表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

266/267

266 聖女ミク

魔王国王都で、魔王イリスとエキドナが勇者パーティーと対峙していた。


「あっはっはー!死ねえええええ!」

勇者リクトが跳躍し聖剣を魔王に叩き込む。


魔王の前に急に出現した悪鬼神阿修羅の結界が聖剣を弾く。


ガキーン!


退く勇者。

「ん? 誰だ! 何だか見た事がある奴だ。昔見た事がある様なない様な。」


それもそのはず、痩身の美少年で三面六臂の阿修羅は、興福寺の阿修羅像そのもの。


しかし、悲しいかな勇者リクトは、阿修羅の名前がでて来ない、それ程、学は無いのだ。


阿修羅は無言で勇者をただ見詰める。


魔王イリスの魔力に当てられ、後ろに下がった賢者ツバサ、剣神ヤマト、聖騎士カイトの後ろには、俺の仲間が現れる。


魔神パズズのバズとヴァンパイア真祖のヴァラカ、雪女のユキだ。


勇者が魔王イリスとエキドナ、阿修羅と対峙しているうちに、魔王国王都をダンジョン化していた。


そして俺は、剣神ヤマト、賢者ツバサ、聖騎士カイトと仲間達は、地下に転移させて、聖女ミクも別の地下に転移させた。


勇者パーティーを分断した後、俺は聖女ミクの前に現れ話し掛けた。


俺の影にはペロが潜む。


「ミク!久しぶりだね。」


「ん? 誰?」


「俺はショータだ、小さい頃君に回復魔法をかけて貰った魔抜けさ。」


「そう言えば、見た事があるかも知れないわ。貴方は魔王の手先になったのかしら?」


「手先にはなっていないが、共闘をしてる、・・・のかな?」


「共闘? おかしな事を言うわね。魔王は人族の敵。一致協力して倒さなければならない存在よ。」


「魔王が人族の敵って誰が言ったのかな? 枢機卿だろう。神の言葉では無い。」


「あはは、神の言葉を聞けるような台詞ね。誰が言ったかなんて関係無いのよ。重要なのは、魔王を敵とみなして、人族が神の元に一致団結する事。そして魔王を倒して、神の元に平穏を得る事なのよ。」


「成る程、納得尽くの行動だったんだね。その為に罪も無い異世界人を勇者として召喚し、煽てて魔王を討伐させた後で殺しても良いと、そう考えている訳だ。」


「あら、そこまで知ってるのね。一般の人族の身で、そこまで辿り着くなんて、深入りし過ぎだわ。」


「どうする気だ?」


「天罰が必要ね。」


独りだけ地下に転移されても、余裕の表情のミクは、何か奥の手があるのだろう。魔王討伐後勇者を殺す実力を隠してるはずだからなぁ。


第六感系のスキルもあるしなぁ。

攻撃系のスキルもあるはずだ。


それとも俺が魔抜けだから余裕なのか?


聖女ミクは慈愛の微笑みを浮かべる。

この場面でその笑みは不気味だ。


聖女ミクは詠唱を始めた。

聖なる魔力が聖女ミクから溢れ出す。


輝く光がミクの全身から広がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