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転生ですか?面倒なので能力は召喚対応でお願いします。  作者: 飛友翔 
第五章第一部 王都での叙爵と拾い物の為の登城
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グダグダになった訓練的な催し会?後編


※王都アーベリス王城滞在中 訓練等催し会場?


そんな会場じゃねえよ!普通の訓練場だから。無駄にデカいけど5~600人程なら余裕で入る。雑魚寝も可です。なんなら避難場所に使えるかも?そんなヤバい事が勃発したら、ただの棺桶置き場じゃなかろうか?お一人様もご案内中。



ピクピクしつつ伸びてるな。まあ、生きてるっぽいよ?強く生きろ。こっちも色々と不納得だから、ちょいと厳しめに塩対応なんだよ。こんな人目の多い場所で自分の特技を晒すとか、阿保の境地スキルが高過ぎだじゃないか?これは何度も言うけど、高ランクに成るには護衛依頼を主に受ける仕事なのさ。

それは敵対相手が対人がメインでしょうよ?ほぼ対人戦になっちゃうよね。それなのに手の内バラすとかどないすんの?勢い任せに突っ込んで壁にめり込んでなさい。もしかのその嵌った実物が見えそうだな。壁スケキヨから生まれるゾンビかも?


それよりこの勝負の判定を誰も告げないから、奴のパーティメンバーも動けずな感じだし。俺・・その伸びてる感じ?奴の警戒をしつつモスキート王子殿下達の場所へ。お疲れー、あいつだけね。決着をつける寸前に勝手に休憩を挟んだから、全くお疲れな所は無いけど。

ただこの後も用心は欠かさないので腕の魔道具は解除せず、[空間範囲探知]もフル展開させておく。こんな状況に成ると、理不尽にキレてくる奴もいるからな。


口の回りは拭い済み。鼻クリームもなし!まだ作れてない。カスタードっぽい何かで失敗してダマダマがぎょうさん固まっちゃったの。もう二回り大きい塊りだったら茶碗蒸しだと言えたのに。

そこそこの距離に近づいたら一度振り向き、ノシ状態に成ってる奴を確認する。壁回りの合間から衛生班らしき者達が走り来ている。ご苦労かけます。治療費はそちら持ちですから。


漸く正気に戻ったらしいモスキート王子殿下は、残念そうにしながら敗退を口にした。ここ連日は良いところが無さそうですね?昨夜の晩餐会の会話の成り行きから、回りが余計な事も引っ張り出したからな。

俺が何も知らず王都を離れれば、ワイヴァーンの素材を求め大森林へアベイユさんの指揮する隊が向かう所だったし。口は災いの元なのさ。


「・・きっ・・素手でも相当な腕前なんだね。ノースゥエイト殿の冒険者ギルドの評価がCランクだというのは間違いなのかな?」

「いえ、つい最近にようやくですがCランクに上がりました。ランクを上げるには地道に護衛依頼を受けそこで信頼を獲得しなければなりません。今はパーティメンバーもおらず、依頼を受ける時間も作れませんからそのままに成りそうです。大森林の様子を見に中に入ると、たまに魔獣に遭遇する程度でしょうか」

「・・そうなんだ」


ええ、そうなんですよモスキート王子殿下。その手の依頼とか出張とか全く嫌なので、ランク上げのポイント獲得は遣りません。だからね、Cに上がれた人達は次に護衛依頼を沢山熟した方があげやすいのですよ。盗賊や野盗なんて絶滅してそうだから、護衛の連携さえ余程ヘタじゃなければいい。

ここはついでの話しもして置く、宰相のガンマ様が先程冒険者ギルドに行ったのですよ。「はっ?」そんな驚き顔も不要です。


ここで一度伸びてる者を一瞥する。あれがまともに依頼が熟せるのか疑わしいから。そのガンマ様と少し前に打ち合わせを済ましたのが、そこのAランク冒険者パーティの[崩落の敷]が受けてる課題の件だ。

