地味に生活基盤を構築中⓶
再投稿品です。
※2022年6月14日 加筆修正致しました。宜しくお願い致します。
※レマイア領中央冒険者ギルド
近況報告ですー。昨日は宿屋へ戻る前に、冒険者ギルトに顔を出しました。出したのは顔だよ?夜の妄想の前に、無駄な妄想などはしないさ。はっはっはっ
それもこれといった異変も、状況の変化の発表もされてませんな。
そこで良く対応して貰っている受付嬢に近況の確認をすると、大森林へには冒険者個人の散策が近々解禁されるとの事だった。俺様みたいな低ランク冒険者は、もうちょっとで干からびるところさ。宿に籠っていても干からびる・・絞られるからな。
この辺は当たり前だが、低ランクの冒険者が少しは動ける体作りが出来ると、街中の依頼は儲かる訳でないから食べるだけでも厳しいと思い知る。そういうのも相まって、期待を込めた情報の確認は必須なるのさ。そんな基本を押さえた行動は・・メイサリスへのアピールっぽいけど。
ついでに魔力草の買い取りをした。依頼を受けて売る立場ではあるけどこんな状況だから無理な訳で、不信を持たれながら買い込みしちゃいました。薬師の店に赴けば生成された物が手に入るけど、くさい草が欲しい訳で・・性癖じゃないし!こっちも追加の臨床研究?効果のアップが目的だからね。宿屋でやると叩き出されるけど。
しかし、サナーもくさい臭いって煩いからな。俺が汚物気分になるんだよ。それより今朝は筋トレに励んだよ。起きて半畳寝て一畳の宿の一室で何の筋トレっかって?・・普通だよ!こっちの世界じゃ普通にしないけど、背筋・腹筋・腕立て・スクワット・・地味に遣れる事が沢山あって2人でへとへとに成った。
これで凄くお腹かが空いて馬鹿食いだ、これこそ非生産的な行為ではないだろうか?
こっちでマッチョは良く見かけるけど、見世物のお洒落空間は知らないしな。サロン何んかもないよ。
唐突な筋トレとか思わないでくれ、体作りは冒険者の基本中の基本さ。そこそこの人数のいるパーティならギルドの訓練場で鍛えるてるんだが俺にそんな相手はいない。メイサリスにお願いしたら危険極まりないし。
解って貰えたかな?筋トレ的なストレッチは危険回避行動だ。そのついでに遣る気のある所も見せておく。この人ずっとぬぼーっとしてるわね・・なんて真を知らせられない。サナーにはしっかりバレてるけど。
そんな彼女は俺に不信感を持ったりしない、そんな奴だと知ってるから。ダメな俺ですいません。因みに前の俺の記憶を見てみたが、そこは遠からずって感じだった。あれだ!前の俺の記憶に引っ張られて今の俺に成ってしまったと。
くうーとても残念だ。前世の俺は・・こんな感じじゃ無くもっとぐうたらしてたわ。ほんとすいません。もうちょっと誇張したかったが、真実には逆らえない。こっちの俺もサナーに催促されて剣を握っていたが、へろへろに成るまで追い込まれていたからな。努力も才能もあっちが上です。何かを献上する予定を立てよう。
この臭い薬草に燻されてるのは、罰でも当たっているのだろうか?俺の燻製になりつつある。違う香りも混ぜるか。メイサリスとサナーは一緒に逃げたんだけど、俺は完全な放置に晒された。
◆
※レマイア領中央領公館
「食事の後に時間は取ってある。奴らが動産まで書き出して来ていたから、財の罰則も理解していたな」
俺は腹が減ってたんだよ。それで知恵が回らずに実家の昼食に飛び込んだ。お呼ばれとも言うが、メイサリスは疎外を望んでる?夢中で食えば忘れるぞ。食事に罪は無いからな。あと、目新しき者が干渉から逃げるのは難しよ?お近づき案件は、世渡りの大人スキルに定着しているから。
