第23回 職業別に行ってみよう:聖女(というか、シスター?)
「聖女」とはカトリック(キリスト教)で「聖人に列せられた女性」を指す言葉だそうで、有名どころでは聖母・マリアやジャンヌ・ダルクがいたりします。
しかし、小説界での「聖女」は「肩書き」というよりは、「属性」に近い気がしないでもないです。特に「小説家になろう」の聖女は「ヒロイン」や「バリア代わり」な立ち位置や性能が盛られていることが多く、作者は本場の聖女とは別物と解釈しております。自由にはっちゃけるのも、悪くないんじゃなかろうかと思いますです。どこまでも、創作ですしね。
◆◆◆
しかしながら、なんとな〜く「ウィンプル(女性用布頭巾)」を着用しているイメージがあるので、ここは割り切ってそちらに舵を切ります。今回は聖女と言いつつ、シスター回だと思ってください。
ではでは。特徴的なあの頭巾、「ウィンプル」についてタラタラっと流していきますよ。
まずはオーソドックスなタイプから。
尚、宗教上では「髪の毛を出すのはご法度」だったそうでして。
厳粛な雰囲気を出すのであれば、髪の毛はきっちり頭巾の中にインしましょう。
装飾を増やしてみたパターンと、それっぽい立ち絵。
「なろう」界の聖女様は綺麗な髪を靡かせていることも多いですね。
そこは好みでシャラランしてみるといいのです。
ここからは「祈っているっぽい」シスターを描いていきます。
まずは手元。
祈りの手はやや複雑ですが、「指を組んでいる感じ」が出せるように気を付けてみましょう。
手前から描きつつ、重なった指の厚みで全体がゴツくなりすぎないように注意なのです。
ここで、ちょっとしたお知らせ。
前回の「狩人」回で練習した甲斐あって、作者は「手元から描く」スキルを習得しました!
描き始めが顔からじゃなくても、バランスを取れるようになりましたです。
顔をドッキング★
座らせてみました。
何となくですが、こんな感じで教会でお祈りしてそうです。
◆◆◆
最後に作者の勝手なイメージで、「ブイブイ言わせている聖女」を描いてみました。
テーマは『追放されてヒャッハー! 私がいなければ国が滅ぶけど、そんなの知ったこっちゃないわ。えっ? いよいよ国が滅びそう? 今更戻ってきてなんて、懇願して泣きついても、もう遅いです! 聖女姫は隣国の皇帝に溺愛されて、幸せに暮らします!』。……テーマが長ぇ(汗)
ま、まぁ……ノリ的には、タイトルにあらすじをこれでもかと盛り込んだサスペンスと一緒です。「殺人旅館バスツアー! 主婦が温泉地で見たのは、老舗旅館に渦巻く陰謀と黒い影! 湯煙の向こうに消えた美人女将の事情を、主婦がズバッと見抜く!」的な。
おふざけが過ぎましたが、ここからはちょっと真面目に、お絵かきしていきますよ。
まずはお顔。自分勝手な印象を出すため、生意気そうな表情にしてみました。
ウィンプルもオン。
これだけで、「そっち系」なのだと印象付けられるので、便利アイテムな気がします。
勝手に「聖女姫」と決めてしまったので、袖はレースでデコりますよ。
折角なので、ドレスもデコります。
まずは「レースの根本」から。
「絞られているレースの付け根」部分を並べてみます。
根本からのラインに沿って、レースをヒラっと追加。
こんな感じで1列目が描き上がりました。
2段目も追加してみましたが……うん、妙にくどい気がします。
やりすぎ感が否めません。
「せいじょは げんじつから にげだした!」
軽やかな足元は自由になった証拠。「アハハ! 捕まえてご覧なさい!」なんて、言ってそうです。
何と言いますか。
自身が「聖女」なるものをあまり取り扱った事がないため、妙に印象が偏っている気がしないでもないです。
今回は「微妙に悪役っぽい」聖女になってしまいましたが、世の聖女様はみんな清らかな方達ばかりだと信じております。




