レベル67 決めるのは私!決めたら後悔しない、人のせいにしない まあ、愚痴る位はあるけどね…
リスティナ
「しかし、良く寝るね?重く無い?」
リスティナさんが俺に聞いてくる。
「いや、大丈夫ですよ」
ジッジーナ
「うむ、バーサクはその威力の分反動もデカいからな」
「バーサクってそんな強烈なんですか?」
ジッジーナ
「うむ」
話を聞いたところ…
スキル
バーサク:身体能力に掛るリミッターを排除して常人では体が壊れてしまうほどの威力で自分に最も近い人や障害物を攻撃する。
上昇ステータス:攻撃力UP(特大)俊敏性UP(特大)
だが、その反動してしばらく意識不明、ステータスを著しく落とすとのことだ。
リズン
「ウウウ…ココは」
どうやらお姫様が目を覚ましたらしい…
「お?起きたか」
リズン
「え! 降ろして!」
背中で暴れ出した。
俺
「わかった、わかったから」
俺はリズンを降ろすと小声で…
リズン
「また、やちゃった…」
あまりに小さな声だったので聞き取りに難かったので…
「どうしたんだ?」
俺が聞き返すと。
「私…悪く無いもん…私の悪くないもん」
そう言って前の方に歩いて行ってそれから何も喋らなくなった。
リスティナ
「なんなのいったい?ワーカー君がおぶってくれてたのにあの態度は」
ジッジーナ
「…」
怒りモードのリスティナさんと半ば呆れ気味のジッジーナさん。
リズン
「私のせいじゃないもん」
それから旅は思いのほか順調であった、
敵もそれほど強く無いし採取も問題ないが…
問題は時間とリズンだ、あれからリズンは一言もしゃべっていない…
まあ、文句も言わずついてくるようになっただけマシではあるが、
リズンとみんなの心の壁は厚い…
そして暫く旅を続けると…
ジッジーナ
「このフェルイリーナ樹海を越えればゴール地点まではもうすぐだが…ココが最大の難関だ、通常の敵もそこそこ強いが 稀に狼型の特殊なモンスターが現れるらしい」
リスティナ
「狼か~やっかいね」
ジッジーナ
「ああ、足が速いから逃げることはまず不可能だ」
「そんな危険な道だったんですか」
ジッジーナ
「ああ、だからみんなこっちへはこん」
「それはリスク高過ぎでは?」
リスティナ
「そうね…でも これしか道は無いし いざとなったら助けが来るわ」
「助け?」
ジッジーナ
「ああ、俺達 受験者のそれぞれのグループには監視者がついている、今もこの近くに居るだろう」
辺りを見回すがそんな気配はしない…
リスティナ
「見つけれるわけないでしょ、監視者は上級盗賊かアサシンだって噂よ」
「アサシン?」
ジッジーナ
「ああ、盗賊の上級職で戦闘及び隠密行動に特化してるものだ」
「ほうほう、じゃ いざとなったらその人が助けてくれると」
リスティナ
「ええ、でもその時点で失格の上に、その戦闘のオプション料金はそのグループで払わないといけないわ」
ちゃっかりしているな…さすが商人!
ジッジーナ
「とりあえず、樹海に入る前に一度休憩しておくかの」
そういって各自が準備する中 リズンは少し離れたとこで座っていた。
「どうしたんだい?リズンさん」
リズン
「…」
下を向いて何もしゃべらない、
う~んどしたものか…
「そういえばさっき私のせいじゃないって言ってたけどアレはなんのこと?」
俺は思い切ってリズンに尋ねると、
その言葉にリズンはビックとなる…
そして
リズン
「お前は怖くないのか…」
「怖い?」
リズン
「私は…たまにこの前みたいに意識を失い目を覚ますと、辺りが滅茶苦茶になっていたり…いろんな人が怪我をしたりして…それから私を腫れ物を見る様な目になったり、私を避ける」
バーサクのせいだな…
「う~ん、確かに危なっかしいけど、アレはアレでうまく使えば良いんじゃないのかな?」
リズン
「お主は!私に何が起こってるのかわかるのか!」
「え?両親とかから聞いてないの?」
リズン
「誰も教えてくれん!みんな私は悪くないと言うだけで…」
「なるほど…」
リズン
「みんな肝心なことは何も教えてくれんのじゃ!今回のことも何が何だかわからぬ!」
「ふむふむ」
リズン
「みんな肝心なことは教えてくれないんじゃ!」
ついに泣き出してしまった、
思ったより闇が深そうだな…
「とりあえず1個づつ行こうか」
リズン
「ううう…」
「ほら、泣いてちゃ話はできないぞ」
リズン
「うん」
リズンは涙を拭く…
「まず、リズンは現状を変えたいか?」
リズン
「もちろん!」
「変える覚悟はあるか?」
リズン
「うむ」
「じゃ、まず前提条件として 変わるには周りになんとかしてもらうってことを捨てるってことだな」
リズン
「どういうことだ?」
「つまりだな、私は悪くないってのを止めるってことだ」
リズン
「?」
「自分は悪くない、周りがこうしてくれないから、教えてくれないからってのを止めるってことだ」
リズン
「それは…」
「例えばだ、今回の試験のことも何もわからないのに行けと言われたと言ってたが、言われたのは試験の何日前だ?」
リズン
「3週間前かの」
「だったらいろいろ調べれたんじゃないかな?」
リズン
「!」
「その上で断るにしろ、来るなら準備が出来たんじゃないかな?」
リズン
「確かに…」
うむ、この子は思ったより根は素直で賢いタイプだな。
「良いかい?これから変わりたいと思っても環境や周りの人なんて直ぐには変わらないんだ」
リズン
「うむ」
「例えば 今の他のメンバーにすみません、心を入れ替えましたって言ったとしよう、それでみんながすぐ迎え入れてくれるかな?」
リズン
「…」
「謝るってことは重要だけど言葉だけじゃ変わらない、スタートラインにようやく立ったにすぎないんだ、そこから自分の態度で示さないと」
リズン
「言わんとすることはわかる」
「自分で考えて何で悪いのか、どうしたら良いか判断する 自分がなんで今現状なのかを考えて何が問題なのか目を背けず考えるんだ」
リズン
「うん!わかった」
「よし、じゃ次にお前の意識を失うって件だが」
そこからリズンにバーサクのスキルの説明をしてやった。
説明が終わった頃に…
リスティナ
「そろそろ行くわよ!」
リスティナさんの声がした。
「おっと、そろそろ時間かバーサクのスキルの説明は以上だ、活用法についてだが又今度でも良いか?」
リズン
「うむ、大体はわかった 私の方でもいろいろ考えてみる」
リズンは一人歩きながら…
リズン
「バーサクか…」




