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技術習得のチャンス?

「おぉ!来た来たぁ!海賊がいっぱい寄って来てるぞぉ!」

「これは中々な数ですが……手伝いますか?」

「いやいや、むしろこれ位居てくれた方が暇つぶしに丁度良いよ。ね?」

 監視員としてウカタマと飯綱さんが海賊が沢山来た事を教えてくれる。まぁさっきのレーザー狼煙で海賊船もわらわらと寄って来たみたいだが、それは丁度良い時間つぶしになる。むしろ強敵なら大歓迎だ


「皆を待つ間に海賊を倒してお金と時間を稼ごうじゃないか」

「むしろもっと呼んでみます?」

「ヒャッハー!良いじゃねぇか!シミュレーターを越えられるか試すって訳かぁ?」

「そんじゃ、一応非常事態に備えて、あの缶詰もう何個か作って来るか……」

 ホフマンさんが最悪の事態に備えて、例の缶詰をまた作るらしいが……それを使う事が最悪の事態なんじゃないかなぁ……


「あの、海賊船って壊してしまっても大丈夫ですか……?」

「そうだね。トーマ君の仲間との相性的にも木造船が何隻か燃えても仕方ない事だって割り切ってオッケー!皆でこの場面を乗り切る事が今回は第一優先。お金稼ぎの為の制圧やらは二の次って事で、今回も生き残っていくぞー!」

 ドラゴンと妖狐。どっちも火が得意な技になっているから、何隻が燃えてしまうのは必要経費だと思って良いだろう。それで、2人を戦闘に投入出来ない方が良くないし


「では、今回も皆さんご安全に!出撃!」

 ネレッサーで海上に出て行き、近くの海賊船に乗り込む。そして各々得意な武器や魔法何かを用いて海賊船を制圧していく


「さてさて、今回の相手は……おっ?」

 僕が乗り込んだ海賊船。これは何か今までの海賊船とは何かが違うぞ?


「ふーん……もしかして、この船の船長はネクロマンサーかな?」

 斬りかかって来た骸骨の懐に入り、手首を抑えて、防御。真淵で髑髏の部分を吹っ飛ばす。この船の船員は骸骨ばかりで何とも言えない雰囲気がある。幽霊船の類の可能性もあるけど、ダイビング・デッドマン号の船長達の様な活気というか、精気が感じられない。だから多分ネクロマンサーが骸骨を操ってるんだと思うんだけど……何処かな?


「ネックロマンサー出っておいで~、出ないと頭をねっじ切るぞ~♪」

 そう言いながら、骸骨達の髑髏だけ飛ばして一か所に集めていく。どうやらこの状態でも頭が外れれば行動出来なくなるみたいだ。後で祈って全員霊界に送ってあげるか


「もう少し減らさないと出てこないか?うーむ、仕方ない。一気に片付けるか」

 軽くその場でジャンプしてから大きく体を沈めて、ダッシュ。骸骨とすれ違いざまに髑髏だけ真淵で頂いて行く。それを5回も繰り返せば甲板に居た骸骨達は全員バラバラと崩れて、骨が散らばっていた


「さぁて、それじゃあ船内に行きますかぁ?」

 見えてんだよなぁ?黒いオーラがなぁ?


「お邪魔」

「貴様……この死霊海賊団のオレ……」

「あ、自己紹介は良いよ。だって……もう終わってるんだから」

「カハッ!?な、何故……死霊の鎧が……」

「そんな骨での防御なんて隙間だらけで攻撃を通してくださいって言ってる様な物じゃん?それに……ふっ!」

 死霊の鎧と呼ばれた、半透明の骨の鎧の上から掌底を浴びせる


「ガハッ!?」

「衝撃も簡単に通せる。正直それ。防御にすらなってないよ?ただ死者を弄んでるだけだね。死者に対する敬意が無いから、そんな甘い守りになるんだ」

 正直その辺は分からない。死者に対しての敬意とか尊敬があれば、その死者が応えてくれるのかもしれない。ネクロマンサーって死者を弄ぶみたいな凄く悪いイメージが先行するけど、使わせてもらうという敬意とその方に対しての尊敬とかがあればより強い存在とかになる可能性もあったって良いだろう


「とりあえずお前はそこで寝とけ。僕はこの人達を弔わなきゃならないから」

 甲板に積まれた頭蓋骨の山。シスター服に着替えてその前に跪き、祈りを捧げる


「この者からの解放を。魂の安らぎを」

 そうした僕の祈りが天に通じた……風に見せて、パンドラークを開けて、死神さんを出す


「おうおう、随分と手ひどい扱いをされたみたいじゃなぁ?」

「どうします?アイツ?そっちに送りましょうか?」

「ひ、ひぇ……死神っ!?」

 死者を弄ぶとなると、多分死神さんはネクロマンサーにとっては一番怖い存在になるのかなぁ?


「まずは人の世で裁いてからじゃな。それから更生していなければソウルクラッシュじゃ」

 死神さんが手の部分に魔力を集めてそれを握ると何かが割れる様な音が聞こえた。うーん、魂の破壊かぁ……それって避けられるのか?


「とりあえずこやつらの魂は無事に冥界に辿り着いた。全く、魂ごと使うのであればしっかりと敬意を持って扱って欲しいものじゃ」

 む?今死神さんが結構重要な事を言った様な気がしたぞ?魂ごと使う……それってつまり、魂を供養した後で残った体を使う事も可能って訳なのか。そうなるとまた色々とありそうだな?


「本来ならネクロマンサーのみの技だが、訓練すれば色々と出来るかもしれんぞ?」

 別職業の技術を覚えるチャンスか……このイベントが終わった後でちょっと頼みこんでみるか?



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― 新着の感想 ―
シスターとネクロマンサー・・・光と闇が両方そなわり最強に見える?w
ネクロマンサーの技能をゲットしたら、ハチ君がより魔王っぽくなるじゃん
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