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第62話 ほんと大人しい人は怒らせてはいけないと思う

 ゆらりと立ち上がったリノがゆっくりとミネのほうへ近寄っていく。その様子におびえたミネはそのままの姿勢で後ろへと下がっていった。


「リノ…ごめんってば…美味しくしようとしただけだよっ?わざとじゃないよ!」

「いつも言ってる…でしょ?」


 リノは右手に杖を持ち腕を持ち上げた。その腕を振り下ろしながらリノは今までのおっとりとした喋りからは想像できない声量で声をだした。


「よけいなことは、しない!!」


 振り下ろされた杖は大きな音を立て土煙を上げる。その煙が少しすると晴れてきて状況がみえるようになってきた。えぐられた地面とかろうじて避けることが出来た涙目のミネ。


「よけた、わね?」

「ひぃっ!」


 ぽいっと持っていた杖をほうり投げるとその杖はドスッと重そうな音を立てる。そんなことは気にもせずリノはミネの胸倉を掴むと往復びんたを繰り返した。

 パパパパパンと連続して聞こえてくる音はかなり痛そうで段々ミネの頬も赤くはれ上がってきた。


「「「………っ」」」


 往復びんたが終わるとリノが俺達のほうを振り返り深く頭を下げた。


「妹が、ごめんなさい…」

「ううぅぅ……なさい」


 か…体張った漫才だなーとか言ったら怒られそうだ。思っただけでもちろん口には出さず、俺は2人の様子をポカーンと眺めている。


「妹…?あー姉妹なのか」

「はい、一応私が姉で、双子です」

「それでそっくりだったのかーはぁ~納得」

「あの、そろそろ行きませんか…?」


 俺の袖を引っ張りファーナさんがもう行こうと言ってきた。そして俺の耳元で「先に2階層へ行ってます」と言ってさっさと行ってしまった。なぜ2階層へ…と聞くまもなかったので俺達はこの後をついていかないといけない。


「あ~えーと…俺達そろそろ行きますんで」

「あら、そうなの?」


 もうミネに普通の状態に戻っていて反省しているんだかどうだかわからない反応になっている。レジャーシートと紙コップを片付けタッチパネルを操作する。


「健太先行ってて」


 健太の腕を掴みパネルを触らせ移動させる。


「え、ちょま…っ」


 さっさと健太を送り出したので俺も2人に頭を下げた。


「それでは…」


 頭を上げるとそこはもう2階層に移動していた。目の前にはファーナさんと困惑した顔の健太が待っていた。


「ファーナさん…説明お願いしていい?」

「はい…でももう少ししてからでいいですか。ちょっと確認したいことがあって、それが確認出来次第話ます」

「なんだなんだ…全然話がみえねぇ~っ」

「少し時間たったらファーナさんが説明してくれるから待てよ…」


 どうやら少し混乱していたらしい健太はファーナさんの話を聞いてなかったようで、俺が話したらわかったらしく、大人しく頷いて待つことにしたらしい。



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