殿下も勝手に課題としてるが、マープル聖王国から勇者の連名が付けられ要請物件だった。うん、そこはアーベリス王国が引き受ける形なんだよ。


つまり一介の冒険者がお気楽に受けて良いモノでは無い。しかも王都の冒険者ギルドを仲介にした訳だから、万が一にもこの依頼が不履行に成ったら大問題に成る。許される状況は全く無し。

だから宰相のガンマ様が走った!競歩に届かないなにかで。嘘です、馬車で向かいました。


それでも経緯云々はここではすっ飛ばし、失敗しない対策内容を細々と説明したのさ。依頼にあった目的地も場所も把握済みなので、そこでの攻略の仕方を其れ也に変更して貰うように。ダンジョンに単独パーティの突っ込みはさせずに、目的階層の手前の25階層か20階層あたりにトリマの拠点を構築する。


そこから物量で押し切るわけだが、現在集められる高ランクパーティをどんどんと突入させて攻略するあれな。そんな中の誰かのパーティがその目的の物を確保出来れば良し!

これは単独組が失敗して戻る時間を節約出来るから、そこそこ必中じゃなかろうか?無謀に突っ込み壊滅するAランクパーティの[崩落の敷]の状況を確認する必要も消せるからな。突入してから目的の階層まで20日近く掛るんだぜ、お気軽な様子伺いは無理なのさ。これこそ本気攻略です。


この説明に納得は必要ないですモスキート王子殿下、ここらへんからはアーベリス王国の威厳に関わりますから。あんたの尊厳なんて塵と大差無し、こちらに落ち度があっては成らないだけさ。


ついでにモスキート王子殿下達の試練にも、そこへも軽く嫌味を充て置く。その殿下の派閥の構成が政務管長であり農務長主軸なのだよ、選んだ試練の領をそこそこまで繁栄させるのは困らないじゃないか。

政務管長で農務長兼務者のビース・デイニーズルさんは、デイニーズル侯爵家には不相応な政務を行ったのだよ。


「なっ!きっ貴様無礼っ!!」とかなんとか騒いだ若造は速攻で仕留めた。風魔法の<トーネード>を極力絞って点に近い槍の石突ほどの太さのもの。<エアハンマー>のそれだ。エアカッターは出来ずじまいだが、これなら何とか成っている。薄羽はやっぱ無理!俺って不器用!風を薄羽にしても切れるイメージは全く湧かなかったからな。水系なら物理的に遣れそうだけど。


「・・不敬な・・」ちょっと渋く言ってやった。モスキート王子殿下の連れの一人が我に返り「・・こっこんな事が許されると」「止めろ!」茶番に見える展開だが殿下がそいつを差し止めた。


「・・良い判断です。その者は私が処理しても構いません。王城内では不穏な政・農務を改めています。それに関わった者達は言及は免れません。貴族家の子息子女達なのどは、的確な責務の遂行が及びませんから、責務が負える殿下は可及な対応が必要でしょう。必要な情報の改ざんなどから、偽証の痕跡等々も早急に把握すべきです」


そこんとこ解りなさい、こんな事とがと言った顔色の悪いそいつは大きな爆弾なのだ。この場で慌てだした2人は確実に裏を持っていそうでしょ?まあ、その親分を捕まえるのは難しいから、こいつ等はさくっと切り捨てて下さい。


デイニーズル侯爵関係者なら馬鹿でも出来るのが、領内の農地に税金になる穀物を必要以上に生産させたりだな。その他に高価格になる作物も自由に生産させ、低価格な作物は燐領に作らせる事が許される。遣り方が汚く貧困領に堕ちそうだが、王国の農政の指示には従うしかないんだよ。


それで窮地に落ちた燐領は、さらに他の領を巻き込みながら試練の期間を乗り越えれば良い。それ等の我慢はこの一時だけなのだ。だがそれが遣れなかった、もう完全に邪魔をした奴がいる。嵌められたな。そしてそんな美味しい場所を残しそこへ誘った者も居るのは間違いない。


そんな遣り繰りを気付かせずに、モスキート王子殿下の目眩ましに及んでたのはこいつ等っぽい。他数人の取り巻き達の様子は普通だもの。


そもそもこの時期が試練なんだよ、そんな簡単な訳ないじゃんか。モスキート王子殿下とシルベーヌ王女殿下が受けてる試練は1年間だけど、第一王子・・王太子シグモント様達の試練は4年前から始まっていた。つまり試練の終わる5年間、この期間をひっくるめてそこそこの景気戦略に成っていたら?これを成果だと言い出す者がいたらどうだろう?


