第48話 草原の子熊
「くっ…数が多い! ヨシオ何とかできないか?」
「うーん俺の魔法だとみんな巻き込んじゃうからな~ ソリストは1体が相手なら強いんだけどね」
「そうか…」
それにしてもほんと数だけは多いな。俺達は痛くないから地道に減らせばいいだけだけど、というかかわいがってないでこれじゃ動けないから倒してくれよっ
「みなさまここはダンジョンですよ。かわいいのはわかりますが身動きが取れなくなると帰ることも出来なくなります」
「そうね…こんな状態じゃあおやつも食べられないわね」
いやそうなんだけど…そうなんだけど!
「それにこう開けた場所ですと、ボスも同じこの草原の中にいるので身動きが取れないのはよろしくありません」
ホルンさーんっ それフラグってやつ! そういうこと言ってると絶対ボスくるから!!
「それもそうだな、こいつらあまり強くないみたいだしサクサク狩るぜーっ」
健太が短剣を振り回し子熊を狩り出した。そんな様子をみて結奈さんがまるで絶望したかのような顔をしているが…それも少ししたら何事もなかったように刀を振り出した。いやちがうなきらりと目じりに光るものが見える。きっと健太が決めたからあきらめただけなのだろう。
「俺もやりますかね…っ」
まだ慣れない剣を振る。これだけ数が多いと適当に降っても当たるから練習にもならない。まあ…味方にだけは気を付けて振ろう。
「あははっ 肉よ肉! どんどん落ちる肉~♪」
最近思ったんだがファーナさんは食べ物なら実は何でもいいんじゃないかという事実。こんなファーナさんにミネが若干引き気味だ。ちまちまとたまに魔法を打ちながら魔力の温存をしているんだろうね。ほんといつボスがやってくるかわからないマップだし…たしか2階層も突然ボスが転がって来たんだったよな。たしか遠くに見えていた魔物とかこいつらとサイズが違うから草からはみ出て、あれがボスかもしれないし…一応まだ距離は離れていることを確認。
「ファーナ様霧がありませんので一掃してしまってもよろしいでしょうか?」
「いいよーやっちゃってっ そして肉を!」
もうファーナさん黙ってっ
「これは後でバーベキューだなっ ところで熊肉ってうまいのかな?」
え、健太これ食べるつもりなの? 熊っていっても魔物の肉だよ…? 後どこでバーベキューやるつもりなんだよっ ダンジョンの中とか普通にあり得ないし、俺のプレハブとか冗談じゃないんだが? あーでもダンジョンでもあの階層ならもしかして出来ないこともない…のか? ちょっと楽しそうかも。いやでも魔物の肉は食べないぞ!




