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第84話 鍵とお菓子

 ダンジョンの外へでてそこからプレハブへ移動するとムワッと熱気に変わった。日が少し傾き始めて入るがまだまだ外は暑いみたいだ。


「あ、そうだよっすー昨日の鱗そこにおいておいたからな」


 そこ、といわれた机の上を見るとあまり多くはないが鱗が置かれていた。あの後どうやら健太は鱗を集めに行ったようだ。でも短剣を武器にしている健太はどうやって仕留めたんだろうな。


「助かるわ。でもどうやって仕留めたんだ?」

「簡単だったぞ?こう…金属バットで」

「ふーん」


 なるほど一度戻って金属バット持ってきたってことか。それならばまあわからんでもないな。


「んじゃ帰るわ」

「あ、ちょいまち」


 そのまま帰ろうとする健太の襟首を掴み引き止めると少しだけ健太の首が絞まり苦しそうな顔をしている。健太のほうに手を出し俺は無言で返事を待つ。


「…ん、何だその手は??」

「鍵だよ鍵」


 健太には各自で動いていた間に鍵を貸しておいた。そうしないと好きなタイミングでダンジョンに入れなかったので当然なのだが、これからはまた3人で動くことになるので鍵を回収しておきたかった。そうしないと夜中とか知らない間に来ていそうで何をするかわからないのだ。


「あーわりぃ…家だわ。だから明日でいいか?」

「そんな嘘が通用するわけないだろう?」


 今日俺が来た後健太がやってきたんだ。つまり鍵を開けたって事だ。それなのに持っていないわけがない。一瞬だけ目を反らしたがどうやら観念したらしく健太は鍵をリュックから出して俺に渡してきた。その鍵を受け取ると俺はじっとそれを見つめた。


「まさか…勝手に合鍵作ったりしてないよな?」


 俺の言葉に健太が目を見開いた後拘束瞬きをした。その反応からするとどうやら作ってはなさそうだ。


「そ…そんな手がっ」

「お前にはもう貸さん」

「そんな~~っ」


 いつまでもプレハブの中にいると暑いので俺達は外へ出た。外のほうが幾分気温が落ちていて涼しくなっていた。


「んじゃー気をつけて帰れよ~」

「あ、その前にだ。よっすーファーナさんに持ってくる菓子なんだが、そろそろ安くて甘いものの種類がなくなりそうなんだ…」

「一度持ってきたものでもいいんじゃないか?」

「それもなー…あー駄菓子とかでもいいかな~?」

「駄菓子でもいいし、ショッパイ系でもいいんじゃないか?あーいっそのこと意表をついてこっちのご飯系とかもありなんじゃないかな?」

「ご飯系か~確かに食生活とか違いそうだし、一度聞いてからにするわ」

「おうそうしろ」


 それならもしかしたら取り上げられずにすむかもだしな。やってみないとわからないが。


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