第98話 久しぶりの2人での狩り
いつものように健太がやってきたので朝食を済ませ俺達はプレハブから地下へと降りる。昨日5階層にいけるようにはなったがまだそこに何がいるのかは確認していない。安全を取って少し3階層で金策かレベルを上げたいところだ。4階層でもいいじゃないかと思うだろうが、ここはゴブリンがいるため却下だ。人型は狩れない…というか狩ってはだめだ。普通に狩れる様になってしまった後自分達の世界で苦労するかもしれないからな。
1階層へ降りるとすでにファーナさんが待っていた。というか双子も一緒にいて何やら様子がおかしい。
「ヨシオ、今日ファーナ、借りるから」
「…は?」
借りるってなんだ??ファーナさんはそもそも物じゃないんだが、何でそんなことになっている?
俺と健太が顔を合わせ困惑しているとファーナさんが一歩前に出て教えてくれた。
「2人の4階層ボスの手伝いを頼まれたのよ…」
「ああ…なるほど?」
確かに2人じゃ少し厳しそうだし、俺と健太は必要ないしな…ちょっと悲しい。
「まあそういうことだからちょっと今日はごめんねー?」
なんかミネに言われるといらっとするな。でもほんとに手伝いだけなのか?ファーナさんの顔色が若干悪い気がするんだが。
「まあ仕方ないか。じゃあ俺達は3階層で鱗集めか…あーそうだ健太のそのリュック新品だよな、昨日だめにしたし」
「おうっもうちょっと頑丈そうなのに変えてみた!」
「それなら水無効のために少し毛皮集めでもいいかな」
「あ~すっかり忘れてたなっこのままじゃ中身もびしょ濡れじゃねぇーかっ」
「それじゃあこっちは行くから。またね」
リノはそれだけ言うとミネとファーナを連れて4階層へと進んでいった。ボス部屋まで歩かないといけないから少し面倒だが、4階層のボスは入口から近いからすぐ終わるだろうな…と俺達もとりあえず3階層だな。まあ2人だから慎重に進まないといけないな。
健太には一度荷物はプレハブに置いてきてもらって、武器と盾とマントだけにしてもらった。一応俺が昨日使った木のバットも持ってきている。鱗も集めたいしな。
3階層につくとすぐ水溜りから上がり、まずはざっとタオルで水分をふき取る。鱗は後にするとしてまずは毛皮集めからだ。健太には黄色いマントを装備してもらい盾を構え慎重に進んでもらう。数が増えるとやっかいだからな。まあだから今日は2刀とかは諦めてもらっているわけだ。
早速トンヤーがいつのまにかマントにぶら下がっている。それを俺が昨日手に入れた剣で攻撃をしてみる。うん…切れ味がいいし、トンヤーはマントに食いついていると楽だな。問題はイノランタか…トンヤーがマントにぶら下がってるのを見られたら向かってくるから見つかったらイノランタの処理が優先、と。
「健太イノランタ絶対盾で止めろよ?」
「盾使うのも少しぶりだなっ」
それから何度かイノランタの突進を健太ががんばって止め、すぐさま目にナイフを突き刺すことを繰り返していた。もちろんイノランタの突進は完全に健太には止められないのでたまに盾を弾かれて軽くダメージを追っていたがな。まあ治癒の杖もあるしなんとかなんとか…
結局毛皮集めだけで時間を食ってしまったので俺達は鱗は諦めて帰ることになった。




