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「とりあえず、マグロは冷凍保存した方が良いですかね?」

「そうだな。ゲームの中であんまり無いとは思うが、寄生虫が居る可能性とかも考慮すると、一度冷凍した方が安心ではあるが……」

 正直あの巨体の中に寄生虫が居るかも知れないと考えると、多分寄生虫のサイズもとんでもない事になってそうだけど、安全に食べるには冷凍保存が一番良いだろう


「あーあー、マンマミーヤンかアルバトロスに氷魔法が得意な人は居ますか?巨大マグロを仕留めたので、冷凍保存する為に手伝って欲しいんですが……」

『『えぇ!?』』

 おっ、通信機から驚きの声が聞こえて来た


『も、もう倒したの!?』

『巨大マグロ!?』

 そういえばあっち側に今からやるって言ってなかったっけ?まぁ事後報告で良いでしょ


「はい、倒しました。それで、一応この海賊船イベントが終わった後で皆で食べようと思って、だからその時までに安全の為に一度しっかり冷凍しておこうかなって」

 普通の魚とかも本当は一度しっかり冷凍した方が良いんだろうけどね?


『なるほどね?確かにそれなら魔法で凍らせるのは良いわね』

『そういう事なら私の出番かな』

 この声はロザリーさんかな?


『話は聞かせてもらった。範囲凍結魔法があるからそれを使おう』

「おっ!それは丁度良いですね!お願いします。多分マグロを倒したので、無人島に寄れると思うんですよ」

 多分の脅威だったマグロを倒したからこれで無人島に上陸する事は可能だと思う。だからそこでマグロを冷凍してもらおう


『という事は一度休憩ね?』

「はい、そうなりますね」

 さて、それじゃあ皆で無人島にレッツゴーだ




「おいおい!どうやら何かとんでもないマグロを仕留めたってよ!」

「メチャデカいマグロだとか……」

「どんな奴だろう……」

 無人島に僕らがネレッサーで向かった時には既に上陸していたマンマミーヤンの人達がヒソヒソと話をしていた。アルバトロスも高度を下げて休憩の為か、何人も降りてきている。一応、ネレイドさんに警戒だけはしっかりしておいてもらおう


「ハチ君!」

「ロザリーさん。早速お願いしたいんですが、ここで大丈夫ですかね?」

「ま、まぁどこでも構わないが……そんなにデカいのか?」

 さてさて、正直正面から向き合って戦ってただけだから全長がどんな物か正確なサイズが分かってない。とりあえず出してみよう


「じゃ、出しますね」

 泡沫バッグをひっくり返して、マグロを出してみる。さて、どのくら……


「「うおっ!?」」

 マグロをバッグから出したら、あまりのサイズに僕も近くに居たロザリーさんもマグロの上に立っていた。いや、でっけぇ……


「これは……凄まじいサイズだな?」

「とにかく、鮮度が落ちる前に凍らせてもらえると助かります!」

「あ、あぁ!分かった!」

 すると、僕がロザリーさんに贈ったB.A.N.D.が展開されて、マグロを囲む


「【エリアフリージング】!」

「おぉ、中々寒いですね」

 B.A.N.D.が展開された周囲が凍り付き、ツルッツルの滑る氷エリアになっている。これはしっかり喰い付く靴とか無いと、滑って転びそうだ


「本来は敵の足止め何かに使う魔法だが、これで一気に凍らせる事が出来たハズだ」

「確かに凍ってますね。これなら大丈夫そう!」

「そのマグロを仕舞ってしまえば、氷状態は維持される。本来ならこれを展開し続ける為にMPを消費するが、インベントリに仕舞ってしまえば、その必要も無いからな。次にインベントリから出した時にはMPが消費されていない状態になるから、すぐに解凍される」

 おぉ、それは便利だ。良いな【エリアフリージング】さながらどこでも冷凍庫とも言えそうだ


「ハチ君的には冷凍庫みたいな物と思っているかも知れないが、これは集団戦なんかじゃかなりの凶悪な魔法になるし、この装備のお陰で発動状態を維持するのも簡単だ」

 あ、そういえばあのB.A.N.D.って使ってない個数が増えればその分MP回復力が増強されるから、消費MPと釣り合う程度に仕舞えば、永続で張り続けるとか出来るのか。そう考えると中々ヤバいかも


「ハチ君にはいつも迷惑を掛けているからな。この位の要件なら気軽に呼んでくれ。いつでも駆けつけるから」

「ははは、流石にマグロを冷凍する機会はそう何回もあるとは思えないので、別の時に何かあったら呼ばせてもらいますよ」

「私も、妹も、クランメンバーも、何かしらハチ君に迷惑を掛ける事はあるかもしれないが、それでも見捨てないでくれるハチ君には頭が上がらないな」

「ん?」

 それはキリエさんとかの話だろうか?別にそういう人も居るよねってだけだし、見捨てる程では無いだろう。馬が合わないと、人との繋がりを切るのは簡単だけど、その繋がりをもう一度繋げ直すのは大変だし……個人的には気軽に人をブロックとかそういう事はあまりしたくないんだよなぁ……ダイコーンさんやハスバさんみたいに、表層の薄い部分だけ見てヤバい人だブロックしよみたいな事をして、後悔はしたくない。そうしなかったから、今このメンバーで航海出来てるし?



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― 新着の感想 ―
まぁ初フレンドで迷ンヒロインのハスバさんと仲良いからね!よっぽど悪質な奴じゃない限り変人奇人でもオールオッケーでしょ! 最初にゲームに降り立って友誼を結んだのもキチ蜘蛛と恐れられてたアトラさんだった…
ふと気になったんですが、ニャラ様達の前で旧支配者のキャロルを歌ったらどうなるんでしょう…?それと、千の子を孕みし森の黒山羊とか、門にして鍵とか、白痴の魔王とかはいつでてくるのでしょうか? そういえば、…
ヤバい人筆頭は言うことが違いますね・・・・・・・・・・
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