195. 優しさと甘さ
「…………」
さて、どうしたものか。
木陰からその様子を窺う流護は、判断に迷っていた。
十数メートルほど前方。そこは、木々の代わりに大小様々な岩の転がる開けた荒れ地。すぐ脇には小さな川も流れている。森の外周部を取り巻く、あの大河へと繋がっているのだろうか。
そんな岩場の影に、一人の男が腰を下ろしていた。
男――というよりは少年と表現するべきか。おそらく年齢は、流護と大差ない。
草色のマントを羽織った、線の細い若者。見るからに気弱そうで頼りないが、そんな先入観もあながち間違いではないのだろう。衣服は泥や土にまみれ、幼さの残る顔には痛々しい生傷が血の跡を残している。
ここまで死力を尽くして闘い抜いてきたのか、ひどく憔悴した様子で座り込んでいた。少年は自らの両手を首へ――巻かれたリングへと持っていき、しかし思い止まるように下ろす素振りを見せる。
「…………」
それだけで察するに充分だった。
もう、限界なのだ。闘い続けるべきか否か、迷っている。
そもそも少年は、支給された袋も持っていない。闘いの最中に落としてしまったか、中身を使い切り放棄したか。どちらにしろ、すでに余裕がないことを示していた。
「……父さん、母さん。絶対、賞金手に入れて、帰るから……」
そんな弱々しい鳴咽交じりの声が、息を潜める流護のところまで届く。
(……、どう、すっかな……)
そこにどんな事情があるかまでは知らない。
しかしこの局面で、流護は思い至る。
天轟闘宴は、ディノやエンロカク、ダイゴスに魔闘術士……そんな猛者たちが入り乱れる修羅の祭典――というだけではないのだ。富や名声を得ようとする強者だけではない。藁にもすがる思いで、どうしても必要な金を手に入れるために出場する者もいるのだと。考えてみれば、妹の治療費を稼ぐべく参加しようとしていたミョールとて同じだ。
彼女やすぐそこでふさぎ込んでいる少年だけではなく、似たような事情を抱えて参戦している者も少なからずいるのかもしれない。
しかし天轟闘宴で勝ち残るつもりならば、そんな者たちをも打ち倒さなければならない。勝者として選ばれるのは一人だけなのだ。
「……、」
観察する。
若者は、端的に言って隙だらけだった。それでなくともすでに消耗しきっている。倒してしまうことは容易だろう。美味しいカモ、といって差し支えない。
どちらにせよ優勝を狙う以上、彼には脱落してもらわなければならない。
「…………くっ、」
音を立てないように。
流護は静かに、踵を返していた。『敵』を見逃して、去ろうとしていた。
(あーくっそ! 甘すぎんだろ、俺……!)
モヤモヤする。
甘いというよりは、卑怯なのかもしれない。
この先、満身創痍のあの若者は、遠からず脱落するだろう。今ここで流護が倒してしまっても、おそらく結果は変わらない。けれど自分の手で彼に引導を渡すのが嫌で、見逃そうとしている。自分に見えないところで、彼が倒されてしまうのを待とうとしている――。
と、そこで。
「う、うわあぁぁ!」
背後から、恐怖に引きつった悲鳴が聞こえてきた。
不意打ちを受け、若者は硬い荒れ地を転がった。
「……う、う」
もはや体力は限界。腕にも力が入らない。
「これでまたリング入手だぜぇ。やっぱ、弱った奴狩るのが一番楽だわなァ」
最初からなのか途中で脱いだのか定かでないが、上半身裸の肥えた男は、地に這った少年を見下ろして満足げに笑った。だらしなく突き出た腹が揺れる。
「く、くそぉ……」
辛うじて身を起こす若者だったが、
「させるかよいーっとォ」
ゴッ、と無慈悲な音が木霊する。
男が生み出した透明の何かに殴り飛ばされ、少年は荒れ地を転がった。
そうして。
彼の首に巻かれていたリングは光を失い、ただの紐となって解け落ちた。
「楽勝楽勝」
汚らしく笑った男は、外れたリングを拾い上げ――
「ったくよ。お前みてぇな弱っちいのが参加してんじゃねぇ。倒して回るのが面倒臭ぇだろうが」
力なく倒れた若者に蹴りを入れる。数発叩き込まれるも、少年は身じろぎすらしなかった。
リングが外れるほどの損耗により、すでに意識をなくしていた。
「ったく……死んじまえよ、ゴミが」
つまらなげに呟いた男は踵を上げ、容赦なく若者の顔を踏みつけ――ようとして、
「ぁだぁ!?」
横から飛んできた何かに頭を撃たれ、よろけながら大きく後ずさった。
「当然のようにオーバーキルしようとしてんじゃねーよ、デブ」
片手で小石を弄びながら、有海流護が姿を現わしていた。
