【リクエスト・ギャラリー】第24回 「唯と“彼”」
お気に入りの作品から、ちょっぴり風変わりな青春のお話を1つ。
物質の「経年劣化」もお題に盛り込み、イラストを仕上げてみましたよ。
ではでは、今回も張り切って紹介しちゃうのです!
キャラクター名:「唯と“彼”」
作品名:『私は道路標識に恋をしている』
作者様名:たらこくちびる毛様
【あらすじ】
通学路の途中の坂。そこにある速度制限40キロの道路標識。私は「彼」に恋をしている。
◆◆◆
愛の形は色々あれど。愛する対象が人でなければいけないなんて、決まってなんかいない。
主人公の唯は通学路の途中にある、なんの変哲もないはずの「道路標識」に恋をしました。速度制限40キロ。街中でもよく見る、珍しくも何ともない道路標識。だけど、その佇まいは唯一無二、唯の恋心を掴んで離さないのです。ビビビッと愛の雷に打たれた結果に訪れた、紛れもない「初恋」。唯は一目惚れの相手が道路標識という、「ヘンテコな恋」に悩みつつも……本格的にのめり込んでいくのでありました。
そんな彼女の恋の行方は是非に、作品で堪能してくださいませ。短編でありながら、緩急の効いたストーリー展開に、ガッツリと青春のスパイスを利かせて。読みやすさも、ボリュームもバッチリでありまする。特に、唯と同じようにビビビッと愛の雷に打たれた、同級生・サスケ君と駆けるラストシーンが最高なのです。
ではでは、ここからはイラストの作成工程を紹介していきますよ!
1)線画はこんな感じです。風を感じられるように、髪の毛とスカートを靡かせてみました。
2)唯ちゃんを塗り終わったところ。知れっと「たらこちゃんキーホルダー」を追加しています。
3)ここからはありふれていて、唯一無二の「彼」、道路標識を塗っていきます。
彼が彼たる証である、汚れや凹みを描いていきますよ。
文字はブルーで。
焦茶で雨の跡等による汚れを加えます。
赤茶色を追加。
外枠部分の変色っぽさを醸し出すため、繋ぎに赤紫を入れます。
プレートを塗り終わったところ。
長い時間そこに立っている間にくっついた、「オリジナルの汚れ感」が出せるよう、拘ってみましたよ。
4)全部塗り終わってみましたが……妙に何か、足りない。
道路標識君のラインで縦方向の構図が強調されてしまったせいか、何だかバランスが悪く見えます。
うぅむ……色を塗った後に気づく、この物足りなさ。
5)そうだ、空を描こう! 完成なのです(ビシッ)!
そうして下書きもなしにガリガリと空を塗った結果、こんな感じになりました。
上部分のポッカリ空いた空間に色を入れることで、作者の計画性のなさもカバーします。
素敵な作品を紹介できて、今回も大満足であります。
本編(既にこっちがおまけな気がする)は職業別に戻りたい……ところですが、お題が迷子のためテーマを思案中です。
ここはいっちょ、小説を読み漁って決めましょうか。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました★




