【リクエスト・ギャラリー】第40回 「木ノ下みずき」《ホラー企画》
あてんしょん! あてんしょん!
リクエスト・ギャラリー第40回から第42回は「ちょっと不吉な数字」に合わせて、ホラー作品を取り上げる事としました。
上記3回分はそれなりに「血塗れ」アンド「キャー!」な作品を紹介予定ですので、ホラーが苦手な方はご注意ください。
また、お題によっては「スプラッタ」や「グロ」を含むこともありますので、そちらもご留意をば。
ま、まぁ……作者の画力では、そこまでホラーにならないとは思いますが、念の為。
それでも良いよという、怖いもの見たさに突き動かされたあなた様は、どうぞこのままスクロールをしてくださいまし。
また、是非に「ホラー体験したいかも」となった場合は、紹介作品自体も読んでみてくださいね〜。
ではでは、心機一転! ホラー企画、行ってみよう!
※なお、今回の前書きがやったら長いのは、表示一発目でイラストが目に入らないようにであります。
キャラクター名:「木ノ下みずき」
作品名:『落ちた実を拾いあげる夕暮れ』
作者様名:高取和生様
【あらすじ】
子どもが消える町がある。
その町の児童館館長から、その理由を探って欲しいと依頼された御堂多映子は、陰鬱な場所に赴く。
なんで子どもが消えたのか。
多映子には少々、心当たりがあったのだ。
果たして多映子は、その謎を解けるだろうか。
◆◆◆
神隠しで済ませられるのなら、まだ穏やかだったのかもしれない。
鬼子母神様の伝説で済ませられるのなら、諦められたのかもしれない。
だけど……子供達の失踪には、明らかな「ウラ」がある。
主人公の御堂多映子は、15年間隠蔽されていた「秘密」と「過去」を調べるために、「その町」に向かいます。案内されている途中の景色も暗鬱なら、流れている川の逸話も陰険。そして、辿り着いた児童館の空気はどこまでも、暗澹としていて。それでも、多映子はある事を確かめるために、臆せずに児童館へと歩みを進めます……。果たして、彼女を待ち受けている「秘密」と「過去」の真相とは? 是非に、お話の中で確かめてみて欲しいのです。
今回はこちらのお話の「ラスボス」的な存在でもある、「木ノ下みずき」さんを描いていきますよ。
ちょっと、姿形からネタバレしている気もしないでもないですが、「ホラー肌」な色味について重点的にご紹介できればと思うのです。
1)まずはお顔から。
口角を上げ、目をやや大きめに描くことで、狂気の表情を目指してみました。
2)下腹部に作者様からのヒントでもある、「蛇」な感じを仕込みます。
線画はこんな感じです。
3)ここからは「ちょっとホラー感を出すため」な色塗りを紹介しますよ。
普段、作者は瞳の影は「赤茶色」を使う事が多いのですが、今回は生々しさを演出するため、思い切って赤を投入します。
顔の影は灰色、目元などの皮膚が薄い部分は赤でしっかりと塗ります。
作者様から「顔に鱗がある」とのご指定がございましたので、そちらも仕込みます。
影に焦げ茶色を差しつつ、バランスを見て赤を加えていきます。
なお、今回は肌のベースにペールセラドン(薄い青磁色)を採用しています。
4)髪の毛まで塗ってみたところ。
5)このまま全体も塗っていきますよ。
6)「生々しさ」を付加させるため、お肉っぽい色で「孕んでいる感じ」を出してみます。
このお腹の膨らみの意味も、小説にて確かめていただければ、と。
7)完成なのです!
「15年間、どこに隠れていたの?」
あと2回ほど、この調子でホラーな感じを続けますよ。
ホラー作品は「怖い思い」をすることも多いですが、勉強になることも多いお題なので、ここらで苦手意識を克服する意味でもチャレンジする事にしました。
特に、狂気な感じとか、生々しい感じとか、血みどろな感じとか。
なかなか描く機会がないので、もうそろそろ「思いだそう」かな、と。
まぁ、発端は数字の並びから突発的に思いついただけなんですけれど。
この先もよろしくどうぞなのです〜★
※なお、しれっとサインには特別仕様で「Horror」と入れています。特に意味はありません。




