと。好きに転がってくれ。手当は付けときます。働き者過ぎはいけないよ。育成中の騎士達も可哀そうだから。


「報酬ではありませんが、現状況の報告で不足分の補充は確約を貰いました。緊急時にそんな騎士隊の出勤もあります。ノースゥエイトの領の規模なら、守備騎士は少なくとも150名が必要です」

「・・・・あーセブレス様が当初にそこそこ減らしてますね」


「オサウル・・あの時の者達には粛清対象の嫌疑もありました。それも含めますが、騎士や衛兵は領民でなければなりません。レマイア領の兼業なし冒険者達も、今は優先して衛兵等に召し抱えています。多少の経験不足は棚上げにし、昇級や昇格など胡散な甘言を使いながら衛兵は騎士へ、配置先もご都合へ移転させます。流民している他領の冒険者達は、こちらに転籍しなければ永遠と派遣仕事をする事に成ります。その手の事も流布させながら、領を盤石にする予定です」


農耕者や生産者の領地替えはかなり厳しいが、特定の就労先が無く日雇いに近い冒険者は、どこへも出稼ぎが許されている。そこに大きな消費は望めずも、出入りの収支は数少ない利も連れて来る。領民扱いなので転籍は許されないが。ただ稼ぎは持って帰りなさいと。取った使いでほぼ残らなくても。


世の中は流通を増やす事で回りも良く成る、そこには物の売買だけでなく消費も含まれるのだ。レマイア領に12000人近くの領民を確認しているが、ここに流民の冒険者達5000人が来ている。輸出品を減らし、ここの内需を賄わないと大変な事になるな。笑いで腹が捩れるが。


「レマイア領の冒険者ギルドの派遣員は、急拵えのタコ部屋とかいう物に押し込んでいますが、専用の住居を作る予定は無いのですか」

「ありませんよ、ノブラレイさん。当面は公共事業扱いの新事業ですが、それの警備者ですけど雇用筋間も短期ですから。その人達がそこを使うのですが、丁寧に扱うとは思えません。設置場所は回りに幾らでもありますから、困らない程度に追加で作ったり、使い回しに立て直して行きます。」


無駄な所に使える程、派遣者の手は余っているんだよ。肉体労働だけど。ウザい筋肉だがな。


「生産者の元に振り分けるのは、そこまでの能力は無さそうですね」

「それらしい教育を受け継いでいるなら、その家から出たりしないでしょう。冒険者ギルドでなく、斡旋所の登録者ならまた違いますが。どち等の領の者かによりますね。まだまだこの斡旋業の広まりは遅いです。生家の領にそんな斡旋業者が生まれれば、そちらに戻る人も出るかも知れません」

「ご近所の顔見知りの手伝いは、余計な事までさせられそうですけど」


走っておりますが何か?人集めは確実に進んでいるのです。この領が掲げた大森林対策は着実に・・大森林の境界を明確にし、領境まで300メートルの草原の確保!領境に深さ5メートル幅5メートルの堀の建設。こちら側には土壁の塀も予定にある。


草原はきっちり開拓し、ただの雑草から若草へと変更する。これを定期的に狩り取りし、飼料可と共に事業として拡大を目指す。飼料の販売もしますよ。


基盤はそれなりの期間になるけど、刈り取り後の生え変わりを永続事業にする目安も試験する。その労役者の試算も必要になる。雇用が雇用を生む鳥か卵かってやつだな。新規事業は目白押しじゃないか。産業ならぬ四業五業盛りもりです。


そんな新規公共事業は、魚の養殖場も数えるなら五つに成るんだけど、その殆どが不利益?採算合わずなんです。頑張れ肉体労働者諸君!夢も未来も無いけど幸せも皆無さ。地獄上等ってやつだよ。




王都から届いた近々の報告の中に、Aランクなんちゃら・・[崩落の敷]の話しも書かれている。予想や予期に違わず、目的地のダンジョンへの出発は大幅に遅れたらしい。っていうかまだ到着していない。ただ現地の者達は、ハイピッチで攻略を進めている。


そこは例の拠点を中に作り、冒険者の物量にもの言わせた攻略作戦だ。ダンジョンの中の目的階層の少し手前に拠点と攻略要員の待機場所なあれだな。

事によっては早々に攻略が終わって、当の[崩落の敷]パーティが到着した頃には全てが・・ないな。


攻略場所はダンジョンに入ってから20日以上はかかるらしいから、その途中で攻略が終わる事はあるだろう。そこでの被害は全く無視するから、俺達の獲物を横取りすんなー・・も無視じゃね?


これは王国が依頼されて、それを[崩落の敷]のパーティに振ったわけさ。でも・・ただ・・色々な慣用句で誤魔化すけど、依頼者が他国なわけですよ。失敗どころか迅速も要求されるやつだな。

ちょっと怪我しちゃたなんて言い訳とか無理だからね!


冒険者には考えられない、金と物量での押し切り攻略。採算なんてクソくらえ!損だらけですがプライドだけでお代わり出来ます。


これはこのまま放置しよう。何も頼まれてないし!・・そーれ、くにゅくにゅとクウ!のプニなお腹をくにゅと。すいません、本気じゃありませんから冷めた目でみないで。

まーあれだ、お登り領な感じに北方方面の3つの領地がふっ壊れた今なんだけど。そこの領主から離散した臣下達も少なからずいる。


この手の者達の新生活は波乱なものが少なくない。その現状を把握出来る術はないので、時折り噴出する事件性と現実の乖離を精査するだけだ。


・・した。野盗や盗賊の類が起こした事件は無いらしい。平和・・なのか?


まあ、おかしい奴はいたけど。それもレマイア領でだ。いやー名前も顔も思い出せないし、今も何も出て来足りしないが、因縁があったのが妻のメイサリスだった。


彼女から巡りを戻した訳じゃないが、冒険者の頃に難を掛けていたストカーが居たよね?あいつです。そんなあいつが別件捕縛!キモい美人局だったらしい。


なんだろう・・美人局じゃなく連れ込み詐欺?何癖詐欺かしら?その手口は酔っ払いへの難癖・・脅迫未満の恫喝から飴的な甘言で無かった弱みを作る。そこから時間を掛けて取り込む・・みたいな。

そんな事件性には弱い通報っぽい報告が衛兵に上がったんだと。


まだまだ最近の事件だったらしく、そんな調査が始まった。事件と呼べない事件は、とっても解りずらい調査になり、それが得意の<エスセス>にお鉢が回って来た。


うん、なんか私じゃないとダメなんですってって、王都に居る俺に自慢話の念話がしつこくあったの。そんな調査から現場の状況証拠と現場での捕縛に至っている。


そんなこんなの奴なんだけど、捕まった後の自供の中でメイサリスの関係者だと逃げ口上・・威嚇にならない威嚇らしい事を吐き捨てたらしい。

その報告書の内容にうちのパパンが激怒して、予定外の長期拘留になっていた。うん、成ってたね。王都からレマイア領に戻ってから、これの対処を早々に行ったから。


そこで必要な教育的指導らしき恫喝の元、貴族の名を出して汚す行為は極刑になると。奴もちびりまくってたな。


拘留が長く延ばされてたから、余計な飲食も無いし出る物が無くて良かったよ。何か出したら丸ごと燃やす所だった。


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