「こ、の、ガキィ~、おれ様に、血を……」
側頭部から頬へ伝うぬめりを拭い、肥えた男は流護を睨みつける。
「負けが決まった相手に追い討ちは違反だったろ。つか、この様子もカメ……鏡に映ってんじゃねーの? 失格になりてえのかよ、オッサン」
そんな流護の言を受けて。男は憤怒の表情から一転、驚いたような面持ちを見せ――即座に、気味の悪いような笑顔となった。
「……ふん、そうか。おれ様には分かったぞ。貴様は新参で、しかも大した詠術士じゃあない」
「……む」
そもそも詠術士ですらないが、術など使えないという意味では間違いでもない。愚鈍そうな見た目とは裏腹に、観察眼が優れているのか。無術の少年は警戒を深める。
「ここは、鏡が捉えてない範囲外の場所なんだよぉ。霊場で魂心力の流れも掴みづらい森だがねぇ、それでも常連の手練なら、鏡が発する微弱な力を感知することだってできる。おれ様ぐらいになれば、造作もない。『誰も見てない場所』を見つける程度、簡単なのさぁ」
また『死角』か。
設置されている黒水鏡の数にも限りがあるようだし、流護が思う以上にこういったポイントは存在しているのかもしれない。あの白服偽装坊主女も、同じようにしてあの場所を探し当てたのだろう。
「それに気付かないお前は、新参で無能。そういうこった」
「ふーん。なるほど」
適当な相槌が気に食わなかったのか、肥えた男は口元を引きつらせながら言い募る。
「おれ様はな、最近の天轟闘宴を嘆かわしく思ってるんだ。金目当てで集まる雑魚が増えたおかげで、明らかに質が落ちてる」
だから、と残虐な笑みを浮かべ、
「天轟闘宴の格を貶める雑魚は、掃除しなくちゃなぁ~? 常連の務めとしてよォ」
男は見えない武器を持っているかのように両腕を掲げ、どっしりと身構えた。
「…………」
流護は目を細める。
持っているかのように、ではない。事実、持っているのだ。先ほど、例の若者は『透明な何か』によって殴り倒されている。
リーチ、形状共に不明。しかし両手で構えている様子からして、長柄ではあるはずだ。
「常連、ねえ」
そんな不可視の武器を携えた詠術士に対し、流護は嘲笑を送る。
「常連って言や聞こえはいいけどなー。ようは優勝したくてもできねぇで、んでも諦めきれねえで、何回も出場してる三流だろ? 天轟闘宴の質? 格が落ちた? そんなに本気で天轟闘宴のこと考えてるならさー」
嗤う。
「――まずアンタが出るのやめりゃいんじゃね? クソ弱ぇんだからよ」
予定調和とでもいうべきか。
安易な挑発で男が憤怒の形相となる隙をついて、流護は手首のしなりだけで小石を投擲する。射撃は正確に、詠術士の右手を弾いていた。
「ぐっ、が……、!?」
痛みに気を取られた男がハッとしたときにはもう遅い。
流護は接近を終え、拳の間合いへと持ち込んでいる。
「ッがばあぁ!」
それでも怒りが痛みを凌駕したか。咆哮を上げた男が、残された左腕を振るった。破れかぶれの拳――ではない。未だ何かを握りしめているような、その手元。
「――」
原則として相手の攻撃を躱すことの多い流護だが、この局面では刹那に二択を迫られた。回避か、それとも防御か。
視認できない武器。避けたつもりで直撃してはたまらない。流護は右腕を縦に構え、左手を添え、受ける態勢を取った。
「死ねえぇ!」
横一閃で振るわれた『何か』が、防御の上から叩きつけられる。
打撃音が、反響を伴って河原中に鳴り渡った。
「――……ぐ、ぉ!」
凄まじいまでの重撃。豪打も想定して身構えていた流護だったが、それでも身体がわずかに浮き、横へ泳いだ。ファーヴナールの手甲を介してなお伝わる、物理的な衝撃。防具もなしに受けていたなら、腕が粉砕していたかもしれない。
しかし結果として流護はその場で凌ぎ、踏み止まった。
その威力が示す通り、男にとっては必殺の一撃だったのだろう。
「なッ……!?」
堪えきった流護を目にして、驚愕の表情を浮かべた。
そしてその硬直は、空手家が反撃へと転じるに充分すぎるほどの隙となる。
「シッ!」
流護の左拳が、だらしなくたるんだ男の腹へと突き込まれた。
「げばっ……!」
鳩尾を打たれ、反射的に身体をくの字に折り曲げて――がくんと下向いた頭部、その顎先を、半月の軌跡が刈り取っていく。
時計の針を逆に回したような、精緻極まりない曲線の残影。右の上段廻し蹴り。
円を描ききった流護の右足が地に着くと同時、男の身体がゆっくりと横倒しに傾ぎ始めた。崩れ落ちる過程で、光を失ったリングが解け、宙に舞う。