因みに、サナーバッシングもしっかりあった。美味しい物を作る為に、早く来る気概を持つのも大事ではないかと?そんな馬鹿を言っちゃいけません。材料を凝らせれば、無理をせずとも美味しく出来る。そこで至福を求めるのなら、求める者達の共有を合わせろ。好き嫌いが憂慮されるなら自己満足を崇めよだ。勝手を言うのは俺だけど。
それに早く来いと言われてもだ、買い物さきの店屋はまだ始まっていなかったからな。臭い物を買わせない努力は止めてね、お金稼ぎの模索中の今だから。
「報酬額も、裁定が終り次第に試算を行う事に成るのですね?」
「いや、今回は査収の額が多過ぎだ。事の裁断に見合った罰則も出来ぬから、裁量の兼ね合いも出来ん。端からでは見当外に紛らわせねばな」
両親の会話に耳はしっかりダンボだ、こっちの世界にデカ耳で危険に晒す奴はいないが。ウサギの耳も短いしな。報酬も取り決めに沿う物にする必要がある、査収の額から試算するのはとっても良くない破格になるから。それで世間を巻き込んだ騒動が起きれば、領の運営にも支障を及ばす事にも成る。
「このお肉柔らかくて、しっかりした味が美味しい」
「セオ様、それは先日セブレス坊ちゃまがいらっしゃった時に、最近に姑息な豆知識を聞きかじったと仰いまして、その時に伝授された料理方法を使ったものです」
「へぇーお兄様の直伝ですか?とても興味があります」
「・・そのお肉を細かく筋切りするのは、平民の料理に成るらしく聞く必要は無かったと思いますが」
それを言う必要もないよ!要らない前置きじゃねぇか。姑息な豆知識は言った覚えさえないわ。そして、今日もサナーが担当かよ!さっき会ったから知ってたけど。って言うか、サナーって俺担当じゃなかろうか。いつでもサナー・・問題なしだ。他の使用人はあまり知らないからな。
「先にお肉の筋を強く叩き、筋の繊維を砕く感じですね。その後は形を整えながら先に甜菜糖を練り込みます。それの馴染みを確認してから、追加に塩と胡椒を適量に塗して丁寧に焼き込みました。掛けてあるソースと風味だしの|ゼストで工夫を施してあります」
おいおいサナーさんや。最後に自分の工夫を誇張するか・・無駄にチチを張ってないか。勝手に育つけど。って言うか、毎度毎度に試食を強請ってはパクパク食べてる訳だから、俺がそのチチを育てたと言っても過言じゃないな。揉むと大きくなる都市伝説は払拭したが。
ゼスト・・今日は何の果実皮をゼストしたのだろう?確かにさっばりとした風味に仕上がってはいるな。だが仕方ないとこだよね。貴族の品位もあって、ミンチ肉や固い肉は食べないし食べさせないから、料理に幅も出なかったりする。
ハンバーグは庶民の味方に成りそうだが、それを食べにこれる客が居るかな?ほんのちょっと肉を混ぜたとしても、手間暇を考えると・・煮込みスープは万能だよな。ぶっ込んで煮るだけ!素材の違いで味も変わるからな。
こっちの世界はその辺に気を使って欲しい、現代じゃハンバーグに多いに群がる感じだぞ。各料理店だって頑張ったアピールが凄かった。びっくりのデカハンバーグなんかも・・そのチェーン店には入った事は無かったが、結構な評判がされてたと思う。
俺は・・肉食が強かったけど、ハンバーグや牛丼は食べない派だったから、ネタも特に持ってなくて語れる所は無いな。そうそう、地方で手作りハンバーグを食べたら、お値段お高めなのに不味くさらにお腹を壊す不幸に見舞われたんだ。
じっくりこんがりと焼いたハンバーグ・・痛み具合を見分けられないわ。食べて不味いと思う料理があるのは斬新だったけど。罰ゲーム程度の問題じゃない。高速道の走行中にトイレ探しなんだぜ、出る・間に合わない・巻き散らし・葛藤が酷過ぎた。
俺の異世界料理道が全くチートに成らないのは、拘りの好き嫌いが激しいからだ。そんな寄せ集めのミンチ肉を工夫して食べなくても、安い肉でもそのまま食べればいいと思ってたからな。痛んで無ければオッケー。お腹を壊さない料理がいい。
