表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2014/2063

かいせん

「ネレイドさん。敵船か巨大生物とかは居ます?」

「否。現時点で周囲に敵船、巨大生物は確認されていません」

 ネレイドさんのレーダーとかドローンでも敵性反応はないみたいだ


「一応、敵が来た場合はマンマミーヤンに報告よろしくお願いしますね。ホフマンさん」

「あぁそういえばさっきハチが貰ってた通信機って使えるのか?」

 確かに。使えるかどうかは一度確認した方が良いかも。メッセージだと戦闘中に開けないとかもあるしなぁ


「もしもし」

「あ、ハチさん!連絡出来て良かったです。そちらは今どの辺に居るんですか?」

「僕らは今補給船マンマミーヤンと一緒に行動してますね」

 一応海中でも会話出来るのか。この通信機中々優秀だな?


「補給船マンマミーヤン?それってどんな船です?」

「タンカーというかコンテナ船?みたいな感じでご飯とか食べられる船ですね。武装が無い代わりに食料とかを補給出来る船ですね。現在はその船の護衛をしてます」

「なるほど……」

 正直威圧感だけであれば見て分かる空を飛ぶ飛行船の方が敵としては近寄りがたいだろうし、護衛としては優秀なのかもしれない。でも、僕としてはむしろ海賊に襲ってきて欲しいからね


「敵船反応あり。2隻」

「2隻か。我々だけで行けるかな」

「行きましょう。2隻位なら自分達だけで対処出来ます!」

「ヒャッハー!まぁ、まだ俺らの母艦を見せる必要はねぇなぁ!?アブダクターと空中支援ドローンを頼むぜ!」

「行きましょう。海賊は出来るだけ無傷で捕まえましょうねぇ?麻痺毒はバーッチリ用意してありますので」

 ハスバさんとトーマ君。ダイコーンさんとドクターが海賊船の捕獲に向かう様だ。いやぁ、シミュレーションでやったとはいえ、物凄いやる気だなぁ……


「了解。では海賊船2隻の捕獲。よろしくお願いします。そうですね。海賊船に到着してから20いや10分で無力化出来なければ、キールブレイカーで沈めますね」

「「「「了解!」」」」

 制限時間は10分。船にしてみれば10分もあればかなり近付かれるだろうからこれ以上の時間をかけてしまうと流石にマンマミーヤンが危険に晒されてしまうからね。にしても皆凄いなぁ?ネレッサーで海賊船に突撃する事になるけど……1隻に2人で戦いに行くのにまるで物怖じしてないなぁ……シミュレーターの効果がここまで効いてくるのか……やっぱり強敵を倒すって経験は本当に大事だなぁ……いやぁシミュレーターで特殊条件として海賊船に乗ってる敵としてスキルや魔法を絞って弱くした僕とか乗せてみたけど、それを倒したのとかが自信になってくれたのかなぁ?うむうむ。これは結構良い発見じゃないか?


「では、アブダクター部隊。出陣!」

 カタパルトが開き、水中にネレッサー4機とドローンが射出される。さぁ、ネレッサーは高機動で小回りも効くし、海賊としてもある意味欲しい物だろう。となると、見つけても攻撃し難いよなぁ?




「アブダクター部隊。敵船に到達。戦闘を開始」

 ネレイドさんの言葉と同時に10分のカウントダウンがスタートする。いやぁ、何か稼働時間が決まってるロボアニメとか見てる気分だなぁ……


「おぉ……凄い。スムーズに敵がバタバタ倒れていく」

「認。麻痺毒の効果かと」

「流石ドクター印の麻痺毒だ。ポータルに人がドンドン吸い込まれてるなぁ……あ、何か犬タイプの敵も混じってたみたいだけど、普通にポータルに送ったな?いや、どうなんだろうアレは……」

 ただの海賊なら懸賞金とかは分かるけど、海賊の飼ってた犬にまで懸賞金は流石に無いよな……まぁでもその辺は一旦陸に戻ったタテさんに任せるとしよう。あの人結構オートマトンさん達と仲も良いし


「おぉ、船長らしき人が……ってあぁ……もう終わっちゃった。いやぁ皆やるなぁ?」

 かなりデカめの人が出て来たから海賊船の船長だと思ったけど、即効で麻痺毒で動けなくされてポータルで送られてた。いやぁ、スムーズに事が進む事は悪い事ではないからね


「認。制圧完了。資材回収を確認。シャコーの箱にて敵船の収容確認。状況終了です」

 10分以内とは言ったが5分程度でカタを付けるとは……素晴らしい!




「皆お疲れ様。どうだった?」

「うん、やっぱりあの地獄すら生ぬるいハチ君海賊団との戦闘に比べ様も無い位弱かったね」

「正直、あの特殊条件シミュレーションのこの世の終わりみたいな船と戦ったら、あの程度で怖気づく事も、緊張する事もありません!」

「ヒャッハー!正直物足りねぇ位だ!……だがアレは勘弁してくれ……」

「普通にあれがあり得そうだと思える時点でおかしいんですけどね……」

 まあ、特殊条件シミュレーションの最後の方で船に乗ってるのが全員弱体化した僕みたいな船も用意して皆に戦わせた事もあるけど、それに比べたら恐るるに足らずらしい。ちょっと複雑な気分だけど、まぁ、やる気があるなら問題無いだろう


「じゃ、ホフマンさん連絡よろしく」

「あぁ、終わったぜと……ははっ、向こうは敵船をようやく視認したと思ったら急に消えてビビってるみたいだぜ?」

 まぁ、距離はあったからねぇ……何も知らない人からしてみたら急に船が消えたってビックリするか



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>サブタイ 海戦が開戦。まだ海鮮(巨大生物)の影はなし。 みたいな?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