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絵心ゼロから始める、それっぽいイラストを描くための提案集  作者: ウバ クロネ
【人物編・その1】あなたの主人公を描いてみよう!(何となく基本的な)
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第10回 オテモトとオカタについて(腕と肩をジョイントするのです★)

 デジタルであれば、パーツのジョイントもスルスルっとできるのでしょうけれど、作者はアナログ(しかも色鉛筆縛りのため、下書きなし)でイラストを描いているため、どうしても一発勝負になりがちなのです。本番前に練習はしておりますが、手足のジョイント(曲げ方含む)は本当に苦手でして。

 それでも、普段「こんな事に気をつけていますよ〜」な部分をご紹介しますので、「アハハ、何それ」程度に流していただければ、と思いますです。

 ……本当に、人体って複雑な形をしてますよね。The 生命の神秘。


◆◆◆

 「手」を描くときは「どこで曲げればいいのか」を意識しましょう。


 自分の手をヂっと見つめるのです。あなたの手にも関節、ありますよね?

 言わずもがなですが、指はこの関節部分で曲がります。

 きっちり曲げなくてもいいのですが、指の曲がる部分を意識すると、ちょっぴり上手に見えるかもです。


 ではでは。曲げ方サンプルを用意しましたので、見てやって下さい。


挿絵(By みてみん)

「パー」からちょっと曲げますよ。

一応、目印に人差し指の関節には矢印をつけています。


挿絵(By みてみん)

「キュッ」なおててと「ギュッ」なおててですね。

親指との距離を調整しただけですが、握り具合の強さは各指の間隔を広くすると「緩めに」、間隔を狭くすると「強めに」見えます。

「グー」で殴るときは、思いっきり「ギュッ」っとして下さい。ヒャッハー!


◆◆◆

 さて。これ以上「手」の描き方を追求するとしつこい(作者の実力的にしんどい)ので、本当に個人的な「コツ」を垂れ流していきますよ。

 今回は上半身に絞って、「方から腕、そんでもって手」をセットで描く時に「ここを気をつければ、良さげ?」なポイントをサクッと紹介します。


①サンプルその1(直立っぽいやつ)

挿絵(By みてみん)

まずは肩から。


挿絵(By みてみん)

上腕を伸ばします。


挿絵(By みてみん)

ヒジを「キュッ」と絞って、手首までのラインをとります。

なお、作者は手首の絞り加減を強調するために、ヒジ付近の骨部分を太めに描く癖があります。

イメージとしては、キャロットシェイプを意識しています。


挿絵(By みてみん)

手首の先におててを追加。

スタンダードな「パー(手の甲側)」をくっつけてみましたよ。


挿絵(By みてみん)

右腕側を描いてみると、こんな感じ。

ごくごく一般的な直立系のポーズであります。


②サンプルその2(主人公がやりがちなヤツ)

挿絵(By みてみん)

同じような肩に見えますが、今度は「腕を曲げる」ポーズになるので、腕のラインが広めとなっております。


挿絵(By みてみん)

はい、ヒジ部分でクイッと曲げますよ。


挿絵(By みてみん)

ヒジ下から手首、オテモトまで描くとこんな感じ。

今回は「グー」をくっつけてみました。


挿絵(By みてみん)

腰部分を描き描きしつつ、右腕もグワっと広げてみます。


挿絵(By みてみん)

右腕もヒジ下から手首、オテモトまで追加。

右手は「シュバッ!」な感じで「パー」を追加すれば、ほら! 正義のヒーローっぽい感じになりません?

※尚、台詞はイメージです。某シミュレーションRPGの主人公もこんな感じ……じゃ、なさそうだなぁ。


③サンプルその3(某夢と魔法の王国でよく見る感じ)

挿絵(By みてみん)

今度は「チョキ」の応用篇。両手にダブルピースで攻めます。


挿絵(By みてみん)

手首下を追加。


挿絵(By みてみん)

それとな〜く、ヒジを曲げてくっつけますよ。

上腕に少し膨らみを持たせると、薄っぺらくならなくて済むかもです。

しかし……東京湾にある王国的な空間にお邪魔すると、みなさん頭に耳をつけて、このポーズをしがちな気がしますです。

うん。楽しいことは、いいことだ。


④サンプルその4(腰に手を当ててみよう)

挿絵(By みてみん)

まずは肩と上腕から。


挿絵(By みてみん)

おてての最終地点が腰なので、ここでキュッと曲げます。


挿絵(By みてみん)

腰に握り拳を装着。右腕もおんなじ感じで、セットするのです。

今回は両手を腰に添えましたが、片腕だけ腰に手をやるパターンも多いのではないかと。

意外と汎用性があるポーズですので、描けるようになると便利です。


⑤ちなみに……

挿絵(By みてみん)

女性の場合は全体的に細くし、腰の高さとくびれを意識すれば、描き分け可能だと思いますよ。

手首をキュッと細くすれば、か弱い感じを強調もできそうですけど……やりすぎると、不健康に見えますので、程々に。


 と、こんな感じで、上半身の「描き方」を個人的な慣れも含めてつらつらっと、ご紹介しましたが。

 人の体を描く時には、「肉付き加減」を自然に見せかけると、なんとなーく上手っぽく見えます。

 たまに、節や筋肉の凹凸がなく、真っ直ぐな手足のキャラクターも見かけますが……。あまり、細すぎると奇形っぽさが増すので、個人的にはお勧めしません。華奢感を出すのであれば、鎖骨のラインをはっきり描いたり、手首・足首を絞ってみるなどで調整した方が自然ですよ。


 また、女性の胸に関しても、個人的な意見を1つ。巨乳なのはとってもいいコトですが、肩幅が狭すぎると明らかに不自然になります。作者はキャラクターの顔よりも大きな胸を描いたら「巨乳」だと感じるので、意識して肩幅も広めにしてしまいますが……この辺、どうなんでしょうね? 巨乳の基準って、あったりするんでしょうか?

 今回はある程度、決まったポーズのサンプルで流れを紹介していますので、「こんなポーズ、描いてみたい」があったら、こっそりメッセージで教えて下さい。

 このコンテンツの最終目標でもある、「あなたのキャラクターを頭から爪先まで描いてみよう」のメニューの参考にします。

 とは言え、この後に「下半身」から「全身」について紹介した後、「衣装」と「武器」の描き方を垂れ流す予定ですので、掲載はかなり先になってしまいますが……。

 よろしくどうぞなのです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ダブルピースのアクロバチックなジョイント! 一発描きだからこそなんでしょうけど、読者としては完成形が見えていないので、2コマ目でヒヤヒヤしました。 出来上がってみればさすが! というほかな…
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