第15回 スーツらしきもの(デモンストレーション編)
黒髪で割合、姿が整っていると言う理由で、シャツでご登場いただいた彼にモデルをお願いしたところ、「忙しい」と断られてしまいました。
……と、言うことで。今回はお嫁さんもまとめて懐柔する方向で、別の黒髪男子にモデルをお願いしましたよ。
彼としては最終的には、コーヒーが飲めれば良いそうです。
◉実際にキャラクターを描いてみよう。
1)ジャケットかぁ……動きづらくて、どうも苦手なんだよなぁ。
2)何だか嫁さんが乗り気だし、ここは従っておきますか……。
3)まぁ、ちゃんとコーヒーがもらえれば、いいか。
最後にお約束のコーヒーを進呈し、線画を描き上げてみましたよ。
首元のシャツのラインを右上に向かって斜めにすることで、バランス調整をさりげなくしているのです。
4)ここからは色を塗っていきます。
まずはお顔から。
5)襟元を塗っていきますよ。
シャツはオーソドックスに白をチョイス。
ネクタイは紫にしてみました。
6)スーツの柄にもこだわってみます。
今回はネイビーのチェックに挑戦なのです。
あっ、ちなみにですね。ビジネススーツを描く場合は、「黒」は避けたほうが無難です。本来、黒スーツはセレモニー用であり、冠婚葬祭でしか着られない色なのだそうですよ。海外では商談に黒スーツで登場したら、結構な確率で「マナーを知らないダサい奴」認定になるらしいっす。
黒スーツでビジネス感を出すのなら、無地ではなくパターン柄を仕込むといいかもです。
日本のリクルートスーツは何故か黒が氾濫しておりますが、こちらは「社会人ならブラックは1枚必要」、という認識から定着してしまった習慣のようです。
フレッシャーな皆さんは最初からスーツを何着も用意できませんものね。
その上で、冠婚葬祭は突然ですから……流用が効く黒を選ぶのも、選択肢の1つだったのでしょう。
と、話が逸れました。すみません。
今回はそんな理由から、黒を避けつつ、小洒落た雰囲気でまとめていきますよ。
チェックっぽい塗り方をダイジェストでどうぞなのです。
紺で引いたチェックに、影をトッピング。
スカイブルーで馴染ませます。
最後にインディゴで柄を強調しつつ、全体の色味も調整します。
7)この調子で全体も塗っていきますよ。
ジャケットの皺を潰さないように、縦ラインを引いてみます。
次は横ライン。
影になる部分に黒で目印を入れつつ……。
襟元と同じように、スカイブルーとインディゴで調整していきます。
8)最終的にはこんな感じに出来上がりましたよ。
スーツの色はもう少し暗めでも良かったのかもしれませんが、パターン柄を紹介する目的もあり、やや明るめで仕上げてあります。
お着替え、お疲れ様でヤンした。
コーヒーカップを持たせると、これまたビジネスパーソンっぽい気がしますです。
※協賛:「ブルーデビルコーヒー」 今回は悪魔シェフ監修のオリジナルブレンドでの提供です。




