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ドルフィンパレス

「ここが……」

「キュウ!(ここが!)」

「キュウキュウ!(ドルフィンパレスです!)」

 海中を進んで行くと何やら水中に浮かぶ宮殿的な所が見えて来た。なるほど、これはもしかして、この場所毎動くタイプの建物か?確かこの辺にあったハズが通用しないタイプの建物かぁ……


「キュウキュキュウ!(ささ、どうぞこちらに!)」

「キュウキュウ!(主もお待ちしてます!)」

 イルカの主かぁ……どんな相手だろう?




「やぁ、ようこそドルフィンパレスへ」

「お、普通に言葉が通じる相手だ。どうもどうも」

 ドルフィンパレスの宮殿の中に居た人魚タイプで下半身がイルカな方。多分この人がここのトップなのかな?


「私の娘を救ってくれた事、感謝するよ」

「あ、娘さんだったんですね。無事でよかったです」

 どうやらあの残骸の下敷きになったイルカはプリンセス的な立ち位置のイルカだったのかもしれない


「そんな君には何か褒美を取らせたいのだが……」

「なるほど、それで……実は今、海賊と戦闘中でして、早く仲間の所に戻らないといけないので、歓待を受ける等は出来ません。なので、また今度時間がある時に。良ければまたこちらに来たいので、このドルフィンパレスの位置データを頂くというのはダメでしょうか?」

 正直移動する建物の位置データを貰うという事が出来るのかどうかも怪しいけど、早く戻らないといけないからね


「そうか……分かった。その様な事情があるならば仕方ないな。海賊は我々も襲って来る存在だ。その海賊が減るのなら、是非頑張ってくれ。これが位置データだ」

『ドルフィンパレス の位置データを入手しました』

 お、マジで貰えた。これは後でまた来るっていう事で位置データを実質タダで貰えたも同然だな?


「申し訳ありません。この子達に招待して頂いたのに……」

「いや、海賊との戦闘中だというのに救いを求める声に答えてくれたのだ。感謝しかない」

「キュウキュウ!(あの時はありがとう!)」

「キュウキュウキュウ!(本当に助かりました!)」

 まぁ、世継ぎ?が居なくなるかどうかの瀬戸際だったと考えると、かなりデカい問題ではあるか


「そうそう。恩人殿の名を聞かせてくれ」

「あ、僕の名前はハチです。貴方は?」

「私はルーカン。このドルフィンパレスの主だ」

 イルカ人魚のルーカンさんか。中々覚えやすそうで助かる


「では、失礼します」

「あぁ、急いでいる所を呼んですまなかったな。海賊退治頼んだぞ!」

 イルカが海賊の被害に遭っているからか、ここで引き留めが無かったのは助かるな。目的が自分達の利益にも繋がるし、本人も望んでいるから引き留めるのは逆に良くないと感じてくれたのだろう


「はい。またお会いしましょう」

 イベント中に出会った存在だけど、多分これはイベントとは関係ないと思うんだよな……もし関係あるなら、それこそ水中で呼吸が出来る装備とか揃ってないと無理だし……




「戻りました!状況は?」

「報。ハチ艦長が居ない間に敵船3隻捕獲です」

「おぉ!素晴らしい……」

「そして、たった今巨大生物接近中」

「「「「「へっ!?」」」」」

 ちょっと?今戻って来たばっかりなんだけど!?


「敵の形状は?」

「報。イカの様な形です」

「クラーケン的な奴って事か。回避出来そう?」

「報。このままだと進路的にぶつかります」

「うーん……よし、それじゃあ()()防衛って事で各種ミサイル準備」

「ん?何だろう……専守防衛って聞こえたと思ったんだけど、何か随分と攻撃的な防衛スタイルだった気が……」

「接近されたら負けですからね。今の僕らの警戒網はかなりデリケートでデンジャラスゾーンですよ?」

 正直ネレイドの索敵網に引っかかったら攻撃対象と言っても過言ではない位かなりこのゾーンは敵にとっては危険だと思う。一応、索敵範囲の方が攻撃範囲より広いからこっちのレンジに入ったらもう撃つしかない。じゃないとマンマミーヤンを守る為の時間が取れない。本当にいざという時はマンマミーヤンを逃がすけど、それをするなら多分先に攻撃してないと色々と間に合わないし


「報。アダマンタイト弾頭ミサイル攻撃範囲内です」

「ハープーンミサイルの攻撃範囲内では無い?」

「答。まだハープーンミサイルの攻撃範囲ではありません」

「了解。ならハープーンミサイルの攻撃範囲に入ったらミサイル発射。対象を敵とみなす。但し、逃げる素振りとか見せたら攻撃は中断」

 一応、海賊じゃないなら僕らに危害を加えないなら放置でも良いかも知れない。明らかに僕らに対して危害を加える気満々の生物ならもうやるしかないけど、もし、ただ泳いでいるだけとかなら見逃しても良いだろう。何でもかんでも触れる物皆傷つける必要は無いか


「了」

 一応の猶予としてはハープーンミサイルの攻撃範囲内に入るまで。それでこちらに向かって来るなら僕らの武器を持って対処するしかない


「報。敵こちらに接近。速度上昇。攻撃範囲内です」

「了解。アダマンタイト弾頭ミサイル、及びハープーンミサイル発射。他に何かあるなら使っても良い。いざという時に備えて僕もネレッサーで待機する。他の皆は敵の船が出た時に備えて待機で」

 それだけ指示したらネレッサーに向かう。それで敵を倒せたら御の字だし、倒せなかったら僕も足止めに参加しながらミサイルの補助をしよう。これも炸薬が入っていないから出来る近距離支援だ



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>先取防衛 攻撃は最大の防御だ!
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