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イベントペア決め

 一度王都に戻ることになった。

 このおもちゃの街に長居もそんなにする必要はないので、拠点に戻りイベントに備えることになる。

 今回のイベントは採取系らしい。

 専用に作られたフィールドに移動し、一週間をそこで過ごすのだという。いわばサバイバル。サバイバルしながらもポイントを集めるのだという。


「二人一組のペア……。誰と誰が組む?」

「そうっすねぇ。まずどのペアにも強い人は欲しいっすよね」

「俺、ミツネ、キャトラは別ペアのほうがいいのだろうが……」

「まぁ、そうしたほうが無難やな……」


 ミロクとナックルの目が少し泳ぐ。


「さすがに女性と二人きりは俺は無理だ」

「俺も……こいつらなら慣れてるが……。だがしかし二人きりはな、まだ……まあ、そもそも強さ的に分かれるべきだからいいのだが……」

「情けない男どもやなぁ……。ならうちらはシラトリとリュウで決めるしかあらへんの?」

「ご、ごめん。僕も女子は無理かも……。その、何話していいかわかんなくなるし……」

「思春期の男子か! ならうちらペアに決まったやん! 女子無理なんやろ? うちとミツネでええよな?」

「でも戦力がな……」

「どっちやねんな!」


 男たちはそんなに私たちと組みたくないのだろう。

 まぁ、女が嫌いな奴が二人もいるからな。今まではリュウという男性がいたから私たちいても平気だったが二人きりはさすがに避けたいのだろう。女という時点でまだ苦手意識はあるみたいだからな。とは一瞬思ったが、ミロクは前に私と二人きりになっている。ミロクに関してはその発言はおかしいような気がするが。

 何を企んでる?


「シラトリは平気なのか?」

「俺は別に女性と話せるし平気っすよ? あんたらみたいにこじらせてないっす」

「シラトリがまともな男性やん……」

「まぁ、でもペアはもう決まったようなもんじゃないっすか。あんたら女性苦手ならもうミツネさんとキャトラさんとは組めないっしょ」


 ということで私とキャトラがペアになった。


「ま、よろしくな」

「ああ。仲よくしようなー」


 私たちは参加するペアが決まったのでキャトラが公式サイトを開き、参加すると申請を送っていた。

 私たちが申請を送っている横ではまだペアの話し合いをしている。


「じゃ、もう仕方ない。俺がリーダー権限で決める。俺とリュウ、シラトリとナックルだ」

「わかったっす。よろしくっす、ナックルさん」

「……ああ」


 どうやらそっちも決まったようだ。

 ミロクとシラトリも申請を送ったようで、これでイベントのペア問題は解決した。あとは、レベリングということでそれぞれレベル上げしてくるといって出ていく。

 私とキャトラはレベル上げする必要はまだないためにただぽつんと取り残された。


「なんかこのギルド、本当に仕事上の関係だってことしか感じられんなぁ」

「……そうだな」

「ミロクとナックルの女性嫌いはほんとに深刻すぎるやろ」

「いや、ミロクは別の理由があると思うが」

「……なんでそう思うん?」

「前に私と二人きりになったことがあるからな。苦手というのはどうもおかしい」


 私がそう言うとキャトラも疑問に思ったようだ。


「じゃあなんで二人きりになりたくないなんて言うんや……」

「……さぁ」


 男の考えることはわからん。







 ☆ ☆ ☆ ☆



 俺は郊外に歩いていく。


「なんでミツネ達を一緒にしたの?」

「百合の中に男が入るのはだめだって部下から聞いてな」

「それだけ?」

「ああ」


 あいつらは百合なんだろうか。

 俺はキャトラから送られてきた写真を思い出す。二人が裸になりベッドに寝てる写真を……。





酔っぱらった際にキャトラ写真撮っちゃってましたね。

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笑う門には福来る!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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