チェーン店の焼肉屋に肉の持ち込みとかするのが好きだった・・それって現代チートじゃなかろうか?魚屋でも店長お薦めを作って貰ってたから、どんなメニューがあるのか忘れちゃったりだった。
こっちは残念な事に生魚が食べれない・・せめて鱧とかいないかな?鱧天が恋しい。
こっちの贅沢をする奴等は、家畜肉が魔物肉へのアップだもの。肉の出しがしっかり付いたポトフなら、天然の根野菜が生きるのが解ったけど。
「坊ちゃま、料理長がのち程相談されたいと申しておりました。忘れ無きようお願いします」
・・どっち?後ほどなのは聞き齧りなのか?世界は優しくないのだよ。
褒賞目録
◇特別恩給とし30年間の期限を切って与える。
◇動産 詐取の一宅を居宅扱いとして、寄贈する。(維持費に使用人も含まれる)
◇財貨は一括とし金貨50枚を褒美とする。
と、この辺を貰う事に成った。それまでの成り行きで、父様等に関係者等々の談合みたいな感じでだ。しほりに絞った物を、成書されて預かって置いた。
「恩給なんて有るんだね」
そう、俺もその存在を小耳に挟んだ事がある。こっちの公務員的な立場の者が、お勤めの期間を踏まえて渡されるのだ。でもメイサリスには喜ばれた、いい歳して身に危険が及ぶ冒険者業は辛いだけだからな。
「公職者が規定年数を務めると該当者として受けれるけど、動産等の購入の際に分割払い様に利用する人が多いね。そこでの審査が通れば直接の支払いが代行されるから、それは支払いの信頼も高いからね。俺達だと使い道に困る訳さ。直ぐに手続きなどすると、いい歳で貰えなくなるからね。考えどこかな」
「・・家が貰えるものね、凄く驚いちゃった」
「そうだね・・でも、いつまで冒険者を続けられるか、メイサリスも気にしてたよね。これなら少しは安心出来るでしょ?」
「・・安心は・・過ぎる位だけど、堕落しちゃいそう」
「いやいや、冒険者の仕事も其れ也にするつもりだよ?それだけじゃ無く家庭も築いて行かなきゃだから、頑張り所はまだまだありそうだよ」
だよ~ん!!それにだ、俺の運命はまだ何も変わってない・・と、思う。現状を見たって前の俺の遺産というか、描かれた伏線の回収でしかないからな。ここで落ちたら、あっちで顔面に階段が突き刺さるのは確実だからな。
まあ、持っていなかった能力で、無理をせずに進めているのだからよしとするよ。帰る前にサナーの突撃はあったが・・あいつは俺を何だと思ってるのか?台所へ体当たりで押し込むのは、領主の息子への決まりなのか?俺の知り合いに聞ける奴もいないが。
家・・居宅だから中古でも仕方ないが、領の持ち物になるから維持も領公館と同等なんだと。使用人の衣食も経費として落とすらしい。いい事尽くめだが、善幸やら奉仕からは遠くなるばかりだ。早く死になさいよ!と、言われてる気がする、気のせいだよね?返事はないけど。
ムフフ、お金は使い用だな。あるのだよ、雇用者斡旋の管理局が。突然に何を言ってるかって?使用人は、雇用者じゃないか?雇用してナンボだからな。当然だな、職の無い者達を雇用する。すなわち社会への貢献だ、言わずもがな。フハハハ
「はい。ですが、使用人としての斡旋は出来ません」
「・はっ?」
使用人・・舐めてたな。それなりの商家や貴族家で、使用人としての経験を積んだ者が、その名の通りに使用人として扱われるそうだ。サナーが黒い顔で、フハハハって笑ってるのが目に浮かぶよ。
今度、クッキーの甘めを特盛にしてやろう。ついでに肩でも揉むか。気苦労させてるし。甘やかせると嫁に来そうだが。
ん?んん?嫁ならば食べさせていく形になるから、雇用人を雇う行いと違わなく無いか?そこがちょっと良い案に思えるけど、俺が稼げなく成った時に変わりに稼げる人間が増えてしまわないか?まさにヒモ案件じゃん。仕事に打ち込もう。
次回も宜しくお願いします。





