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第57話 3階層を様子見する

 完成した浮き輪をファーナさんに渡すとくるくると向きを変え状態を確認している。


「軽いんですね~どうやって使うんですか?」

「ああ、ここにおくからこの穴のところに両足とも入れて」

「ふむふむこうですね…」

「で、そのわっかを胸の辺りまで持ち上げて…あーそれだとポーチに引っかかるか…じゃあ一回そこから出てもらって両手上げて」

「はい…」


 浮き輪を拾い上げ俺は上からズボッと浮き輪をファーナさんにくぐらせた。


「後はこの辺持ってて」

「わかりましたー!」


 これでやっと3階層へと向かうことが出来る。まずは健太から向かってもらい次に俺、そしてファーナさんだ。

 タッチパネルを操作し3階層へ…俺はすぐに浮上せずファーナさんが来るのを待つ。少しするとファーナさんがやってきたのですぐに両手を掴んで一緒に浮上していった。その間ファーナさんがすごい頬を膨らませて必死だったのがちょっとほほえましく、その両手は弓を引いているにもかかわらず少し柔らかく感じた。


「ぷはぁっ」


 水面から顔を上げたファーナさんは浮き輪につかまってぷかぷかと浮いていた。


「すごい…ですね。ふわ~っと体が軽くなる感じがしましたっ」


 先に水溜りから上がりファーナさんを引き上げるとすぐに浮き輪の空気を抜きたたんでリュックにしまう。

 それからそれぞれ濡れた服を軽く絞り装備の水分をふき取ると、3階層の探索の始まりだ。ちなみにリュックはファーナさんのマジックバックに入れてもらっていたので荷物は濡れずに済んでいる。ファーナさんがいないと3階層に荷物が持ってこれないだろうから1人でとかはこれないな。


 このマップは右上から始まっているので、右ルートと正面ルートと進む道がある。俺達は正面へ進むというのが珍しいという理由から正面ルートを選んで歩き出した。


 マップを区切る水溜りは1つ1つはそれほど大きくなく、人が2人ほど並んで立つくらいの大きさだ。それが隣接するかのようにいくつも並び道を区切っていた。同じくらいのサイズの切れ目がたまにあり地図を見ると切れ目になっていることから、そこから右側へ移動できることがわかる。


「なんかめんどくせぇ道だな~…」

「まあそう仕切られているし普通に歩くのが正解だと思うけどな」

「う~ん…なあ、ためしにこの水溜り飛び越えてみよっかっ距離もないし!」

「え…ケンタやめたほうがい……」


 ファーナさんが止めようとしたがそれはすでに遅く、健太は水溜りを覗き込むように眺めた後右足を前に出した。確かに距離はなく勢いもつけずにまたぐ事が出来る水溜りだが、地図で壁として仕切られている以上通るべきところではないはずで…前に出した健太の足には大きな魚が水面から飛び上がり噛み付いていた。

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