【リクエスト・ギャラリー】第30回 「アサルティ」
今回から、満を辞して(?)エキストラステージに突入ですよ!
オススメ作品を次々にご紹介していく予定なので、YOROSHIKUなのです。
それで、ですね。
今宵は作者が得意分野だと自負(錯覚)している、ドラゴンさんのゲストを迎えることができました〜★
新ステージも、張り切って行ってみよう!
キャラクター名:「アサルティ」
作品名:『アビス・プレデター ~深淵に凄む終末の獣、無自覚な異世界転生者につき~』
作者様名:春風駘蕩様
【あらすじ】
それは、深く昏き深淵より現れる。それは、音もなく汝の背後に迫り来る。
黒より黒きそれに狙われた者は、逃げることなど叶わない……神出鬼没のそれを相手に、逃げ隠れる場所など存在しない―――そんな、B級パニック映画感溢れるあらすじから、この物語は始まる。
(ああ……それにしても腹が減ったな)
気がつけば、辺りは何一つ見る事ができない闇の中だった。
わかることといえば、自分が以前とは異なる怪物の姿をしている事と、自分が何者だったのか全く覚えていないこと、そして何より―――恐ろしいほどに空腹であること。
様々な疑問を抱えたまま、腹の底から湧き上がる衝動に突き動かされ、上へと向かって泳ぎだす。
やがて〝それ〟は、「暴食」の名のままにあらゆる獲物を求めて動き出す……。
これは、剣と魔法が実在する世界に魔物転生を果たした、サブカルチャーに全く詳しくないややサイコパスな主人公が、J〇WZ的なハンティングで空腹を満たしつつ世界を漫遊しようとする物語である。
◆◆◆
最も原始的で、最も重要な欲望の1つ……「食欲」。主人公の怪物・アサルティは記憶もないまま、影の中に放り出されても、尚。自身の「食欲」という生命の原動力が赴くまま、狩りに繰り出します。影の中を泳ぎ、地上の獲物を虎視眈々と狙い、一思いかつ無慈悲に全てを丸呑みにし。彼の咆哮はまさに“アサルティ”の名に相応しい、恐怖の襲撃となって、獲物を次々と襲っていきます。しかし、その刹那に彼が思いを馳せるのは「自分は何なのか」という、漠然とした違和感。そう……彼はタイトルにもあるように「無自覚な転生者」だったのです。
このお話はそんなアサルティが「食欲という本能」を満たしながらも、自分自身を探す旅路の記録でもあるのです。
それで、ですね。作者がこの作品において非常に深いと思うのは、本能に忠実なのは決して、アサルティだけではないという点であります。容赦のない描写と展開、作品を彩るのは、本性丸出しのキャラクター達。これでもかと言うくらいに、野心を曝け出す彼らを前にすると、何だかんだで「話は通じる」アサルティが寧ろ紳士的にさえ思えます。
しかも……妙にお茶目なんですよ、アサルティさんが。読み進めるにつれ、彼が可愛いと思うのは作者だけではない……はず。
ではでは。ここからは影の襲撃者・アサルティのイラスト工程を紹介していきますよ!
1)色塗りの行程が多いので、線画は出来上がりからスタート。
「影を泳ぐ」というコンセプトとのことで、腕に鰭を生やしています。
2)お顔から塗り塗り。まずは黒。
舌は生々しさを演出できるよう、「つぶつぶ感」をトッピング。
次は紫。
最後は菫色で馴染ませます。
3)「泳ぐ」事に特化している感じを出そうと、悪あがき。背鰭にも皮膜をつけています。
皮膜部分は全て「透明」な感じを出すため、色を重ねていくのですよ。
うっすらと首のラインを黒で塗りつつ、皮膜を青でグルリと。
黒で塗った部分を潰さないよう、ふんわりと水色で馴染ませます。
4)この調子で、全身を塗っていきますよ。
腕の皮膜はちょっと禍々しさを演出するため、赤にしてみました。
5)影の中からニョキっとね。完成なのです!
(ハラヘッタ。何か、クワセロ)




