第15回 スーツらしきもの
「現代社会編」と題しまして、一般的なスーツについてサラリと紹介していきますよ。
と申しますのも……正直なところ、シャツの段で必要な内容をある程度紹介してしまっているため、ちょっとしたバランスの見え方くらいしか、作者の方で気をつけている部分がないのです……。そのため、スーツに関してはデモンストレーションも含めて、サクッと流していきますよ。
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シャツの上に、ジャケットを羽織らせる。
それだけなのです。
①基本パターンをザクっと描いていきますよ。
ここで気をつけたいのは、シャツの襟は先まで全部描いてしまわないこと。
ジャケットの襟元が上に来るので、シャツの襟先は隠れてしまうのです。
全体のバランスを把握するため、身頃幅を引いてみます。
ジャケットの襟元と、ネクタイを追加。
ジャケット側の襟ラインを描いた後に、シャツやネクタイを追加した方がそれとなく描き易いのではないかと。
身頃のラインに沿って、前面部分を描いていきます。
ボタンを描くと、一気にそれっぽくなる気がします。
袖まで描いてみるとこんな感じ。
肩のラインを割合しっかり目に取ると、きちんとした印象に見えますよ。
トルソーっぽさを追加しました。
②ちょっとポーズを取らせつつ、足元まで描いてみます。
右脇に抱えたのはブリーフケースらしきもの。
ちょっとした小道具を追加すると、何だかビジネスパーソンっぽく見えますね。
パンツ部分まで追加してみました。
正直なところ、スーツのパンツは変に凝る必要はないと思います。
一般的なものであれば、大抵はストレートラインですし。
ちょっと小洒落た雰囲気を出したい時は腰部分を少し強調して、テーパード(裾に向かって細く)にすれば、垢抜けて見えますが……。
付かず離れずの抜け感を出すのが難しいので、まずはストレートで練習されることをお勧めします。
足元にお靴を添えてみました。
③女性のスーツでもジャケット部分で気にするポイントはあまり変わりません。
ちょっと、足の長さがおかしい気がしますが、まぁ、スカートもこんな感じです。
やや台形のタイトシルエットを意識すれば、失敗も少ないのではないかと。
次はモデルさんを使って、シャツ+ジャケットの例を描いてみますよ。
色の塗り方も含めて、それとなく眺めていただけると幸いです。




