レベル90 同行販売
遅くなり大変申し訳ありませんm==m
その日も早く帰ってゲームをする為に、いそいそと仕事を片付けてると先輩がきて……
「おい、お前明日たしか同行販売だったよな」
「あ、そういえばそうでした」
「エリアはどこだ?」
「えっとたしかA市ですね」
「じゃ、ついでにB市に帰りよってきて売価チェックしてきて」
同行販売それは他の関係会社、製作会社、*問屋などと乗合で一緒にお店を周りセールス活動することである、例えば自分が直接は関わってないお店、小売店などを実際まわっている問屋さんなどと周り売り込み、製品紹介、販促物を渡し売り上げの底上げを図ったり、新たな仕入ルートを開拓したりすることをうちの会社では同行販売と呼ぶ。
この時重要なのは訪問先への対応も重要だが、それ以上に同行している問屋、メーカーとのコミュニケーション、関係作り、情報交換などの方が最優先事項である。
さらに売価チェックとは自分の商品、他社競合商品の店頭価格、販促物、露出度をチェックすることである。
*問屋:ここで言う問屋とは複数のメーカーから商品を買いそれを各店に売る商社の様な企業
「了解です~」
明日は遅刻できないな……
そんなことを考えながら俺は帰宅した。
ゲームを始める前にいろいろサイトをチェックしていると、
新しいエリアのNPCが話題になっていた。
なんでも裁縫師のシルクさんというNPCがとても人気らしい、
なんでも容姿端麗でカッコイイ!だとかいろいろ書かれてる……
まあ、関係ないか……
~ゲーム内~
俺はログインすると ぽこ トコトコ駆け寄ってきた。
「おはよう ぽこ」
ぽこ
おようございます
今日もノート ぽこ の挨拶でゲームが始まる。
「今日はお店に顔を出してまた、仕入のクエストをやろうかな」
ぽこ
ちいさなことから こつこつと
最近ぽこが色々なことを覚えすぎて若干こわいな…
などと考えつつ店に行くとお店に店長が正装のような感じの服を着ている。
「おはようございます、キララ店長」
キララ
「お!ワーカーおはよう!仕事の報告みたよ順調そうだね」
「まあ、なんとか周りの人にも助けられて」
キララ
「そう…」
なんだろう一瞬暗い顔になったような……
「今日はどうしたんですか?」
キララ
「えへへ、似合う?これお店の店長用の制服よ」
「ほうほう、正装ってことはお偉いさんか何かが?」
キララ
「ええ、今回はこのエリアのトップ裁縫師がうちに視察に来るのよ」
「へ~そうなんですね」
キララ
「あれ?結構驚くとこだけど」
「いや~よく知らないのと、そんな凄い方ならまだ縁遠いかな~と」
キララ
「まあ、確かに私からしても雲の上の人だったしね」
「まあ、失礼があったらいけないので俺達は仕入してきますよ」
キララ
「まあ、待ちなさい これも何かの縁よ!どんな人か見て行くだけでも見て行きなさい」
「まあ、確かにそうですけど…」
キララ
「店長命令よ!」
「ぐぬ!」
クイクイ
ぽこが俺の袖を引っ張る。
ぽこ
そでふれあうも えんのうち
なんか知恵袋みたいになってきたなこの子は……
「わかりました、では遠目から見てますよ」
それから暫くして豪華な馬車が現れた、そしてそこから現れたのは、
金髪の髪、高い鼻、すらりとした姿はまるで宝塚の男役のような容姿、
その人が現れただけで周りのプレイヤーNPCは……
「きゃー!シルク様よ!」
「急いでみんなに知らせなきゃ!」
まるでアイドルを見たかのように騒いでいる。
周りのNPCもうちの店のNPC以外は同じような反応だ……
キララ
「この度は我が店に立ち寄って頂きありがとうございます。」
シルク
「いえいえ、ここ最近急激に売り上げを伸ばしていると聞きまして、興味がありまして立ち寄らせて頂きました」
声のイケメンっぽい感じ!
キララ
「そうでしたか、それは光栄です」
シルク
「これはちょっとしたプレゼントです」
そういうとシルクは胸元の赤いバラを摘まむとすっと引っ張る、
するとバラはスカーフへと変化した。
キララ
「さすがですわ、バラをスカーフにするなんて」
シルク
「いえいえ」
そう言いながら店内に入ってきた。
うわ!すごいキザッぽいな!
クイクイ
ぽこ
かおにでてる よくない
すみません……
その後、店長と商売的なことと店内の様子などを話している。
俺は邪魔にならないように店の端に立っていると……
チラ
俺と今目があったかな?
次の瞬間シルクさんの動きが止まった……
そして……
物凄い勢いでこちらに走ってくる!
シルク
「きゃー!何この子可愛い!」
あれ?あれれ?この人女性かな?
シルク
「ねえ!この子君の?私にくれない」
「いや、あの売り物じゃないので」
シルク
「えー!お願い!」
ぽこ
はじめまして ぽこといいます
シルク
「く~~~!字でコミュニケーションまで出来るなんてーハアハア」
クイクイ
ぽこ が俺の袖を引っ張る!
ぽこ
あいさつだいじ さいしょかんじん
「あ、うん、そうだね、私はワーカーと言いますこの子は俺のテイムモンスターです」
シルク
「なんて賢い子なの!テイムモンスター……最近こちらに来ることが多くなった旅人の職業で、モンスターを仲間にできる職業ね!私もこの子欲しいの!どこにいるの?」
「えっと…この子は限定イベントって言ってもわからないか、えっとこの子は特別な子でして今はもうこの辺りには居ないんですよ」
シルク
「なんですって!超レア……ますますほしいい!」
キララ
「あの~シルクさんそろそろお時間の様ですよ」
そういって扉で待機している執事さんを見る。
シルク
「うううう~このモフモフ感!つぶらな瞳!たまらない~」
この人!モフリストか!
執事
「本日は外回りであと幾つかまわらないといけませんので、そろそろ」
シルク
「嫌です!それに私は別に管理とかされたくないんですけど!ギルド勝手に組んでるんでしょ」
あれあれ、いろいろと崩れてきてないかい?
執事
「それは……」
「あの~すみません、俺達もそろそろ仕入に行かないと……」
執事
「この方も予定があるみたいですし」
シルク
「キラン!」
今この人自分で効果音言ったよ!
シルク
「それよ!あなた私と一緒に同行仕入しましょ!」
「同行仕入?」
キララ
「え?本当ですか」
シルク
「ええ、更に!加工も私がしてあげるわ!」
執事
「ええ!?それは」
シルク
「私の仕事よ!あなた達には関係ないことよ、外回りだけはなんとかって言うから付き合ってあげてるのよ?それとも私これで帰っちゃっても良い?」
執事
「ぐぬぬ」
シルク
「じゃ!決定ね!時間は追って知らせるわ」
キララ
「はい」
シルク
「それじゃ、ぽこちゃん!また会いに来るからね」
ぽこ
またよろしくおねがいします
シルク
「かわいいいいい!」
最後に思いっ切り抱きしめて帰って行った。
呆然とする店の中……
「えっと同行仕入ってなんです?」
キララ
「一緒に狩りして素材集めするってことよ」
「そうなんですね~じゃ断ろうかな」
キララ&コレット
「ええええ!ダメよ!ことわっちゃ!」
おお!なんだ急にこの二人!
キララ
「あの人と同行仕入なんて滅多に出来る事じゃないのよ!名誉よ め い よ!」
コレット
「しかも!加工までしてくれるって!中々うちの店でもまわってこないのよ!どんだけ利益出ると思うのよ!」
「私に拒否権は…」
キララ&コレット
「ない!」
あれ~この人達仲悪いんじゃないのかな~金の力怖い~(涙)




