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2013/2063

共闘マンマミーヤン

「完全にフードコートを丸ごと乗せた船って感じですねぇ……」

「正にそれをイメージして皆で作りました故」

 はぇ……凄いなぁ


「あ、一応、この船の船長さんとかって居るの?一応ご挨拶しておこうかなって」

「それでしたら、一応の船長という事になっているのはあそこで指示を出している白玉善罪さんです」

 あ、食べ物ネームだ。何となく僕のイメージでは食べ物の名前の人は強いという偏見がある。これは中々の歴戦の強者か?


「あぁ善罪か。あいつが船長なのか?」

「一応、彼女が皆さんに協力してこういう船を造って一儲けと宣伝をしないかと……」

 ホフマンさんは船長さんと知り合いなのかな?まぁ一回会いに行ってみよう


「貯蔵量はちゃんとありますから、自分達の所だけで食材を独占とかはしない様に。その箱は3番区画に」

「善罪殿。今少々お時間よろしいでしょうか?仕事の合間にこちら抹茶ラテをどうぞ」

「あら、リッキューさん。ありがとう。あら……そちらの方々は……ってホフマン!?」

 よし、一旦影薄くしておこう


「よう」

「ようって!貴方誘ったのに来なかったじゃない!何で今更ウチに……」

「いやぁ、ちょっと気になったからな。ウチん所の艦長も連れて見に来たんだ。まさかお前がこの船の船長やってるとはなぁ?」

「皆で集まってやった方が良いって思ったからよ!それに、貴方も来ると思ったし……」

 いやぁ、これはこれは……ホフマンさんも隅に置けませんなぁ?


「いやぁ、これはこれは……」

「いやいや……まさかねぇ?」

「やりますねぇ?」

「な、なんだお前ら!?その細目でコッチを見るのを止めろ!?」

 まぁ、これ以上ホフマンさんを虐めるのは止めておこう


「あ、どうも。そしてホフマンさんを取っちゃってすみません。一応僕らの艦。ネレイドの艦長のハチです。ホフマンさんもごめんね?」

「えっ!?ハチってあの……」

 名前が知られてると一応話はそれなりに進みそうで良かった


「……貴方から声を掛けられたなら仕方ないわね。補給船マンマミーヤンの船長。白玉善罪よ」

 和服の似合う人だし、纏う雰囲気もカリスマ感もあるし……これは付いてくる人も多いのも頷ける


「えっと、白玉さん?いや、他の皆さんに合わせて善罪さんと言った方が良いですかね?」

「どちらでも良いわ」

「じゃ、白玉さん。僕らの艦は一応戦闘が得意な艦ではあります。そこで、協力関係を築きませんか?」

「協力関係?」

「ちょっとこのマンマミーヤンを見てたら1つ思いついた戦法がありまして……」

 正直マンマミーヤンにとっては中々怖い提案になるかもしれない。だからこれは一旦ネレイドを見せた方が良いかもしれないな


「そうですね。一旦甲板まで来てもらって良いですかね?」

「え、はい……」

 とりあえず呼ぶかぁ。ちょっと計画が変わったけど、まぁもう港に残っている船はマンマミーヤン位しかないから出しても問題無いだろう


「え?小さいボートで来てるとは聞いたけど、あれが貴方達の船?流石にそれは……」

「い、いえ……アレではなく……」

「ネレイド。カッコよく浮上して」

『了。魔力操作で艦体も見やすくします』

 リッキューさんが説明しちゃう前にこっちでカッコよく演出しないとね。マンマミーヤンの船首側に立ち、振り向いて白玉さんやリッキューさんに向き直る


「さて、じゃあこのイベントでしっかりとお目見えしましょうか。我々の艦。ネレイドです」

 その言葉を言い終わったと同時に海からネレイドが急浮上してその艦体を露わにした


「なあっ!?」

 いやぁ、普通はあんな急浮上したら艦体にダメージが入りそうな物だけど、多分ネレイドはフェプシックで衝撃を吸収出来てるかな


「改めまして、潜水空母ネレイドと艦長のハチです」

 せっかくだし、恰好も軍人ハチ君のスタイルをちょっと変えて、艦長仕様にしよっと


「如何でしょう。貴方達の航海は我々が護衛します。私達の計画に乗りませんか?」

 白玉さんに右手を差しだし、返事を待つ。まぁ、正直断らせない様に演出したつもりだ


「……願ってもないこのチャンス!よろしくお願いします!」

「ありがとうございます。ではドローンで空中から敵の捜索を行います。襲われる前にはカタを付けるつもりで行くので、お好きな様に動いて頂けたら」

「通信とかはどうしたら良いかしら?」

「それならホフマンさんとメッセージでよろしいですかね?」

「分かったわ。何かあったらホフマンに連絡するわ」

「よし、任せとけ!」

 一応、ホフマンさんにマンマミーヤンとの通信員を兼任してもらおう。これが今のところ出来る僕からのアシストだ


「では、我々は艦に戻ります。お互い頑張りましょう」

「ええ、貴方の計画は突拍子もないけど、それを実行出来るだけの力はありそうだからね。こっちも可能な限り誘えるだけ誘ってみるわ」

 マンマミーヤンを見て思いついた作戦とは、マンマミーヤンは見るからに戦闘力が無さそうで、尚且つ海の上で食料品を大量に積んでいるという海賊にしてみれば正に宝船。これを襲いに来た海賊を海中から僕らが仕留めて全てを貰うというチョウチンアンコウみたいな作戦だ。さぁ、海中からの海上の味方の護衛もシチュエーション14辺りでやったから問題無いぞ?



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― 新着の感想 ―
白玉善罪さん、艦長姿のハチくんを見る、チェルシー涙目
潜水艦が水を押しのけて姿を現す登場シーンはやっぱりカッコいいなぁ
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