今回の勝手にミニイベント
「ほほ~!これは良い肉!」
「ほぅ?こいつぁ良い肉だな?料理してぇぜ」
「いや、この肉はウチで買い取るから!ホフマンにはちょっとしかあげないからね~?」
「ちぃ……んじゃこっちのサメ肉だってお前には少ししか分けてやんねぇ!」
お互い少しは分けるつもりは有るらしい。いやぁ、面白いなぁ?
「そうだ。白玉さんって料理とか出来るんですか?もしくはその肉を適切に料理出来る人と繋がりがあるとか……」
「まぁ、自分でも料理はするわよ。まぁ流石にそこに居るコックには負けるだろうけど……」
あ、さては白玉さんリアルで料理出来る人だな?だからそれはリアル技術でカバーしてメインの職は商人してるみたいな……
「なら、鳥の肉もこのままじゃ痛むだけですし、料理対決的な感じで鳥の肉を使っちゃうのはどうでしょう?マンマミーヤンに乗ってる人達の娯楽というか、こういう勝負事的な物が有った方が面白いかなって……で、出来た料理を売るって形にすれば、お肉も無駄に取り合いにもならないかなって。あの鳥系モンスターがもっともっと来てくれるのであれば、在庫は増えるでしょうけど、今は量もね?」
20とか30頭位あれば買って在庫にするのは良いと思うけど、今の分では美味しかったら取り合いになってマンマミーヤン的にも良くないと思う。それなら2人の対決的な事に使って消費した方が良いと思う
「なるほどね。貴方良い商人になれるかも知れないわね?」
「ははは、今の僕が売ったり買ったり出来るのは喧嘩位しかありませんよ」
お金掛からないからね~
「そ、それはそれでどうかと思うけど……まぁ娯楽も提供しつつ、平等に分けられるし、何より売り上げがあるのが素晴らしいわ」
「あ、あとホフマンさんに相談があるんですけど……」
せっかくならちょっとコッチで負担する事でより良くしよう
「ん?おいおい、それ大丈夫なのか?」
「僕には問題無いかと、ホフマンさんはここで稼ぎたいですか?」
「いや、そりゃ多少は稼ぎてぇけど……」
「なら、この位でどうでしょう?」
「まぁ、食材費全部持ってくれるって事だしな……要は俺の技術料って事だな。いや、そこまでしてくれてんだ。これで手を打ったって良いさ」
「ありがとうございます。白玉さん。こっちで話が纏まったんですけど……」
ホフマンさんとの相談が終わったので白玉さんにホフマンさんとの料理バトルの裏で取引をする
「今回の勝負。勿論、ホフマンさんが有利なのには変わりません。だから……ここはショバ代として、ホフマンさんが売る食べ物1つ売れたらその5割。白玉さんの取り分です」
「はぁ!?ちょちょ、それってどういう……」
「勿論、白玉さんの事をバカにしている訳ではありませんよ?こっちの料理の食材はあの肉以外全部僕が用意するので、ホフマンさんが負担する事は有りません。純粋にホフマンさんには売れたら売れた分技術料が手に入ります。そして、どっちの料理が売れても白玉さんは儲けられます。これならむしろ、両方売り切れた方が嬉しいまであるかな?」
「いや、貴方に負担があるじゃない!?」
「まぁ、負担があると言っても、ホフマンさんが今回使うだろう食材なら貯蓄があるので、負担にもならないかなって」
実際、使う野菜が足りないなら増やせば良いし、調味料も僕の調味料バッグとか使えば何とかなるだろう
「その話、商人としては見逃せないのだけど……まぁ、こういうのが貴方のやり方だって言うのは何となく分かって来たわ。それに、今の話を断る理由も無い。むしろ盛り上がれば盛り上がるだけ私の儲けが増えるっていうのは特に良いわ!その話乗った!」
「了解です。では、ホフマンさん。マンマミーヤンの……甲板で良いですかね?そこで白玉さんとお料理バトルという事で」
「「オッケー!」」
と言う事で、ホフマンさんと白玉さんのお料理バトルという名目の入手した食材処理が始まった
「ネレイドさん。敵性存在が接近してきたら、僕にだけ知らせて。他の皆は今は休憩時間と言う事で。ごめんね。何処かでネレイドさんが休める時間は作るから」
『了。これは秘密任務という物ですね?』
「そうだね。皆にはバレない様に、コッソリやろう」
今回の勝手にやる小型のイベントは僕らの息抜きも含めてやるつもりだから出来るだけコッソリやらないと意味が無い。30分でも1時間でも良いから気が抜ける時間を作ろう
「さて、それで?どうなってます?」
「現在ハープーンミサイルとアダマンタイト魚雷を展開中。敵性存在を発見し次第撃破します」
「オッケー。ちょっと過敏な位で良いよ。今は敵の船や生物が出て来たら即撃破で構わない。今来る海賊船は……ご愁傷様って事で」
「了」
すまんね。本当は救助とかしたい所だけど、仲間が常に全力を出せる様に心の休める時間を作るのも艦長としての役割なんだ
「それでは、警戒は厳にするとして……むっ?」
「全く。君は本当に一人で抱え過ぎじゃないか?皆の為に頑張るのも分かるが……君も気が休まらないだろう?私も手伝おうじゃないか」
ハスバさんにバレちった。ぐぬぬ……コッソリ抜け出したつもりが見つかってたか……




