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墓
なんか全てが嘘っぱちに思えて死にたくなって
でも別に病んでるというほどじゃないから面倒
生きるのも死ぬのも面倒で僕の事なんて後回し
人は2人から生まれてくる それは奇跡的な事
最期の最期も決して1人じゃない それも奇跡
若い時は大抵楽しくて仕方がない人がほとんど
でも人は必ず老いる 親父の皺々の手を見ると
失望も絶望も無い 何も期待してないのだから
ただ思う所はある年齢だ 過ちを繰り返せない
誰もが季節と共に過ぎ去る それのみが平等だ
みんな似たような事思ってる 苦悩もまた然り
負けられないから 辛さすら目覚めと知るから
今世紀新たな女神となるあの娘達が動き始める
朝陽だって憂鬱じゃない 君の心の中にある愛
1度は捨てた命を拾った 春風の如く荒ぶろう
親父約束してくれたよな お前にも墓があると
長過ぎる1人の夜を越えて今日にまた会いたい
お母さんは死んだけどすぐに親父も僕も死んで
3人の夜になる 良い納骨堂があるんでしょ?
朝になればまた親父にもお母さんにもおはよう
末永き安息を 彼女が最後の鍵で扉開けるまで




