【リクエスト・ギャラリー】第21回 「エレノア」
魔法使い繋がり……という訳ではございませんが。
今回は儚くも美しい「家族」のお話から、1人の魔法使いが遊びに来てくれましたよ。
ではでは、早速作品のご紹介をするのです!
キャラクター名:「エレノア」
作品名:『十二月のエレノア』
作者様名:谷地雪様
【あらすじ】
ある魔法使いに拾われた少女は、魔法使いになるべく育てられた。
しかし、魔法を使うには代償を伴う。
では何故彼女、エレノアは魔法使いになったのか。
これは、不器用な二人の家族の物語。
※この作品はスキイチpixiv『魔法契約とその代償』の世界観を利用しています。他サイト掲載について確認済みとのこと。
→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=13825804
(上記に関して、修正の必要がある場合は、予告なく内容が変更される場合があります。あらかじめご了承ください)
◆◆◆
この世界では魔法を使うには、代償が必要。だけどそれは、代償さえ支払えば誰でも魔法使いになれるということ。そんな事情もあってか、「魔法使い」は「魔法使いになるしかなかった人達」として認識される傾向が強く、人々からも疎まれ、敬遠されていました。
だけど、主人公・エレノアは自分を拾ってくれた魔法使いの望み通りに粛々と「魔法使いになること」を受け入れ、文句1つ言わずに、「彼と同じ宿命」を辿るのです。
12月生まれの魔法使いの代償は魔法を使えば使う程、「体から鉱物が生えてきて」、「最後は身動きが取れなくなる」ことでした。エレノアを育てた魔法使いも、エレノアも。2人は12月生まれの魔法使い。2人とも魔法を使い続ければ、やがて動けなくなるのです。
それでも。代償の現実を身をもって知っているはずの魔法使いは、エレノアに魔法使いになることを願い。エレノアもその願いに当然とばかりに従って。ただ漠然と、魔法使いになったエレノアの季節は巡っていきます。
でも……本当は2人とも知っているのです。なぜ、魔法使いがエレノアに「同じ運命を辿ること」を命じたのか。なぜ、エレノアが「無理をしてまで」進行する代償を受け入れるのか。
これは同じ代償を持ってして、血の繋がりを超えた1つの家族のお話。彼女達が選んだ代償が故の「結末」は是非に作品内で感じ取って欲しいのです。
では、早速! ここからは、エレノアさんを描いていきますよ。
1)まずはお顔から。今回は見上げる横顔の構図にトライなのです。
2)魔法使いらしさを出すため、すっぽりフードを冠ってもらいます。
3)相当に進んだ「代償」の深度を表現するため、ここからは全体的に鉱物を描いていきます。
4)線画はこんな感じになりました。
5)色を塗っていきます。
鉱石部分には12月の誕生石(ラピスラズリとか、タンザナイトとか)に影響されたブルーをチョイス。
6)黒と青だけでは地味かつ、暗い印象になってしまうため、差し色も兼ねて赤い宝石を垂らしてみます。
7)鉱物は「フェンリル」回でご紹介した、「なんちゃってクリスタル」の塗り方を実践しますよ!
透明感と、仄暗さとを感じてもらえると嬉しいのです。
8)完成なのです!
切なくて、儚くて、でもどこまでも美しい。
そんな空気をちょっとでもお伝えできていれば、これ幸い。
なお、次回は職業別3種類目と題しまして、狩人(弓の描き方)を垂れ流す予定です。
よろしくどうぞ〜★




