表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/68

第四十五話 上杉

毛利家に対し、出雲国を尼子に返すよう通達。


断るだと?


宜しい、ならば侵攻だ。



* * *



四国を制した信忠と信益には、現地の後始末をさせつつ、毛利への牽制も担わせる。


瀬戸内の制海権も握りたいので、佐治信方に指示。

四国側でいくらでも寄港出来るから、やり安かろうて。


水軍としてもう一手。


鉄砲船はともかく、鉄甲船はデカくて重くてニブチンなので。

瀬戸内を通航するのは至難。


よって、ぐるっと土佐沖を経由し豊後水道に回航。


豊後大友の水軍が少し邪魔になったが、大友家は耳川で大敗してそれどころじゃない。


軽くあしらって、伊予に接岸。

関門海峡と、防長を直接狙うという搦め手策も。


今回は毛利の為に回航してきたが、次は九州への先手も兼ねる。

重要な役割だから、頑張って貰いたい。



* * *



山陰道の秀孝は出雲に攻め入り、山陽道の信勝は備中に雪崩込む。

伊予から信忠が水軍で周防にちょっかいをかけ、佐治信方が村上水軍の補給を邪魔する。


ふはははは。


いくら毛利が大国だろうと、消耗を強いることは出来るのだよ。



ま、西は彼らに任せよう。


俺は北陸と関東を見なければ。



* * *



出羽国から最上義光が、陸奥国から大崎義隆が従属を申し出てきた。



いきなり飛んで、東北からになっちゃったよ。


まあ、彼らには伝手があるからな。


斯波義銀と言う、謎の勝ち組が。



上杉謙信が没し、北条家と同盟したからには、東北も安穏としては居られない。


その中にあり、幸い最上と大崎は斯波一族。

織田家に在って、割と厚遇されてる斯波義銀に、同族の誼で以って取り成しを依頼したって訳。


その結果、従属と保護を申し出てきたと言うこと。

正確には申し出させたんだけど、些細なことさ。



正規のルートで斯波義銀から俺に話が来て、それを信長に報告。

関東にすらあまり興味がない信長は、東北のことなど右から左に承諾。


出羽は最上に、陸奥は大崎に任せると言うことになった。


伝手ツテって大事だよね。



* * *



さて本題。

上杉謙信亡きあと、上杉家では家督騒動が勃発。


一時は沈静化の動きもあったけど、ちょっと煽ってみたよ!



これを好機として、越中国に乱入。

ついでに、飛騨と信濃からも軍勢を北上させる。


上野国の上杉領には、北条家と共同で侵攻。

更に越後も窺わせる。



騒動の結果、上杉家の家督は上杉景虎が相続。

彼は北条氏政の弟に当たる。



* * *



織田家は北条家とは同盟したが、上杉家とは結んでない。

むしろ、滅ぼすつもりで動いてる。


それは、誰が家督であっても同じだよ。


だけどまあ、仮にも俺と同盟した北条氏政の頼みだし?

特別に、聞いてあげても良いよ。



でも、越後一国は流石に無理だね。

実際治めきれてないじゃん。


それでもいいなら、信長に言ってみるけど。


ああ、判った。了解したよ。

安心しなって、俺と氏政の仲じゃないか!



* * *



巧み(稚拙)な話術(詐術)で北条家に譲歩させ、越後と上野国を蹂躙。


上杉家は、北条家傘下として存命することになった。



謙信が作り上げた毘の旗も、所詮は当人あってのものか。


ま、しゃーないな。




追伸

岩倉殿は、常陸の国は佐竹の元へ逃れた模様。


武田に続き、上杉も大名としては滅亡しました。

なお、サブタイに関しましては、引き続き掲示の方向で参ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