バシュンと鳴る鋭い音。それを合図に、また一つ参加者の名前が点滅し、やがて消失する。
『あーっと、またしても一人が脱落っ! これは009番、ベーンベイー・ラダネス選手です!』
『ほう……』
解説役に徹し、自発的な感想を述べることのなかったドゥエン・アケローンだが、ここで珍しく感嘆したような声を漏らしていた。
『ドゥエンさん? どうかされましたか?』
怪訝に思ったのか、シーノメアが横に座る当人へ問いかける。
『いえ。ベーンベイー氏がここで脱落した事に、少々驚きまして』
『と、言いますと……』
『氏は昔から参加している、言わば常連でしてね。当然「無極の庭」の地形も把握していますし、天轟闘宴についても知り尽くしている』
『あ……つまり、本来ならこの段階で敗北するような選手ではないと』
『はい。そういった経験も然る事ながら、氏自身が強力な使い手です』
属性は風。大気を集束させ、見えない武器を形作る――とドゥエンは解説する。
『尺は……二マイレ程度でしたかね。高密度に圧縮された風の大鎚。繰り出される一撃は「重爆」とも呼ばれ、見えないうえに途轍もない威力を誇る。まともに受けてしまえば、誰であっても一溜まりもない。極めて厄介……と言って良いでしょう』
『ひぇー、見えない攻撃ですか……。それは恐ろしいですね……』
ふむふむと頷いたシーノメアだったが、ふと気になったのか、怖々といった様子で尋ねる。
『それにしても、見えなくて威力も凄いとなると……その、ドゥエンさんでも……その、危なかったりするのでしょうか……?』
そんな興味本位の発言を受け、レフェ最強の男はニコリと微笑んだ。
『フフ。そうですね』
『な、なるほどー……。解説、ありがとうございましたっ』
上空に展開する通信の波紋が消えると同時、ちりん、と鈴の音が鳴った。
「うふふ。宣うたもんじゃな、ドゥエンの坊や」
そう笑うのは、『映し』を担当する超越者、ツェイリン・ユエンテ。
「ベーンベイーは通称『若手殺し』。豊富な経験を活かし、武祭に不慣れな者を選んで狩ってゆく賎劣な男じゃ。……が、そもそも彼奴がそのようにねじ曲がってしもうたのは、どう足掻いてもドゥエン坊に勝てんかったからじゃ」
通信に乗っていないためか、ツェイリンの物言いには遠慮がない。
「そう、なんですか……?」
戸惑うシーノメアに「そうとも」と頷き、ツェイリンは懐かしむように目を細めて続ける。
「ベーンベイーも昔は、正々堂々を信条とする好漢じゃったのよ。しかし何度挑もうが、ドゥエン坊には勝てんかった。次第に自信を失くし、堕落してゆきおってのう――今では見る影もなし、醜く肥え太った不細工男に成り果ててしもうたがな」
ころころと笑い、子供のように小さな指で黒水鏡を指し示す。
「あの男、此度も此度とて死角を利用した若手狩りに勤しんでおったのじゃろ。始まってこの方、鏡に映っておらんのよ」
言われてようやく、シーノメアはハッとする。
名前が消えたのを見てベーンベイーの脱落を宣言した彼女だったが、そもそも当人の外見を知らない。見た覚えがないのだ。
「今も……うむ。どの鏡も捉えておらん。見えぬ所で若手を狩るつもりが、返り討ちにでも遭うたかな。どう見る? ドゥエンの坊や」
そうですね――と気のない口調で答え、矛の当主は背もたれに身を預ける。
「ツェイリン殿はこき下ろしますが、私はベーンベイー氏を決して過小評価していません」
天を仰ぎ、思い出すように語る。
「先程も述べた通り、氏の『重爆』は驚異的な巫術です。視認出来ず、超火力を誇る。当たりさえすれば倒せる。だからこそ氏は、覇者となる夢を諦めきれずに参加し続けている部分もあるのでしょうが――」
しかし今回、狩ろうとした若手に返り討たれた可能性が高い。
「興味がありますね」
矛の当主は笑う。
「熟練者同士の潰し合いならばともかく……氏を撃退したのが若手だとするならば――実に、興味深い」
仮面のような笑顔で、そう言い結んだ。
「……っつ~……、」
未だ痺れる右腕をさすりながら、流護は辺りを見渡した。
ごつごつとした大小様々な岩石の転がる河原。遮蔽物は岩ぐらいのものだが、代わりに見通しも良好となっている。新手が襲いかかってくる気配はない。聞こえてくるのも、近くを流れる川のせせらぎのみ。
「はー……」
溜息と共に腕をプラプラと振り、指を開閉し、右手に異常がないことを確認した。
(いくら手甲があるっても……やっぱ、受けりゃいいってもんじゃねえか)
横倒しとなって気絶した、肥えた男へ目を向ける。
