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王宮世界・絶対少女王政ムジカ  作者: 狩集奏汰
序章
6/97

6話

 当たり障りの無い話題でストレイン親子との談話を乗り切り、その他の出席者との交流もつつがなく済みお茶会は終わった。

皇帝陛下とお話できる時間をストレイン親子の方に気を使ってしまい存分に満喫できなかったのは残念だったが、入学前の挨拶をいくらか済ますことが出来たので十分な収穫だっただろう。


 帰宅後は家庭教師の指導の元で座学の予習に勤しむ。

今日の科目は大陸通史でわたしの得意な科目だ。

【オルガノ王朝】を興したムジカ・オルガノ・コンチェルト一世の武功と重婚(ハーレムエンド)で大陸を三つに割ったことを始めとする失政のことなどは論文を読んだこともある。

座学が終われば夕食の時間。

わたしはお茶会のことについて話し、リズムは剣の鍛錬の成果を、ハミィは今人気の歌劇のことを話した。

その後細々とした用事を済ませば――自由時間だ。

【浮いている板】にかかれている内容をじっくり確認することが出来る。


 今朝からちらちらと見た部分から推測すると、これは【ムジカ大陸】のわたしと同世代の若い【騎士】を登場人物とした物語についての情報をまとめたものだ。

そしてその物語は来年――リズムが【オラトリオ騎士学校】に入学する時期、()()()()()であるようだ。

謎の情報網を使いわたし達のことを調べ上げてそんなものを書き上げ、わたしにしか見えない【浮いている板】でそれを読ませてくる理由はさっぱりわからない。

しかしじっくり確認すればそれも推理できるようになるだろう。

わたしは【浮いている板】の文章を読み進め、『シナリオ』のページを見てみた。


『このゲームは一年次の【共通シナリオ】内で貯まった【勢力フラグ】に応じて二年次の国ごとに別れた【王国シナリオ】・【帝国シナリオ】・【公国シナリオ】に分岐し、

 二年次までに貯まった【キャラフラグ】に応じて三年次の【個別シナリオ】に分岐します。

 さらに三年次までに貯まった【カルマポイント】に応じてキャラクターごとの【トゥルーエンド】・【グッドエンド】・【ノーマルエンド】に分岐します。

 【キャラフラグ】と【カルマポイント】は【共通シナリオ】部分から累積されているので注意!』


 いや、意味がわからない!!

うん、一旦このページは置いておこう。

気を取り直して今度は『年表』のページを見てみる。

このページは簡素ではあるがわたしが親しんできた【ムジカ大陸】の年表と同じようだ。

【騎士歴】の年数と共に【古代超帝国オーケストラ】の滅亡と【オルガノ王朝】の興隆、三国の興隆に主要な戦役が記載されている。

年代が現在の騎士歴千四百二十年に近付くに連れて身近な話題も増えて来る。

そしてまさしく現在、騎士歴千四百二十年のところにそれは書かれていた。


『騎士歴千四百二十年   ノイズが【ピアノ公国】に亡命』


 は?

ノイズってあのノイズ・マイナー・セブンスコードが【ピアノ公国】に亡命?

ありえない、だってあいつはお父様の前の大将軍、英雄だったユニゾン様の息子なのよ?

【ピアノ公国】はユニゾン様を討った仇敵なのにそこに亡命なんておかしいじゃない。

そもそもなんで帝室に連なるマイナー・セブンスコード家の者が帝国を裏切るんだ。

彼らはお父様の【大将軍派】と対立する【宰相派】に属してはいるけれど、帝国を裏切る程の卑劣な輩ではない。

そんなことを考えていると【浮いている板】がノイズのプロフィールを表示した。


『ノイズ・マイナー・セブンスコード 攻略キャラ 所属:【ピアノ公国】-

  【トライアド帝国】の名門マイナー・セブンスコード公爵家の元跡取り息子。

  【ピアノ公国】に亡命し侯爵の位を得ている。主人公と同学年。

  亡命の件で【トライアド帝国】のキャラクターからは憎まれている。

  ロックとは互いに唯一腹を割って話せる関係。

  自軍ユニットとしての性能は無敵スキルを持つディフェンダータイプ。』


 いやいやいや。

ありえないって。

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