そしてこの試練の始まり以前から、ビース・デイニーズル・・彼の者が政務管長の職務に就いている。つまり引かれたままの路線をずっと通って来ているのだから、良いように操られたと考えられるだろう。


だから違う側面も考えるべきだ、王国内の農政を動かさずに穀物税を集めたり領税を潤す手腕はどうしたのか?かの王太子シグモント様は、しっかりとした成果をそれ等で出しているんだよ。

それを手っ取り早く解決出来るのは、それ等の物を金で買えばいい。自由に出来ないその金を何処から集めたのか?


「・・数年は遡って調べる必要がありますが、一番身に関わっている所は技術開発だったかなんだかの予算が気に成ります。そこに必要な素材なども、ここの冒険者ギルドが主に集めていたはずです。そこそこの希少な素材の買い取りでも渋い顔をしていますから」


買えよ!ワイヴァーンの腸・・いやほんと。これってそこそこの使い道があるはずだ。何とかして下さい。腹巻なら直ぐに作れますからね。全部巻かれると簀巻きになっちゃうからそっちは止めて下さい。


とにかくモスキート王子殿下は、無理くりでもそっちの追及をしなさい。国が出してる大切な予算の行く先が、使途不明のまま処理がされていたら大問題だ。そんなのに関わっている者がいれば、それが多かれ少なかれを自分の懐に入れているはず。

その辺が暴ければ、今回の試練の成果は一旦はお蔵入りじゃないかな?こんな遣り方のやり繰りは納得しちゃいけないよ。

使い込みの部分はきっちりと返還させなさい。


それに冒険者ギルドは基本が国営だからな。そこは所謂ところの派遣会社な感じかな?いざ鎌倉的な戦争が勃発したら、急遽に徴兵するあれだ。強制で引っ張る民兵なんだけど、ただの農民より少しは荒事が出来る人材だから。

それでも常時雇用は無理だから、自由や放任だと上手く使って誤魔化す奴。国内を監視出来る冒険者ギルドや商業ギルドがあるんだよ?嘘だらけに決まってるやん。そいつ等も遣り返しの感じで貴族の様子を伺うからどっちもどっちだけど。


ここは何度も言うけど、異世界アルアルの貴族社会は存在しない。みんながこそこそしとる、見張りの目が気に成るから。ここは辺境で解る筈が無いとかは、原始人ばかりの戦国時代だけだからな。お隣事件は他の領地に届いてるんだぜ、なのに悪代官を語る当人はただの田舎っぺさ。村落でも無理じゃない?毎日行政人がちょろちょろするもの。ウザいわ。


そんな訳ですね、はい解散!遣る事が多いんだよとっとと散った散った!殿下はとくに時間が無いよ。先に追い詰めないと自分が詰むからね。ヨロヨロ。




「このフローレンス、お嬢様の成長が嬉しくてたまりません」


いやそんなの溜めるな。お嬢様でも無いし!何が嬉しいのかさっぱりだけど、取り敢えずこの焼き菓子を食っとけ。あと・・手で持って食べなさい。貴方の口へ突っ込んでるこっちの身にも成れっての。

なんかね、ハムハムやモグモグな顔がそこそこ艶々し始めてるからな。その健康的な変化は知りたく無いよ。今までも散々無視して来た現象をここで見せられても困るのだよ。何事も自然にな、何故か最近すこぶる体調が良い気がしますって感じでお願いします。


さらに言わせて貰えればだ、回りの使用人達もお嬢様発言に突っ込みを入れるべき。俺が着けてる淡いピンク色のエプロン、まだ持ってたとは思わなかったしそれに見た目がヤバい。絶対に元がエプロンじゃないよね?色が特殊過ぎるので素材を確認する気になれない。俺の着ふるしで無い事を祈るばかりだ。


何故エプロン?気にするな!今はここの人達に其れ也のオヤツを作ってるだけ。あっちの方向からスパッパーンと急いで、王都の屋敷に戻ったわけですよ。やんややんやと結婚相手を押し付けられてるリーリェを救うつもりで。ウザい爺婆から彼女を救出しようと馳せ参じた王子です。


その結果が今は台所での調理中・・お昼の用意は問題無いらしいから、ちょっとしたオヤツを制作しとります。そこでお決まりの健康促進が捗るお手製の特性?オヤツだ。俺作になれば健康状態になり、さらに3割もアップするあれさ。それに味覚は関係なし!ん?くらいの味でもいけちゃう奴。

もう料理の枠を超えてそう。


だが爺婆が若返らなければそれで良し!枯れてるままに。

「ほうほう!」

「あらあら!」

昼食時のメインの主菜も適当に食したご祖父様と、その祖母様は和やかに俺が作ったオヤツを頬張る。いきなり皺なしとか無いよね?しわっしわは続行でお願いします。枯れ木に花が咲いたらおかしいから。もぐもぐのリーリェは健在だった。ってか急ぐな。置いていかないからさ。


そそくさと日常は恙なく?進行されて行く。それでも俺が空気になれたりしないが。この昼食時を適当に聞き流しつつ、今後の予定をずっぱりとぶっ込む。2日後もしくは3日後には帰省するからと。いきなり泣き付かれても何も変わりません。

屋敷に殆ど滞在して無いのに何なの?積る不満を物理ギミに吹き飛ばしたら、次の足止めがリーリェの嫁ぎ先問題へすり替えられた。


「・・それは我が家へ嫁ぐ方向で推移してます」「セブレス兄様・・」ポチッと推したのが核爆弾のスイッチぽかった。出来レースぽいけど。


正直なところ、このスイッチは押しては不味かったりする。例えるなら冬山の雪崩を止める遣り方だな。雪崩の先に積もってる雪を吹き飛ばし、膨れ上がる勢いを消すあれ!本元が残っているから飛ばし間違いをすると元の大きさの被害だけは受けたりする。

何が言いたいかというと、巻き込まれを装ってこの期に便乗してくるフーリアとか。狙いすましてるフーリアとか。そんな計画を鼻息荒く語るフーリアとか。子供の名前を披露するフーリアとか。

滅殺!ダンゴ体型を何とかしなさい。両手にダンゴも止めなさい。


ダンゴなんて無いけど、両手に焼き菓子の絵面が可哀そうだ。領に帰って優先するのは、貴族の礼儀作法をフーリアに覚えさせる事だな。その一手は現在進行中の筈、サナーがコルセットの代役しつつ絞め殺・・きっちり絞るらしい。


毎度に何度もオヤツをつまみ食いし、その場でタヌキ腹状態を晒してたからな。どすこいを見せられなくて良かったわ。責任追及が俺なのが腑に落ちない。躾が甘いと?

怖いなフーリア!どこでもモフーリア!


呆けてしまった臨終一歩手前の爺婆達を置き去りにして、俺達は午後の予定先へと繰り出した。そこで緊急なのは、アベイユ近衛騎士長が懇願している素材提供である。まあモスキート王子殿下に課題にすると仕組まれた、ワイヴァーンの素材の瞳を獲得しないといけないあれさ。

その提供者になるのが俺に成ったので、今日の午後以降に冒険者ギルドに向かわなくてはならない。ならば・・ナウ真っ最中に今はヤバい筈?俺がモスキート王子殿下に押し付けた調査の為、冒険者ギルドは阿鼻叫喚に陥っていそうだ。


だからちょっと変更します、ここはフェインに買い与える予定の手土産を探しに行く。イミフに聞こえて成らないが、土産が自分用なのはこっちの常識なのさ。深くは考えない。大人のオモチャはあげられないから。


武器屋で武器を買うのは普通なんだけど、冒険者ギルドがそのまま転売するのはなんだろう。やらかしの雑魚感が半端ない。低品質なのに割高・・お役人仕事が威風堂々の遣り切り感まである。


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