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2020/2063

最低ライン

「お、あの船は何かちょっと違うのかな?」

 ジャンプして隣の船に飛び移ろうとした時に海賊船のデザインが若干違う事に気が付いた。まぁ、水中から近寄って背後から乗り込んだから海賊船のデザインとかちゃんと見てなかったもんなぁ……


「あの感じ……正面にデカい砲を搭載してるのか。となるとこれ以上接近されるとマンマミーヤンに砲撃される可能性もあるか……なら!」

 船に飛び移り、操舵をしている奴の所に到達したら、即座に【レスト】からの倒れ込む所に頭部へサマーソルトで無力化したら舵を目一杯きって魔糸で固定する。それが済んだらもう一つ隣の船にジャンプ。そしてもう一つの船の舵も同じ様に魔糸で固定する。両方の船の舵をぶつける様に固定したから、これで……


「「「「うおぁぶつかるぅ!」」」」

 まぁ、ぶつかってしまうと、船の損傷が大きくなってしまうからぶつかる前に魔糸の舵固定を解除する。これで一気に船が近くなったから隣の船に移りやすくなったし、戦いやすくなったな


「「「「あぶなかった……」」」」

「まぁ、そんな悠長に安心する時間なんてあげませんけどね?」

「は?」

 船同士がぶつかる危機を何とかクリアした瞬間に【狂気圧】を発動する。いやぁ、悪いねぇ?船がぶつかる位近付いたから【狂気圧】の範囲に2隻分入れる事も可能になるんだよねぇ。まぁ入らなくてもこれだけ近かったら船を移動して狂気圧をバラ撒くのも簡単だ


「さて、それじゃあ全員捕縛と行きますか」

 船の間にアブダクターのポータルを展開し、アブダクター部隊と一緒に真淵を使って海賊達をポイポイ放り込んで行く。いやぁ、やっぱりこうやってポータルを好きな位置に出せるのは滅茶苦茶便利だなぁ……




「よし、これで終わりっと。お宝も送ったし、後はシャコーの箱の箱で1隻ずつ送るか」

 シャコーの箱で海賊船をポータルで送ると空になったシャコーの箱が戻って来るからこれで3隻の海賊船をゲット出来た。いやぁ、ちょっと特殊な海賊船だから少し位はお値段も高いんじゃないかな?


「3隻捕獲。周辺に他に敵船か敵性生物は?」

『認。敵性存在ありません。帰還して下さい』

 ネレイドさんに確認してみたら敵性存在は居ないみたいだ。じゃ戻ろうか




「戻りましたー。そっちの方はどうです?」

「こっちも何とか5隻確保出来たよ。まぁ、多少傷付いてしまったから価格の方が減ってしまうだろうけど……まぁ、船自体は入手出来てるから一応の最低ラインはクリアして来たよ」

「そっちも何とか対処出来ましたか。なら大丈夫でしょう」

「船確保が最低ラインって……それに……」

「ハチさんは3隻とも確保ですか?」

「一応可能な限り無傷で確保しました。今回は運が良くて錯乱して味方を撃つ海賊が居なくて無傷で入手出来ましたね」

 正直1人で3隻と5人で5隻だったら、多分5人で5隻の方が混乱で味方に対して砲撃するとかする奴が出て来る確率も上がるだろう。そんな中でキッチリ5隻回収出来る5人だって充分過ぎる働きをしている


「これは負けてられないな?」

「僕も負けませんよ?次も無傷で……」

「報。救助対象発見。1隻」

 次に海賊船が出ても無傷で捕らえると宣言しようとしたら、ネレイドさんから救助対象が居るとの報告が入った


「全員ネレッサーで出撃準備!救助人数は?」

「確認出来る範囲で20名です」

「よし、マンマミーヤンって速度を少し早めても大丈夫ですかね?」

「え?た、多少は大丈夫だと思うけど……ってどうするの?」

「急いで救助対象の所に向かうので、マンマミーヤンもこっちで少し加速させます。一旦軽傷の人はそっちに乗せて下さい。重症で危ない人はコッチのヒールベッドで回復させます」

「分かったわ。それならマンマミーヤンの方に私を戻して。こっちに居ても私に出来る事は無いし、それにマンマミーヤンの皆に指示も出さないと。貴方達のお陰で多分戦闘が起こった事すら気が付いていないわ。これから救助となると忙しくなるだろうからね」

 白玉さんは自分がここに居ても邪魔になるだけだと理解しているのか、自分の船に戻って役に立とうとしてくれている。じゃあ救助に行くついでにマンマミーヤンに戻すか


「ヒールベッド10台もついでに置いて行きます。だからそれの移動だったりもそっちに任せますね」

「ええ、補給船としてしっかり働くわ」

「じゃあ、ネレイドさん。マンマミーヤンを押して救助対象に接近!」

「了」

 僕達もネレッサーに乗り込んで、また海に出る準備をする。ベッドは僕が持ってるからマンマミーヤンを駆け上って置いてくれば良いだろう


「救助開始!」

「「「「「了!」」」」」

 全員でネレッサーに乗り込んで発進する。水上に出てまずはマンマミーヤンにベッドを10台設置し終えたらそのままマンマミーヤンから飛び出してネレッサーに乗り込んでそのまま救助対象の所まで進む


「これまた中々酷いやられ具合だな。ほらほら!乗った乗った!」

 救助用に乗れる足場をこの場でスティングコネクターで突き刺して増設してより多くの人を乗せる。まぁ、そりゃあやられる船も出て来るよな……



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― 新着の感想 ―
船ってそんな簡単に鹵獲出来るもんだったっけ?( *¯ ω¯*)……
>うおぁぶつかるぅ! ここでアクセル全開、インド人を右に!
>船確保が最低ラインって…… あの過酷なシミュレーションをクリアした面々にとっては、最低ラインはそれで問題ないんだよなぁ
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