表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

112/267

112 魔抜けの人達を救出しよう

攫われた魔抜けの猫獣人キャルを助けて、誘拐犯達を倒した俺達は、『猫が安らぐ宿』に戻って来た。


キャルはベッドで寝かしている。


暫くすると、誘拐犯の1人である闇ギルドの猿獣人を尋問していたエルフのエリが、魔神パズズのバズと一緒に戻って来た。


「主様、申し訳ないのじゃ、口が固くて大した情報は得られなかったのじゃ。」


「しょうが無いよ。闇ギルドって言うくらいだから、それなりに尋問の耐性もあるんだろう。」


「うむ。敵ながらあっぱれじゃった。分かった情報だけ、伝えるのじゃ。」


エリから尋問の結果で得た情報を聞いた。その情報は・・・。


闇ギルドのサブマスターで、二つ名が『闇猿』。


名前は不明。まあ、知らなくても影響は無いだろう。


誘拐や強盗等の荒事担当の部隊長。


ロウガとは以前から何度もその手の仕事を、共同でしていたらしい。


俺達についてどの程度の情報を得ているかは不明。


闇ギルドの今後の計画については、『殲滅の旅団』のクランリーダーである『白虎』のタイガが、この都市に戻ってから、事を起こす程度の情報しか得られなかった。


但し、闇ギルドの荒事部隊の主力が、今回の誘拐犯殲滅により壊滅したので、計画は難しくなるだろう。


「エリ、有難う。それだけの情報を得られれば充分だよ。」


「そ、そうかのぅ。」


エリの報告を一通り聞いた後、皆を集めた。


ハーピーのハルカの敵討ちの為、タイガ達に復讐する事を目的として、この都市に来た。


しかし、冒険者クラン『殲滅の旅団』の地下に、魔抜けの人達が囚われている事を知った。


魔抜けの人達を早急に救出したい。


「皆、タイガ達が戻るのを待とうと思ってたけど、『殲滅の旅団』に囚われている魔抜けの人達の救出をする事にする。」


「賛成!直ぐ助けに行こうよ。」

魔抜けであるダークエルフのダルアは、今すぐにでも行きたい様だ。


「妾も助ける事に異論は無いのじゃが、助けた後、数十人の魔抜けの人達を、何処に保護するのか、生活をどうするのか、予め考えておかないと行けない事は多いのじゃ。」


「僕も救助は賛成だけど、確かにそうだね。助けたは良いけど、助けた人達を何処で保護するか、食事や寝床を準備しておかないとだね。」


お、珍しくハルカが建設的な意見を言ってるぞ。


「・・・そ、そうだね。」

ダルアがシュンとして目を伏せる。


うん。俺が考えていた事を、皆も考えてくれた様だ。


「その件について、考えていた事があるので、聞いてくれ。」


皆は俺の方を見る。

特にダルアは期待を込めてキラキラした眼で見詰める。


皆は俺の提案に賛成してくるだろうか?特にダルアがね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