岩塩採掘!
「じゃあ今日はその沼地とついでに岩塩も取ってみようかな?」
「いくつか私にも分けてくれるっていうならこの鶴嘴をやるよ?」
ドナークさんが鶴嘴を取り出して言ってきた。これは渡りに船だ
「はい、じゃあドナークさんの分の岩塩も取ってきますよ」
「よし、まぁお古だけどまだまだ使えるはずだから頼んだ!」
『鋼の鶴嘴 を入手』
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鋼の鶴嘴
レアリティ レア
耐久値 40%
採掘をすることが出来る
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お古だろうが何だろうが採掘する為に必要な物が手に入ったんだ。これで塩も入手出来るし、鉱石の類も取る事が出来るだろう
「ありがとう。じゃあ行ってきます!」
「気を付けて行けよー」
ドナークさんと別れて村を出て行く。今回はこのドナークさんの家の近くにある出入口から出て岩場とその先の沼地を目指すとしよう
「ふんふんふふーんふんふん♪」
鼻歌を歌いながら森を進む。特に急ぐという事は無いからゆっくり森の景色も見ながら進んでいく
15分くらい歩いて行くと例の岩場が出てきた。その間出てきた敵は全てギリーマントと擬態を使ってスルーした。
下手に戦闘するより戦闘回避した方が僕の場合は早いからね
さて、先にこの岩場で岩塩を採取してみようか
「よし!そりゃ!」
採掘に関しては鶴嘴を持っているお陰なのかそれとも何か称号かスキルのお陰で光っている部分があったのでそこをカツーンっと鶴嘴で叩いてみる
『岩塩 を入手』
「おぉ!取れた!」
鶴嘴を使って初めて取る事が出来た物。岩塩を取り出して太陽にかざす。ピンク色をした岩塩が綺麗に見える
「何だか自分の時代が幾分か進んだ気がするなぁ?その内鉄とか取れればフライパンとか作れるかな?」
鉄が手に入って調理器具とか作れればそれこそキャンプ的な事が出来そうだ
「あっ、でも鉄鉱石が出て来ても精錬する場所も物も無いか……やっぱハグレ者の村じゃそこまでは出来ないだろうし、いつかは村から出てもっと外の世界を見に行きたいかも」
そもそもオンラインのゲームをしているのにまだ他のプレイヤーに会った事が無いって時点でこのゲームをしっかり遊べていない気がする。そうだなぁ……人形修復のクエストが完了したらあの最初に見た城があった所に向かってみると良いかもなぁ……どこにあるか分からないけど
「ドナークさん用に10個くらいは持って帰りたいな?」
岩塩が出てきそうな光るポイントをカンカン、カツーンカツーンと掘っていく。岩塩に混じって時たま黒い石が手に入る
『謎の石 必要スキルが無いため詳細不明』
「詳細を見るのにスキルが必要……そういうのもあるのかぁ」
今まで手に入れていた物は案外そういう所はクリアしていたりするのかな?誰かに教えてもらえばこの石の詳細とかも分かるかもしれない
「ドナークさんに聞けばわかるかな?」
ここで岩塩取ってるみたいだし、これが何か知っているかもしれない
それから岩塩を取り、15個程取れたから次の目的地である岩場より先の沼地に進む事にする。因みに謎の石は3個手に入った
「さて、沼地は大変だぞ……」
事前情報としてここにはカエルが居る。大きさは分からないけど多分大きいと思うし、カエルが居るって事はオタマジャクシも居るんじゃないかな?足場が沼地という事は移動も大変だろうし、僕の攻撃手段は素手だから中々大変な事になる気がする。だけど……まぁ何とかなるだろう
「普通ならここで苦労するだろうけど……僕にはコレがある!」
そうして取り出したるは紫電鳥の浮遊羽根……紫電ボード!
「これで足場問題は解決!」
完全に解決している訳では無いが、これで沼に足を取られずに移動が出来る
沼地を紫電ボードで移動しながらターゲットを探す
「あとは良い感じのカエルが居れば……うわっ思ってたより結構デカいぞ?」
そこで見つけたのは牛くらいのサイズでホルスタイン柄のカエル……もうこれはウシガエルとしか言えない
「グェゴォォ」
声も凄い重低音だ。とにかくここまで大きいカエルだとは思っていなかった
「まずは戦いやすい場所に移動だな」
紫電ボードで陸地がある場所まで移動しようとする
だが、ただでは移動させてくれないウシガエル。こっちに向かって跳躍してくる
「うおっと!」
僕の近くに着水する事で波が起こる。だけどこっちは紫電ボードだ。今回はサーフィンの要領で波の表面を滑るように進み、陸に更に近付く。ステータスが上がったお陰かバランス感覚とかも良くなってるのかな?
何回か着水の衝撃で転ばせようとしてくるウシガエルの攻撃を躱し、陸に辿り着く。これで戦うのに足場を気にする必要が無い
「悪いけど、君はご飯になってもらうよ!」
ヴァイア様のね
「グェゴォォォ!」
大きな声でこちらに吠えるカエル。オーガ程じゃ無いけど中々の威圧感だ
口を開き、舌を伸ばしてくるウシガエル。こっちに向かってくる攻撃はスローモーションに見えるからその舌をよく見る事が出来る。うわぁめっちゃヌルヌルしてるぅ……