よくよく見れば、この男も荷物を持っていない。しかしそこは『常連』。見つかりづらい場所に隠しているのかもしれない。
それにしても――と流護は溜息をつく。
とんでもない威力の一撃だった。受け方が悪ければ、どうなっていたか分からない。正直なところ、小物そうな外見や言動から、侮っていた部分があったのは否めない。が、予想以上に危険な術だった。
油断大敵だな、と己の頬を両手で軽く叩いて気を引き締める。
ひとまずこの場は片付いたと判断し、移動しようとする流護だったが――
「!」
先ほど倒された満身創痍の若者の姿が目に入った。
見えない術で殴り倒されたきり大の字となっている少年は、ピクリとも動かず、目を覚ます気配もない。ひどく顔色も悪かった。
「……、」
流護は少年の脇に屈み込み、呼吸と脈拍を確認する。
「……おいおい」
思わず呟いていた。
長年、格闘技をやっている身だ。同じような場面に遭遇した経験がある。
これは――危険な状態だ。
すぐに救命処置を施すべきだろう。
思わず周囲を見回すが、都合よく白服が現れることはない。
そうしてる間にも、時は刻々と過ぎていく。時間が経過すればするほど、生存率は下がっていくことになる。
「……、まずいな」
活法と呼ばれる緊急時に必要な蘇生法も、一応の手ほどきは受けている。が、実際に自分の手で施したことはない。反則技だの武器の扱い方だの、空手と関係ない技巧はなぜかそれなりに教え込まれているのだが。
(どうする……?)
躊躇している時間はない。かといって、付け焼き刃に等しい活法を試しても上手くいくとは思えない。
「!」
そこで視界に入った。
肥えた男と対峙する前、岩陰に放り出した自分の荷物。土色のずた袋。
流護は考えるよりも早く駆け寄り、中からそれを取り出す。
「……よし……!」
三枚限定の回復アイテム。自分に支給された、アーシレグナの葉を。
正しい処置ができたかどうかは分からない。が、少年の顔は血色のよさを取り戻しつつあった。未だ目は覚まさないものの、呼吸と脈拍も安定し始めている。
なるほど、アーシレグナの葉の効果には目を見張るものがあるようだ。
「……ふう……」
額の汗を拭い、流護は一際大きな息を吐き出した。
――客観的に見るならば。
この名前も知らない少年を助けず見殺しにしてしまったとて、流護には何ら問題も影響もなかったのだ。それどころか助けたことによって、アーシレグナの葉を一枚消費する結果となってしまっている。
死者が出ることも珍しくない危険な武祭。そこへ自らの意思で参加している以上、自己責任。力及ばず敗北し、死に至るのなら、それは自分自身が招いた結末。参加登録時にも、そういった部分は係員によって念を押されている。この若者が死んでしまうのなら、それは闘いに身を投じた彼自身の不手際。
……が、そこは現代日本の片田舎で育った有海流護。それはよく言えば『優しさ』、悪く言えば『甘さ』なのだろう。死の危機に瀕した人間を前に、見捨てるという選択肢は浮かばなかった。ただ反射的に、助けていた。
「……っし、もう大丈夫そうだな」
少年の顔色は戻った。呼吸も安定している。
さて、ここからどうするか。そう考えていたところで、荒れ地の向こう――遠方の茂みがガサガサと揺れた。
「!」
敵かと身構えた瞬間、緑を掻き分けて現れたのは――白一色の衣装を纏う、坊主頭の大男。中立の裏方たる白服だった。
「……? どうかしたのか?」
問題が発生したと判じてか、白い大男は流護たちの下へやってくる。
「あ、いや……」
先ほど偽者に騙された流護としては若干警戒しながら、この若者を助けた旨を伝えた。話を聞き終えた白服は重々しく頷き、
「……ふむ、承知した。あとはこちらで受け持とう。しかし貴殿……見ず知らずの他者を助ける為に、己のアーシレグナを用いたのか」
「まあ……他に、どうしようもなかったんで」
「その高潔な行いは称賛に値するが……葉の補充は出来ぬぞ。如何様に使おうと、支給されるのは一人につき三枚限りだ。例外は認められん」
「ああ、了解っす」
何となくそうだろうとは思っていたので、別段、驚きはしない。
「あ、そうだ。これ預かってもらっていいすか」
ようやく出会えたついでに、獲得したリングを渡す。
「良いのか。貴殿は……風変わりな若者だな」
「そうすかね。っし……んじゃあと、よろしくっす」
己の袋を担いだ流護は、荒れ地を抜けて再び森の中へと入っていった。
「…………、」
もしまた同じような場面に遭遇したら、俺はどうする?
そんな仮定に、答えを見出せないまま。




