批判するということ
週刊少年ジャンプで連載中の『さむわんへるつ』という漫画があります。ラジオをテーマにした日常ラブコメという、あんまり見たことが無いタイプの漫画です。
私がラジオ好きということもあって、毎週楽しく読ませてもらってます。
漫画内のラジオ番組でも音楽のリクエストがあるんですが、今回は日食なつこさんの『水流のロック』が流れました。といっても当然漫画内なので、タイトルコールだけなんですが。
最高なんですよね、この曲。大好きです。あなたがもしまだ聞いたことがないなら、だまされたと思って聞いてみてください。
もしもアニメ化したら流れるのかなあ?
まあ今回書きたいこととは全く関係ないので、とりあえず曲でも聞きながら読み進めてくださいね。
さむわんへるつが面白いので応援したい。となると、当然他の読者さんの反応も気になってきます。検索してみると、なるほどなかなか高評価のようです。
(私が応援する漫画はよく打ち切りになってしまうので、実はかなり心配していました。本当によくやらかすので、作者さんには本当に申し訳なく思ってます)
ですが100人が読めば100通りの感想があります。当然マイナス意見もありますね。
今回一番感銘を受けたのも、マイナス意見の感想でした。
さむわんへるつが嫌いだということ、そしてその理由について、順を追って説明されていました。
感情的にならず、攻撃もせず、問題点を具体的にあげて批判されてます。
私が特に気にも留めていなかった矛盾点についても指摘し、自分なりの意見も添えてあります。
嫌いだからと言いつつ、しっかりと物語を読んで色々と考えたことがよくわかります。
私はさむわんへるつが好きだけど、この感想については特に嫌な気分にもならず、むしろふむふむと感心しながら読みました。
いいなあ、こんなちゃんと批判意見をくれる読者さんって、貴重ですよねえ。
実は私はかなり無茶な設定でも、「へー、そうなんだー」「おお、さっきはAだったけど今度はBなのかー」とか素直に感心しながら(だまされながら?)読むタイプなのです。
矛盾があっても気づかないし、たまに引っかかるところがあったとしても、「まあいいか、そんな設定ね」って流しちゃうのですよ。
本当は創作者としてはあまりよくないところなんでしょうけど。
こういう「気づく読者」ってすごいですよね。
さて、実は私も色々感想を書くときに気を付けていることがあって、特に反対意見については気を使ってるつもりです。
作者さんが色々考えて「これがいい」と思って書いたものですから、違うんじゃない?ってことを言うには、こっちもそれなりに考えないとね。
ここらへんは自分で書き始めてから、考え方がかなり変わったと思ってます。
気を付けている点は具体的には2つあって、
①ダメだった点を具体的に書く。
ダメだった点を明確にするのは、批判する上で最低限の礼儀かなと。
「○○の性格が△△って理由で気に入らなかった」とか、「設定の○○という部分は△△だから矛盾しないか」とか。具体的=言葉にできる、ってことが大切かなと思ってます。
②代替案は出さない。
「○○は嫌い」ってのはセーフだけど、「△△のほうが良かった」ってのはアウトですね。思いついても口には出さないようにしてます。
作者さんはよくよく考えてその展開にしたわけですから、横からポンと思いつきの意見を言うのもなーってことと、自分自身が外野からあれこれ口を出されるのが嫌だなって理由からですね。
まあこんなこと書いてますが、あくまで自分自身が書き込むときの決め事です。
私の作品に書くときは、好きに書いてください。そんなかしこまったこと考えなくてもいいから、好きに書いてよって感じなんですけどね。




