チェックしたい
「艦隊か……流石にハチ君の船を見てしまうと物怖じしてしまうが……いや、これはやるべきだな」
「おぉ、良かった。とりあえず艦隊を組むにあたってロザリーさん達の船の名称って何でしたっけ?」
確か、最初にロザリーさん達の船を見た時に船の名前までは聞いてなかったと思う。艦隊を組むなら各船の名称はしっかり聞いておかないとね?
「あぁ、そうか。そう言えばまだこの船の名は言ってなかったな。この船は飛行船アルバトロスだ」
「なるほど、大きいし、飛行する姿も雄大だから名称に負けてないですね」
まぁ、日本語名で言わないのはお約束って奴だね
「飛行船アルバトロス、補給船マンマミーヤン、潜水空母ネレイド……やっぱりこうして並べると1つ浮いてるねぇ?」
「まぁ、マンマミーヤンが浮いちゃうのも仕方ない……」
「「「「「いや、潜水空母ネレイドでしょ?」」」」」
「え?」
いやいや、船という基準で考えたら僕らのネレイドとアルバトロスは離れてるから基本的な船であるマンマミーヤンが浮いてるんじゃ……
「どう考えてもオーバーテクノロジーなハチ君の所の船が浮きまくってるだろう!?」
「船の性能としては潜るんでしょうけどね?」
あ、キリエさんに先に言われてしまった。ぐぬぬ……
「そういう事なら空を飛んでるアルバトロスも結構なオーバーテクノロジーじゃ……」
「いや、飛行船自体は既にあるだろう?」
それは……そう。でも飛行船の飛行する機構自体はモルガ師匠も手伝ってるから割とオーバーテクノロジー気味な気もするんだけどなぁ……
「勿論、気球も無しに空を飛べるアルバトロスもそりゃオーバーテクノロジーだとは思うけど……一度中を見ちゃったら……ねぇ?」
「一度、3隻を見て性能をある程度確認した方が良いと思う。専門ではないが、見た事である程度の性能は把握出来るんじゃないかな……?」
もうネレイドの情報を知りたくてしょうがないじゃん……
「分かりました。まずはマンマミーヤンに集結してますし、一旦食事でもしてから行きますか」
「ええ、食材はまだある……というか、補給が出来るから好きに選ぶと良いわ」
まぁ、マンマミーヤンで色々と食べたり飲んだり出来るけど、お金がちょっと掛かるから僕はホフマンさんのカップ麺にしよーっと
「ホフマンさん。カップ麵貰って良いですか?」
「おう、湯も入れてあるぜ」
「ありがとうございます。じゃ、皆さんお好きな物を……ってどうしました?」
「いや、何か見慣れた見慣れない物がそこにあるなって……」
見慣れた見慣れない物……まぁ、カップ麵はそういう判断になるのかなぁ?
「それ喰ってみたいですの!」
「ん?じゃあ、一口どうぞ」
「「「んなっ!?」」」
フォークでカップ麵から麺を持ち上げてレイカさんに一口あげる
「おー!これうんめぇですわ!」
「「ハチ君!私にも1口!」」
「1口貰えるかしら?」
「まぁ、そんなに欲しいならこれどうぞ」
一応僕も配布用にカップ麺は持ってるからそのカップ麺を3人に渡す。やっぱりカップ麵はお手軽で人気だなぁ?
「いや、ちが……」
「ちょっと、違う……」
「まぁ、ハチならそうよねぇ……」
そう言って3人共カップ麵を啜る
「「「美味っ……」」」
良かった美味しかったらしい
「私達も食料を補給出来るのはありがたいし、護衛対象は減ってしまったが、だからこそ、守りやすくなったとも言えるな……」
「次は私達の船の紹介を先にした方が良いですかね?」
「お願いします」
「ではロープを摑んでくれ」
アルバトロスから垂れ下がったロープを摑むとグイッと引き上げられる。なるほど、これは良いな。まぁ、上は見ない様にしないとね?出来ればロザリーさん達には僕らの下から来て欲しい所だったけど……まぁ、アルバトロスはロザリーさん達の船だからね?
「へぇ、これが飛行船ね。思ってた以上に安定してるわね?」
「確かに。これは安定してますね。それと、ウィンドオールを間近で見て見ると、結構造り込みが細かいですね。これ、ウィンドオールに攻撃を食らうと落ちたりしませんか?」
「まぁ、一撃で両翼を落とされたら流石に落ちるが、軽い攻撃であれば自己修復魔法で何とかなるから砲弾でオールが折れたとしても、落ちたりはしないんだ。こればかりはモルガ師匠の技術あってこそだ」
モルガ師匠も中々凄い物造ってたんだなぁ……
「ウチの船の技術力は基本的にこれが一番目玉と言っても良い。まぁ、魔力回復が出来る設備とかも用意はしてあるので、基本的には私達が上から攻撃して海賊船を攻撃しているんだ」
船自体に大砲とかも一応はあったけど、メイン火力は皆の魔法とかなのか。なるほどなぁ。これは遠距離というよりは近接防御の方が得意って感じかな?
「ふむふむ、となると、敵性生物が出て来た時とかに撃退とか撃破するのには向いてるかも……」
多分アルバトロスの戦闘可能距離はそこまで長くは無いんだろうけど、立ち位置でかなり強くなるタイプだな
「そうですね。艦隊を組むにあたって多分アルバトロスは暇になるかもしれませんが、それでも良いですか?」
「その判断をする為にハチ君達の船を見させてもらう事は可能か?」
「そうですね。じゃあネレイドに皆さん招待しますよ」
そうして、ロザリーさん達をネレイドに連れてきたら全員口をあんぐりとしていた




