表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2010/2063

開始地点のご相談

「検証もしてみたけど、どう?艦体に問題はあった?」

「否。とても良好で、問題ありません」

 乗ってる側としても、不快感を感じる事も無ければ、呼吸出来なくなるって事も無かった。なんか精霊がふわふわ浮いてたけど、若干楽しそうにしてたし、これはこれで問題無いかな?


「という事で、これなら戦闘態勢に入っても問題なさそうだね。戦闘に関してはシミュレーターで沢山やったけど、本番はまだだからそこは気を張って行こう」

 あくまでシミュレーションで何度も訓練しただけ。このメンバーで、この艦で、実戦はまだ経験はしていない。だからこそ、気を緩める事なく、しっかりと本番に立ち向かわないと


「いやぁ、でも流石にあれ程過剰なまでのシミュレーションを越える様な事は無いと思うけど……」

「おや?ハスバさんもしかして気が緩んでますか?それなら、シチュエーション32のネレイド無し版で……」

「ちょーっと流石にそれは私相手でもやり過ぎだと思うんだが?」

「え?」

「「「「「シチュエーション32……」」」」」

 皆その言葉を呟いたら途端に顔色が悪くなった。単純に包囲戦の敵が海賊船からイージス艦クラスに変わって敵航空機とか追加しただけなのにねぇ……


「よし!一度戻って景気付けのパーティでもしよう!イベントの勝利を願ってね!」

「まぁ、それも良いですね。じゃあそうしますか。ネレイドさん。戻ろうか」

 まぁ、あんまり乗り気じゃないならやった所で意味が無い。でも皆このシチュエーション32自体はクリア自体は出来てるんだよなぁ……それは普通に自信を持って良いと思う。まぁ、勿論、僕の想像というか、確かこんな武装あったよね位で作り上げたイージス艦だけど、それでも勝てる位にはなったんだ。ここの運営が、ただの海賊船船団のみでプレイヤー達と戦おうなんてそんなぬるい事は無いと思う。まぁ、プレイヤー達だってある程度自分達の船も沈む可能性は考慮位はしているとは思うけど、僕としては今回作ったネレイドは今後も使っていける位の性能を詰め込んだつもりだ。だからこそ、ここで負けるのは許されない。いや、負けるにしても、絶対にデータだけは回収出来る様に潜水空母ネレイドとネレイドさんに分けたんだ


「今回のイベント。絶対に何かしらとんでもないのが出て来ると思うんだよな……」

 だって、実際にフィフティシアに行く為にはダイオウイカクラスのボスを倒さないといけないんだ。それが海の戦闘イベントで出てこないなんてあるか?いや、ない。だから念には念を。最悪、全員を逃がして僕だけがネレイドに残って戦闘中に残りの人員を全員逃げるまでの時間稼ぎも出来る様にシミュレーションで練習もした。まぁ2回位ダウンしたけど、それでも、やろうと思えばネレイドさんから強制的にネレイドの操縦権を奪ってポータルで島に退避させるまでは出来る。勿論それをやったら、艦からネレイドさんが居なくなるから全操作が僕に移って脳への負荷がとんでもないから、戦えて3分が良い所だけどね……


「まぁ、その時はその時だ。それじゃあ勝利を願ってパーッと盛り上がりましょう!」

 あまり気にし過ぎても仕方ない。今は皆でパーティをしてお開きになったら最後の追い込みシミュレーターでイベントに備えるかぁ……




「ふわぁ……さて、海賊船イベント。頑張るぞー!」

 ダウンするまでシミュレーターで徹底的に自分を追い込んで、満足出来たのでぐっすり眠ってイベント当日となったので、しっかりと朝ごはんを食べてイベントに臨むぞ!


「おはようございます。皆さん体調とか大丈夫ですか?」

「あぁ、私達全員バッチリだ。そう言えばイベント会場に行ったら船ってどうなるんだろうか?全員同じ位置から始まるのか、それとも別々のポイントから始まるのか……」

「確かに、そういえばその辺聞いてませんでしたね。まぁ、港から出港ならそれはそれで助かるんですけど……」

 海賊船を持って帰るとしたら、どうせ港に並べる事になるだろうから、帰還用ポータルを設置する為にも港スタートでないと困るんだよねぇ


「となると、いきなりお披露目になるのかな?」

「うーん……ちょっと相談してくるかな。ちょっと失礼します」

 まだイベント開始まで少し時間があるから、今の内にオーブさんに相談してみよう




「オーブさーん」

「はいはいー。どうしました?」

「ちょっとイベントの事で聞きたいんだけど、最初は港からスタートだよね?」

「ええ、そうですね。皆様の船を展開して港から乗り込む事になります」

「オーブさん。僕達の造った船がどんなのかって、もう知ってる?」

「……ええ。まさかあの様なとんでもない船でイベントに参加して下さるとは……まぁ?普通の物とは違う物で来るとは思ってましたが?」

 オーブさん的にもやっぱりネレイドは想定外だったのかな?


「それで少し相談があるんですけど……」

「聞ける範囲でしたら聞きましょう」

「ちょっと開始地点で相談が……」

 コソコソとオーブさんと相談をした結果、ほんの少しだけネレイドの出発地点をずらしてもらえた。いやぁ、これでいきなり他の人達に僕らの艦を見られるって事無くイベントを開始出来そうだ



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
やっぱりオーブさんと仲いいのはイベントやる上ででかいよなぁ…でもはっきり言ってズルなんじゃないかって思うんだけど…まぁ、今更だしいっか。
っ鏡!!!!!!!!!!!!!! ×1G個
>「今回のイベント。絶対に何かしらとんでもないのが出て来ると思うんだよな……」 他プレイヤー「はい(手鏡を渡しつつ)」
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