第49話 だからフラグだって…
まあバーベキューのことは置いておいてだ。今は目の前の子熊を減らさないとそれすら叶わない。痛くはないがこれはだんだん疲れてくるな…
「おわーーーーっ?!」
え、何? 突然健太が何かに跳ね飛ばされたみたいに飛んでいった。
「ちょっ 健太フライト、フライトだ!」
「『フフフフライトッ』あぶねーーーーっ」
それはこっちのセリフだ。
「ホーンベアです! ボスだと思われます」
ホルンさんが叫ぶ。すかさず俺は鑑定をかけその結果を声をあげてみんなに伝える。
「ホーンベア(母)、物理耐性あり、角から衝撃波が出る」
「さっきケンタが飛ばされたやつだな」
「んー子供達は私が処理するね~ みんなはボスをよろしくぅ~ 『剣舞』」
母ってことは父もいるってことかなこれは…お? これがシーナさんの剣舞か。剣を使って踊るように次々と子熊が肉に変わっていく。それを踏まれる前にと拾うファーナさん…いやボスがいるんだよ? そっち相手にしようね?
「ファーナさん仕事しようか?」
「ん? はいっ これでおっけ!」
ファーナさんが撃った矢がホーンベアの左目に刺さる。そしてまた肉集めに戻るファーナさん…
「と、とりあえず死角から攻撃をっ」
ユージンの顔が引きつっている。いやわかるよ…俺もきっと同じような顔してる。食べ物がかかわるとファーナさんがおかしいよ。
「はぁっ!」
「くらいなさい!! 『サンダーボルト』」
ホルンさんが左前足に切りかかりリリノアーゼさんが左後ろ脚へ魔法を放つ。
「グワアアアアアアッ」
叫ぶ母熊。左側ばかり攻撃されて動きづらそうだ。
「『フローズン』」
ミネの魔法が安定しない母熊の動きのせいで右足をかする。足の一部が凍り付いた。
「足、貰ったっ」
その凍った足をリノが砕く。これにはたまらず母熊が右側へと倒れこんだ。
「チャーンス!」
さっきまで浮いていた健太がそのまま母熊へと近づいて行った。しかも顔のほうから…あほだ。
「うをーっ またかよーぉぉぉぉぉぉぉ」
衝撃波に飛ばされる健太。よく飛ぶなあと眺める俺。今のうちにユージンの回復をしておこう。子熊のせいで結構ボロボロだしな。
「『ヒール』」
「助かるっ」
リノも殴りにいかないで回復に参加してほしいんだけどな…シーナさんも結構切り傷が出来てるんだけど、動きまくってるから俺じゃあおいつけない。リノなら追いかけて回復出来るかもしれないのに困ったものだ。
「いけませんっ」
「きゃっ …なになに~?」
子熊を倒していたシーナさんが吹き飛ばされた。母熊はまだ仕留めていないが倒れている。ということは…
「グオオオオオオオオオッ」
新たに父熊登場だ。




