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日記『ナラタージュ』より 二〇〇七年 六月一八日

 

 今日も、朝は寝坊をした。


 最近になって、その回数が増えてきている。これが病気のせいなのか、それとも僕の甘さなのか、はっきりと言いきれない所が恐いんだ。飛び起きた後には、母さんに思いっきりびっくりされた。笑われなかっただけマシなのだろうか。


 病院に寄ってから学校に行ったのだけれど、またしてもクラスの友達から話のネタとしていじられた。

 これも何回目だろうか。嫌ではないが、飽きてきている僕がいることがひどく嫌になる。


 その学校の休憩時間に、希に血を吐いている所を見られそうになってしまった。

 いや、見られたのかもしれない。その場はなんとかなったが、書いている今も安心できていない。やはり、最初から話しておくべきだったのだろうか。


 僕の決心が揺らぎそうだ……。



 久しぶりに知樹と話をした。


 話と言えるほどなのかは分からないが、相変わらず良いやつだ。中学の時と変わらずに心配してきてくれるのはうれしい。その知樹に冷たくしてしまった僕がひどく劣悪に思えて仕方がない。

 それでも僕を心配してくれる人が少なからずいることが、これほどうれしいと思ったことはないかもしれない。

 いつか全てを話す時も、みんなは心配してくれるだろうか。



 明日も良い日で、ありますように――。


   二〇〇七年 六月一八日



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